<結果>
距離:約165km 約7500mD+(正確な数字が発表されていない)itra上の距離:164km 7240mD+
GPS記録:167.21km 8009mD+(coros vertix2で公式gpsを使ってルートをたどった)
記録:40時間43分42秒(うち休憩が約5時間半、うち35分寝た)
順位:男子総合926位/男子完走1461人中/男子出走2055人中/男子完走率71.09%(FUJI totalでは男女あわせて2387人出走で完走率70.67%)
記録:40時間43分42秒(うち休憩が約5時間半、うち35分寝た)
順位:男子総合926位/男子完走1461人中/男子出走2055人中/男子完走率71.09%(FUJI totalでは男女あわせて2387人出走で完走率70.67%)
UTMF初出場、初100マイル、初完走。
<詳細結果>
<出場までの経緯>
ラン歴7年、トレラン歴4年で出場した。
UTMFに出場するために、私がITRAポイントを初めて意図して獲得しに行ったのは2021年のThe 4100D マウンテントレイルin野沢温泉だった。でもこの大会でコテンパンにやられて、当時は「100マイルのUTMFなんて絶対ムリ!」と思ったし、UTMF出場をいつかは叶えたいけれど5年後くらいだろうと思っていた。その後、コロナも始まってしまって思うようにITRAポイントを集められなかったし、なによりトレイルの経験値を積めなかった。夢のように漠然と「いつかは」と思っていたにすぎない。
本当はontake100やASO、信越五岳110kmといったロングの経験を通してITRAポイントを集めるつもりだったのに、それらをすべて飛ばしてしまった。だから今回のUTMFは想定よりも2-3年早い。正直こんなに早く出場できる日が来るなんて思っていなかった。ここにはITRAポイントの特別ルールが関係する。
<本大会エントリーに使用したITRA point>
1.2021-07-23 4100D Mount Trail - The4100D Mount Trail in NOZAWAONSEN 2021 Japan 62 km / 3270 m+ 12:32:15 ITRA point 3
2.2022-04-10 Okumikawa Power Trail - Okumikawa Power Trail Japan 68 km / 3390 m+ 13:07:53 ITRA point 3
3.Virtual UTMF 2021(1wkで160km走る):コロナによる特別ルールでITRA 6ポイント分に換算された
4.UTMF申込時点でのITRA Performance Index489、Best ITRA Score506
FUJIに出るための条件に「3年間に3レース以内でITRA10ポイント以上を獲得していること」という項目がある。
私がFUJIに出るために獲得したITRAポイント、および、申込時点でのperformance indexは上記の通り。コロナによる特別ルールでITRAポイントを満たしたことになっているが、この特別ルールがなければ実は「ITRA4ポイントを獲得する経験(100km前後)」が足りていない。その自覚があったので、申し込み自体にビビッていたし、私には本当に出走できる「資格」があるとは思っていなかった。2022年のUTMF終了後に、友人から「奥三河パワートレイル完走したんだから、virtual UTMFと新城を合わせれば10ポイント超えているよ、来年出られるよ」と言われて「えっ?そうなん?!」と知った次第である。
1.2021-07-23 4100D Mount Trail - The4100D Mount Trail in NOZAWAONSEN 2021 Japan 62 km / 3270 m+ 12:32:15 ITRA point 3
2.2022-04-10 Okumikawa Power Trail - Okumikawa Power Trail Japan 68 km / 3390 m+ 13:07:53 ITRA point 3
3.Virtual UTMF 2021(1wkで160km走る):コロナによる特別ルールでITRA 6ポイント分に換算された
4.UTMF申込時点でのITRA Performance Index489、Best ITRA Score506
FUJIに出るための条件に「3年間に3レース以内でITRA10ポイント以上を獲得していること」という項目がある。
私がFUJIに出るために獲得したITRAポイント、および、申込時点でのperformance indexは上記の通り。コロナによる特別ルールでITRAポイントを満たしたことになっているが、この特別ルールがなければ実は「ITRA4ポイントを獲得する経験(100km前後)」が足りていない。その自覚があったので、申し込み自体にビビッていたし、私には本当に出走できる「資格」があるとは思っていなかった。2022年のUTMF終了後に、友人から「奥三河パワートレイル完走したんだから、virtual UTMFと新城を合わせれば10ポイント超えているよ、来年出られるよ」と言われて「えっ?そうなん?!」と知った次第である。
エントリーリストが発表されたら、この申込内容で第2ウェーブになったので、さらにビビることになった。
<大会前の練習記録>
2022/11 197km2375mD+
2022/12 163km3615mD+
2023/01 184km2330mD+
2023/02 179km4030mD+
2023/03 227km6306mD+
ここで言いたいのは「特別多く練習してきていたワケではない」ということ。よく50km走とか、100kmの経験とか推奨されるけれど、そんな練習はできなかった。この点でも「資格」があるとは思えず、自信はなかった。
<大会前の練習記録>
2022/11 197km2375mD+
2022/12 163km3615mD+
2023/01 184km2330mD+
2023/02 179km4030mD+
2023/03 227km6306mD+
ここで言いたいのは「特別多く練習してきていたワケではない」ということ。よく50km走とか、100kmの経験とか推奨されるけれど、そんな練習はできなかった。この点でも「資格」があるとは思えず、自信はなかった。
それから試走はしていません。最後の杓子山だけでも行きたかったけど、時間が取れませんでした。
<大会前にやってよかった練習>
1.ナイト練(特に2月~3月の寒い時期に)。
2.必携品をすべて背負っての練習。
練習のために過去に時間を戻せるとしても、この2つを必ずやる。それほど「やっておいてよかった」と思っている。
寒い時期のナイト練は、UTMFの夜と状況がよく似ている。自分に合ったライトの装着方法や使い方、服のレイヤリングは、何度も試すと必ず改善する。私は厳密な「ナイト練」をやる時間がなかったので、2-3月の「朝練」で暗い間にライトを何度も試着した。
2.必携品をすべて背負っての練習。
練習のために過去に時間を戻せるとしても、この2つを必ずやる。それほど「やっておいてよかった」と思っている。
寒い時期のナイト練は、UTMFの夜と状況がよく似ている。自分に合ったライトの装着方法や使い方、服のレイヤリングは、何度も試すと必ず改善する。私は厳密な「ナイト練」をやる時間がなかったので、2-3月の「朝練」で暗い間にライトを何度も試着した。
必携品の装着も、初めは「なんて重いんだ」と思ったけれど、不要なものを除き、パッキングを工夫して、必要なものは取り出しやすいようにできた。経験が浅い部分なので、装備関係もやればやるほど改善する。
もし、ぶっつけ本番だったら、きっとストレスが3倍増しになっていたと思う。
<走り:スタート~富士宮:23.8km>2:50:27
それにしても、登りがキツイ。しかも周囲が速い。みんな歩いているのに速い。
一転して、熊森山からの下りは急斜面で、2-3回転んだ。暗くて足元が悪い、かといってまだ序盤だから足は変に元気だ。そんな具合だから余計な足さばきをしてしまったのだろう。2-3回は手をつくほど転んだし、痛めている左足もまた捻挫しそうになった。まだ50kmも来ていないのに、こんなところで怪我をしてリタイアなんて、残念すぎる。そんな考えが脳裏をかすめる。
<靴>
The North Face Summit Vective Pro 2023
(salomon pulsar trailを2nd shoesとしてdrop bagに用意したが、路面状況は良かったので履き替えなかった。)
レース直前まで中敷き2枚か1枚かで悩んで、結局2枚にしたが、不要だったかなと思う。今回はどうにも不安でカーボンプレートに頼ってしまった感があるが、柔らかい厚底は扱いが難しい。本当はsalomonのride系やgenesisを履いて完走したいと思っているので、次こそソリッドな靴で結果を出したい。
参加者でよく見かけた靴は、何と言ってもHOKAとAltra。この2メーカーだけで90%越えたんじゃないかと思う。salomonはpulsar trail proやglide、s/lab ultra 3、s/lab genesisを見かけた。Nikeはzegamaやペガサストレイル。ほかbrooksを覚えている。Vective Proはもっと多いと予想していたが、そうでもなかった。
<靴下>
R×L wild wool 弐。
足裏はまったく無傷でfinishした、この靴下は完璧。でも欲を言えばいつものruy speedで100マイル行きたかった。ひよってしまった。
<補給食>
もし、ぶっつけ本番だったら、きっとストレスが3倍増しになっていたと思う。
<大会直前の状態>
1か月前にハーフマラソンの関門ランナーを務めたら、左股関節を痛めた。さらに大会1週間前に、山の中で左足を捻挫してしまった(かなり痛かった)。回復に努めたが、治りきらずにUTMF当日を迎えた。
だから、ゴールできるイメージなんて皆無だったし、スタートすること自体が憂鬱で仕方がなかった。開会式は盛り上がっているのに、私は全然盛り上がれず、第1ウェーブの号砲を聞いても、どこか他人事のような、信じられない感じだった。どんな走りになるか全く想像できず、ゴール想定タイムなんて考えられなかった。スタートのテープを触って、応援に泣きそうになって、ようやく「よし、行くか」と腹をくくった感じ。「次のチャンス」なんていつになるか分からない、今回やるしかない、とも思っていた。
1か月前にハーフマラソンの関門ランナーを務めたら、左股関節を痛めた。さらに大会1週間前に、山の中で左足を捻挫してしまった(かなり痛かった)。回復に努めたが、治りきらずにUTMF当日を迎えた。
だから、ゴールできるイメージなんて皆無だったし、スタートすること自体が憂鬱で仕方がなかった。開会式は盛り上がっているのに、私は全然盛り上がれず、第1ウェーブの号砲を聞いても、どこか他人事のような、信じられない感じだった。どんな走りになるか全く想像できず、ゴール想定タイムなんて考えられなかった。スタートのテープを触って、応援に泣きそうになって、ようやく「よし、行くか」と腹をくくった感じ。「次のチャンス」なんていつになるか分からない、今回やるしかない、とも思っていた。
最初から飛ばしては疲れてしまうが、抑えすぎても足を使ってしまうので「自分がいつまでも走り続けられるペース」を意識した。心拍数で言えば「140以下」を目安にしていた。
30km先の第1エイドに到着しても、あと130kmはある。その意識で進んだが、暑かったので水は500ml飲んだ。
富士宮エイドでは水をしっかり補給して、バナナを食べた。そんなにお腹は空いてなかったが、もうちょっとしっかりここで食べておいてもよかった。
エイドの出口では鏑木さんが選手と富士山をバックに写真を撮っていて、行列ができていた。とても良い景色だった。富士山は、このエイドで見えたのが最後で、あとはほぼずっと見えなかった…。
出発前にサングラスをしまってライトを出した。
<走り:富士宮~麓:27.2km>5:45:45
実はエイドの順番を正確には記憶しておらず、先ほどのエイドが「富士宮」であること、「富士宮を出たら、すぐ天子山地になること」を分かってなかった。天子山地の入口に来た時に「ここから天子山地の入り口でーす、4kmで800mアップでーす、ナイトハイク楽しんでくださーい」と言われて「あれ?ここから天子山地か。じゃあ、さっきのエイドが『富士宮』だったのか」と理解した。「ナイトハイクかあ…走りたいけど、登りはハイキングになるよなあ」と思った。このレース振り返りの記録を書くことで、ようやく地名やエイドの順番が整理できた。
それにしても、登りがキツイ。しかも周囲が速い。みんな歩いているのに速い。
一転して、熊森山からの下りは急斜面で、2-3回転んだ。暗くて足元が悪い、かといってまだ序盤だから足は変に元気だ。そんな具合だから余計な足さばきをしてしまったのだろう。2-3回は手をつくほど転んだし、痛めている左足もまた捻挫しそうになった。まだ50kmも来ていないのに、こんなところで怪我をしてリタイアなんて、残念すぎる。そんな考えが脳裏をかすめる。
どうにか無事に下山して麓エイド到着!
エイド内はたくさん選手がいて驚いたけど、UTMF関係の動画でよく見る景色のエイドで嬉しくなった。このエイドでは、バナナ、焼きそば、オニオンスープ、コーヒーを摂取した。このオニオンスープの美味しかったこと!お替わりした。長く走っていると、甘いものは飽きてくる。このオニオンスープのおかげで、出汁が効いた飲み物のありがたみを知った。
ほかには、麓エイドでだけドリップコーヒーが用意されていた。これもまた嬉しかったが、この先のエイドでもドリップコーヒーを探し続けてしまった(結果、インスタントしかなかったな、贅沢は言えないんだけどね)。
<走り:麓~本栖湖:10.3km>2:23:49
この辺りからコースの記憶が薄れていく。ただ、麓エイドで食べた焼きそばのおかげで元気に走れたことが分かって「ジェルや甘い物以外の物を食べることって大事なんだ!」とレース中に気づいた。本栖湖エイドは「お饅頭しかない」と聞いていたので、しっかりお饅頭を食べることだけを考えた。持参したおさかなウインナーも食べればよかったな。
<走り:本栖湖~精進湖:11.8km>3:06:55
初めて通る富士の樹海あたりで夜が明けた。森がとてもきれいだった。
精進湖エイドでは「田舎ぞうすい」が美味しくて2杯も食べ、コーヒーを飲んだ。ここでも、しっかり食べることって大事だと思った。体育館があって過眠している人を見かけたが、コーヒーがよく効いて眠くなかったので先を進む。横になって過眠したら、一体いつ起きるのか、自分はゴールするつもりがあるのか、分からなくなりそうだったので、仮眠室は使わないと決めていた。
<走り:精進湖~富士急:23.3km>4:13:28
精進湖エイドを出てすぐ、ロード5kmの登り区間になる。ここを「全歩きにしない」と決めていたので、いよいよ来たな、と思った。結果、4km以上は走ったと思われる。
富士急ハイランドのエイドでは、ドロップバッグを受け取って、着替えたり、荷物を入れ替えたりした。このドロップバッグの扱いと、富士急ハイランド内の移動に、思いのほか時間がかかった(ドロップバッグが重たくて、エイド内の移動が歩きになった)。
周囲を見渡すと、ドロップバッグにラーメンや歯ブラシを入れてる人がいた。これはナイスアイデア!しっかり食べられる補給食、口をサッパリさせる歯磨き、オススメです。
スタートが11時だったKAIを見送ってから、富士急を後にした。
<走り:富士急~忍野:16.0km>2:57:55
もう走りは覚えていない。あとから見返すと走れそうな山なのに、走った記憶がない、歩いたのか?忍野エイドでバナナを食べる。
<走り:忍野~きらら:12.3k>2:34:33
忍野エイドから飯盛山までの川沿いの道や田園地帯は、歩いた。3km弱の道のりだったようだが、ここは地図が頭に入っておらず、先を見通すことができていなかった。長く走ってきた後とはいえ、こういう道を走れないのはダメですね。
その後の飯盛山~大平山~平尾山、本当は眺めが良いらしいが、ガスって何も見えなかった。
きららエイドでは、豚汁、おにぎり、持参のウインナー等を食べた。とにかくお腹が空いて、エイドで食べると元気になることを学んだので、「しっかり食べよう」と思って食べた。豚汁がお替わり禁止で1杯しか飲めなかったのが残念だった。
もうすぐ夜になる、寒くなる。ライトを出して、長袖長ズボンを履いた、これは良い選択だった。
<走り:きらら~二重曲:13.5km>5:01:13
きらら~二重曲、二重曲~富士吉田の2区間は、振り返ってみても本当に強烈な印象が残っている。レースブリーフィングではUTMFの核心部と言っていた、その通りの展開になった。
まず、最初は絶好調だった。明神山からの登り、火山質っぽい路面が力を伝えさせない。それでも少し走りながら進むことができて、周囲の選手より早く山頂に着いた。もうすぐ日が沈む、振り返ると山中湖がとてもきれいだ(富士山は見えない)。
その後もしばらく絶好調が続く。絶好調の理由は「きららでしっかり食べたから」。自分でも驚くほど、食べるとこんなに違うものかと思った。走れる登りではなくても、どんどん進むことができた。
ところが、御正体山に達する前に、突然、気持ち悪くなって一気にペースダウン。ついには一歩も動けなくなって、見つけたベンチに座り込み、5分ほど目を閉じる。その間にKAIのスイーパーに抜かれる。さっきまでの絶好調がウソのような展開だが、これも理由は明らかで「夜になっても走りながら水分を必要以上に摂取したから」と自覚していた。
どういうことかというと、水分摂取は大事でも、夜はそんなに必要としない、ということ。汗で出ていくこともなく、喉の渇きを自覚していたワケでもない。ジェルを摂り過ぎると気持ち悪くなってしまうように、カロリー入りの水分でも同じことが起こる。知識としては分かっていたので少な目にしていたつもりが、まだ過剰だったようだ。あー、大失敗。ちょっと前から、飲むと変だなって感じていたのに。
そこから先の二重曲までは、もうダメかと本当に思った。稜線に出てもフラフラ、下りに入ってもフラフラ、二重曲まで着くことすらムリなんじゃないかと思った。失速してから1時間耐えて、二重曲エイドに到着。着いたこと自体に、本当に安堵した。
エイドのおじさんに「水分摂取で気持ち悪くなった」と言ったら「そうでしょ~、夜は飲んじゃダメだよ」と言われた。あら、分かっていらっしゃる。
次の区間のことを考えると、このエイドでも補給が必要だが、問題は「食べられるかどうか」。ここは座って食べる。おっ、いける、気持ち悪くならない。エイド内にいた看護師さんとも話をして、味噌汁を飲み、コーヒーも飲み、チョコパンを食べて、椅子に座ったまま15分寝た。
<走り:二重曲~富士吉田:11.8km>2:52:11
「きらら~二重曲」の失敗から、2つあるフラスコのうち1つはノンカロリーのメダリスト、もう1つはただの水にした(口を潤す程度にするため)。先ほどの区間とは異なり、ここのボスは杓子山1つ。絶好調とは言わないが、周囲と同じペースで進むことはできる、気持ち悪くもない。もうここまで来たら、絶対にゴールする。それしか考えていなかった。
とはいえ、杓子山までの道のりもまた長い。しかも危ない、落ちたら死ぬ。崖じゃん!鎖場じゃん!なんじゃこりゃあぁぁ!稜線に出ても、まだ杓子山に着かない、長い。森の中で嘔吐している人を見る、辛いよね。
ようやく杓子山に着いたところで鐘を2回鳴らした。暗闇の中、スマホで写真を撮影している人が大勢いたが、自分にそんな余裕はない。先を急ぐ。
杓子山からの下りも長い、走っているのに終わらない。途中でライトのバッテリーが切れる、予備を出す。途中でスタッフさんから「杓子の下りは暗いと長いんですよね~お疲れ様です」と言われて嬉しかった。
富士吉田エイドに着いた、はあぁぁ。ここでもお腹が空いていたので、吉田うどん、パン2個、おにぎり1個、紅茶、コーヒー、持参したおさかなウインナー1本を食べる。ここでも吉田うどん1杯しかダメで、お替わり禁止なのがつらかった。椅子に座ったまま15分寝る。
<走り:富士吉田~finish:14.7km>3:39:11
富士吉田エイドを出発してからのロードは市街地を下っていく。ほぼ全歩き、振り返ってみれば、こーいう区間は走りたかったと反省する。
寒い中、ロードの要所にはボランティアスタッフが立って案内してくれていた。もうすぐ夜明けだというのに、本当にありがたい。朝早いので、スタッフさんの案内声は小さめ、周囲に気を使っているのが分かる。私も精いっぱい小声で「ご苦労様です」と返す。
霜山の登り途中で夜が明ける。とりつきの斜度は、元気なら走ってる路面だが、ダラダラと長く続いて結局歩いた。
レースブリーフィングで「霜山の稜線の下りは気持ちよく走れる」と聞いて楽しみにしていたが、そんな区間はわずかだったなあ。天上山までも遠かった。富士急ハイランドが遠くに小さく見える。
トレイルを下りきったあとのロードもつらい、歩いてしまう。でも、徐々に沿道の応援が増えていく。嬉しくなって走る。走れる。富士急ハイランドの敷地内に入るとさらに応援が増えるので、歩いたら格好悪い、走ろう。「ナイスラン」と何度も声掛けをもらう。
フィニッシュゲート目前では、本当に多くの人が迎えてくれて、ハイタッチしながら前に進む。こんなフィニッシュは初めてで、自然と泣きそうになる。もう走れないはずなのに、身体が軽くなる。ウイニングロードは本当に泣きそうになって、涙をこらえる。
ゴールテープ!すべてが終わった、本当にゴールできたんだ。フィニッシャーズベストが信じられないほど嬉しかった。
涙をこらえるのではなく、泣いちゃえばよかったな。
<装備>
・The North Faceの商品は、本当にすごい。ウエア上下、長袖、防寒着をそろえたが、よく考えられた良い商品だと分かった。値段が高いことだけが難点。
・コンタクトなので、目薬を持って行ったのは大当たり。砂埃が凄かったから、目薬がないときつかった。
・ワセリン必須!小分けにして持つ。陰部にも使える。内顆にも塗っておけばよかった。
・「アームカバーも途中で替える」という人がいた、これはナイスアイデアで、アームカバーも2枚用意するという発想はなかった。
・The North Faceの商品は、本当にすごい。ウエア上下、長袖、防寒着をそろえたが、よく考えられた良い商品だと分かった。値段が高いことだけが難点。
・コンタクトなので、目薬を持って行ったのは大当たり。砂埃が凄かったから、目薬がないときつかった。
・ワセリン必須!小分けにして持つ。陰部にも使える。内顆にも塗っておけばよかった。
・「アームカバーも途中で替える」という人がいた、これはナイスアイデアで、アームカバーも2枚用意するという発想はなかった。
・富士急ハイランドでは、トップスを着替えた、正解だった。
・ゼッケンベルト、ジップロック(鞄の中を整理する、エイドで補給食をもらうのにも1枚持つ)も正解だった。
<靴>
The North Face Summit Vective Pro 2023
(salomon pulsar trailを2nd shoesとしてdrop bagに用意したが、路面状況は良かったので履き替えなかった。)
レース直前まで中敷き2枚か1枚かで悩んで、結局2枚にしたが、不要だったかなと思う。今回はどうにも不安でカーボンプレートに頼ってしまった感があるが、柔らかい厚底は扱いが難しい。本当はsalomonのride系やgenesisを履いて完走したいと思っているので、次こそソリッドな靴で結果を出したい。
参加者でよく見かけた靴は、何と言ってもHOKAとAltra。この2メーカーだけで90%越えたんじゃないかと思う。salomonはpulsar trail proやglide、s/lab ultra 3、s/lab genesisを見かけた。Nikeはzegamaやペガサストレイル。ほかbrooksを覚えている。Vective Proはもっと多いと予想していたが、そうでもなかった。
<靴下>
R×L wild wool 弐。
足裏はまったく無傷でfinishした、この靴下は完璧。でも欲を言えばいつものruy speedで100マイル行きたかった。ひよってしまった。
<補給食>
・「ジェルとコーラは摂取しない」と決めていた。1度だけ(二重曲?)気分転換にコーラを手に取ったが、半分も飲まなかった。この「ジェルなし、コーラなし」のお陰で、補給食が原因での体調不良はなかった。
・甘い食べ物は、徐々に入らなくなる。羊羹4個持ったが、結局2個食べたのみ。
・さかなソーセージは正解だった、でもエイドで座って食べるもの。走りながら食べたら気持ち悪くなっていた可能性がある。
・レース前2週間のコーヒー断ちも大成功だった。エイドで飲んだコーヒーは本当によく効いた。
・レース前2週間のコーヒー断ちも大成功だった。エイドで飲んだコーヒーは本当によく効いた。
・失敗は、過剰な水分摂取。
・課題は、エイドでしっかり食べることに時間をかけすぎた。
・次回は、苦手なカロリーメイト(固形)を試したい。
<渋滞>
がっつり渋滞ではないが、送電線区間は、前後がゆっくり目に進んで、途中で止まるところもあった。これ以降は、ほとんど渋滞がなかった。
<寝ている人>
森の中で倒れてそのまま寝ている人を100人くらい見た。冷え込んでいたので、起きぬけに「寒い~」と言っている人もいた。過酷なレースだ。
<天気と景色>
晴れていたが、富士山がまったく見えなかった。そして寒かった。
覚えているのは夜の景色ばかりで、絶景ポイントはほとんど夜に通過してしまった。星も見えなかった。
<ダメージ>
なんと筋肉痛がない。直後は大腿がちょっと筋肉痛で「しゃがむ」のが大変だったけど、翌日にはそれもほぼ消失。足裏の皮が剥けたり、まめができたりすることもない。
しかし、靴擦れ、衣擦れ、打ち身の類がひどい。
100マイル後は足関節に浮腫がくると聞いているが、本当にその状態。走り終わって痛かったのは、この靴擦れ、水疱の部分だった。
<写真とゴミ>
・スマホで写真を撮影している人がいたが、レース中はそれどころではなく、1枚も写真を撮る余裕がなかった。
・「コースに落ちているゴミを拾うこと」もやりたかったのだが、すでに天子山地で余裕がなくなって、ゴミを拾ったのは麓エイドまでになってしまった。
<走り終わって気がついたこと>
・足が浮腫んで靴が履けなかった経験をして、ようやくリカバリーシューズの意味を知った。サンダルでもいいけど、100kmを越えるランニングでは帰りにも履ける物を用意しておくのがよい。
<渋滞>
がっつり渋滞ではないが、送電線区間は、前後がゆっくり目に進んで、途中で止まるところもあった。これ以降は、ほとんど渋滞がなかった。
<寝ている人>
森の中で倒れてそのまま寝ている人を100人くらい見た。冷え込んでいたので、起きぬけに「寒い~」と言っている人もいた。過酷なレースだ。
<天気と景色>
晴れていたが、富士山がまったく見えなかった。そして寒かった。
覚えているのは夜の景色ばかりで、絶景ポイントはほとんど夜に通過してしまった。星も見えなかった。
<ダメージ>
なんと筋肉痛がない。直後は大腿がちょっと筋肉痛で「しゃがむ」のが大変だったけど、翌日にはそれもほぼ消失。足裏の皮が剥けたり、まめができたりすることもない。
しかし、靴擦れ、衣擦れ、打ち身の類がひどい。
100マイル後は足関節に浮腫がくると聞いているが、本当にその状態。走り終わって痛かったのは、この靴擦れ、水疱の部分だった。
<写真とゴミ>
・スマホで写真を撮影している人がいたが、レース中はそれどころではなく、1枚も写真を撮る余裕がなかった。
・「コースに落ちているゴミを拾うこと」もやりたかったのだが、すでに天子山地で余裕がなくなって、ゴミを拾ったのは麓エイドまでになってしまった。
<走り終わって気がついたこと>
・足が浮腫んで靴が履けなかった経験をして、ようやくリカバリーシューズの意味を知った。サンダルでもいいけど、100kmを越えるランニングでは帰りにも履ける物を用意しておくのがよい。
・レース前に控えていたお酒を、レース後は好きなだけ飲むつもりだったのに、全然飲みたくならない。沢山食べて早く寝たい。食べる量が増えてる訳じゃないのに、吸収がすごい。細胞レベルで活性化されてる感じで、人間の身体って限界はまだまだ先にありそうだなあと感じた。
<レース中の考え事>
・前半は、この大会に出るまでに、家族に沢山の迷惑をかけてきた、そのことばかり考えていた。
・後半は、もうゴールすることしか考えないようにした。呪文のように「自分のペース。自分のペース。ゴールするんだ。」とリフレインしていた。
・「平地と下りは走ろう・全歩きはやめよう」と思っていたが、かなり歩いた。
・あまりに登りが走れないので、100マイルは、特にUTMFは、もう出場しなくていいかな、と思ってしまった。20~30kmくらいのショートで「最初から最後まで出し切る」レースがいいな、と思った。
・前半は、この大会に出るまでに、家族に沢山の迷惑をかけてきた、そのことばかり考えていた。
・後半は、もうゴールすることしか考えないようにした。呪文のように「自分のペース。自分のペース。ゴールするんだ。」とリフレインしていた。
・「平地と下りは走ろう・全歩きはやめよう」と思っていたが、かなり歩いた。
・あまりに登りが走れないので、100マイルは、特にUTMFは、もう出場しなくていいかな、と思ってしまった。20~30kmくらいのショートで「最初から最後まで出し切る」レースがいいな、と思った。
・そんな風に思ったのに、時間が経つと「次の100マイルはどれにしようかな」と思ってしまうから不思議だ。
<改善点>
・まず、エイド休みすぎ。「大休憩はしないように」とは思っていたけれど、結果的に大休憩になってしまっていた。今回は完走が目標だったのでこれでも良いが、次回からはタイムを狙ってエイドワークを短時間で済ませたい。
・とはいえ本当にお腹が空いて「しっかり食べること」が私には必要だと分かった。自分に合った補給食をエイドでしっかり食べることが必要なので、食べる時間が必要。どれくらい時間短縮できるかが課題だ。
・「ジェルを使わない」のは正解だったけど、カロリーメイトゼリーはやっぱり重いので、持つ補給食でもっと軽いリアルフードを探します。
<最後に、スタッフさん、応援の方々>
スタッフの方は、勘所をよく分かっている。立っていてほしいところにスタッフがいて、言ってほしい言葉をかけてくれる。エイドのスタッフも本当に応援してくださって、何も不自由しなかった。UTMFは「選手、スタッフ、地元の人、みんなで作るもの」と聞いていたけれど、実際に参加して、その通りだと実感した。ありがとうございました。
スタッフの方は、勘所をよく分かっている。立っていてほしいところにスタッフがいて、言ってほしい言葉をかけてくれる。エイドのスタッフも本当に応援してくださって、何も不自由しなかった。UTMFは「選手、スタッフ、地元の人、みんなで作るもの」と聞いていたけれど、実際に参加して、その通りだと実感した。ありがとうございました。
UTMFを完走したら、次は滋賀1ラウンドトレイル438kmとか、と思っていたが、とんでもない。時間も実力も足りません。半年くらいは、山のレースは出場しなくていい。ただ、この距離を走りきれたことで、練習で50~80kmくらい走っても大丈夫そうだ、とイメージができるようになった。
レースとしての目標は、マラソンサブスリー、あとは10kmを40分切る、これが次の目標です。
レースとしての目標は、マラソンサブスリー、あとは10kmを40分切る、これが次の目標です。
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