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2026年8月4日火曜日

第84回日本公衆衛生学会総会のメモ

2025年10月29日~10月30日で参加した第84回日本公衆衛生学会総会のメモ

【第84回日本公衆衛生学会総会】

◆シンポジウム9
10 月29 日(水) 9:30~11:00  第4 会場(1001-2)
多死社会に伴う公衆衛生上の課題と展望
座長:高杉  友(近畿大学)
   武藤  剛(北里大学)
演者:
・多死社会の公衆衛生上の課題と法整備:全国調査に基づく御遺体取扱い葬儀社ガイダンス案
武藤  剛(北里大学医学部衛生学)
棺桶のドライアイスによる二酸化炭素中毒に注意、意識消失、死亡にいたる。
・多死社会における検案の実際と法医学からの展望
猪口  剛(千葉大学大学院医学研究院附属法医学教育研究センター)
警察が扱う死体の解剖率は、北欧米では100%、日本では10%。法医学が公衆衛生に貢献できていない。
・葬儀社・安置室の室内環境の実態と基準のあり方
鍵  直樹(東京科学大学)
・新型コロナウイルスのパンデミックからの教訓と今後に向けて
和田 耕治(国立健康危機管理研究機構)
指定発言者:鈴木 規道(千葉大学予防医学センター)
指定発言者:黒須 一見(国立健康危機管理研究機構 国立感染症研究所)

<所感>
「葬儀の主催者がいない場合」の話や、費用負担の話はでなかった。
本日、厚労省から新しいガイドラインが出た、とのこと。


◆ランチョンセミナー2
10 月29 日(水) 11:45~12:45  第2 会場(交流ホール)
健診・レセプトデータを活用した健保組合向け医療費ベンチマークの開発および健康増進に向けた日本
生命の取組み
座長:高本  洵(日本生命保険相互会社)
演者:五十嵐 中(東京大学大学院薬学系研究科/横浜市立大学データサイエンス研究科)
演者:衣川  潤(日本生命保険相互会社)
共催:日本生命保険相互会社

自治体が持っているデータを解析することの重要性を、自治体に分かってもらうには、医療・介護・予防接種にかかる費用と、それがなければ生じる医療費の負荷を、見える形で示す必要がある。「介入すると、いくら医療費が抑制できる」というお金の話は重要。「各自治体でいくら抑制できるのかを示すには、各自治体のデータを解析する必要がある。」という順序で話を持っていく。

<所感>
研究者目線からは各自治体をどう説得するか、という話になる。一方、人材不足の各自治体は「データの重要性は分かるけれど、解析したり解析してもらったりする余裕がない」と言う。各自治体任せにしないデータ収集ができれば良いのだが、ナショナルデータを作るには程遠い。


◆講演2
10 月29 日(水) 13:30~14:20  第1 会場(中ホール)
音楽とともにある公衆衛生 ―人々の中へ、そして公衆衛生の力に―
座長:曽根 智史(国立保健医療科学院名誉院長)
演者:
・オペラやクラシックを通じた子どもや子育て世代への支援 -音楽がつなぐ親と子、人と人-
松居 美樹(るーぽ(絵本de オペラ)・声楽家)
・公衆衛生が「art」であるという意味 -音楽を通じて考える公衆衛生の原点-
守田 孝恵(獨協医科大学 大学院 看護学研究科)
音楽も公衆衛生もアートである。技術を磨き続ける。
ファシリテーター:田邉安紀恵(るーぽ(絵本de オペラ)・ピアニスト)


◆メインシンポジウム1
10 月29 日(水) 14:30~16:00  第1 会場(中ホール)
フェーズフリーの地域づくりと健康危機管理
座長:尾島 俊之(浜松医科大学健康社会医学講座)
危機対応にしても、日常の健康づくりにしても、平時からフェーズフリーでつながっている。
   奥田 博子(国立保健医療科学院)
演者:
・牧之原市における地域づくりと災害への備え
古川 馨子(静岡県牧之原市役所健康推進課)
・足立区における顔と顔が見える地域づくり
馬場 優子(足立区衛生部)
「健康づくり推進員」の活動を広げた、災害もやる。八潮市の道路陥没事故のときは、足立区の銭湯を無料にして埼玉県民を受け入れた。15000人強に使ってもらえた。
・生活協同組合による普段からのつながりづくりと災害時の被災者支援
中谷 隆秀(長野県生活協同組合連合会)
・フェーズフリーなまちづくり
菅野  拓(大阪公立大学大学院文学研究科)
指定発言者:遠藤 綾子(陸前高田市福祉部保健課)
平時からやっていることは災害時にもできる、やろうとしていたこともできる、やっていないことはできない。

<所感>
「八潮市の陥没事故で足立区が公衆浴場を埼玉県民に無料開放した」のは、良い取り組みな面もあるが、お金で解決した政治的な動きという感じもして、ちょっとモヤっとする。それって本当に必要?という部分が抜けている気がする。
陸前高田の遠藤さんが言っているのは、まさにその通り。顔が見える関係を作る地道な地域活動はやっぱり大事です。
フェーズフリーで本当に大事なのは、「決定しない意思」とか、「政治に抗うプロフェッショナリズム」とかだと思うが、そのヒントは得られず。
災害を支えるのは、特定の人だけでは、回らない。「包括的な取り組み」を「1つ1つ丁寧に」。


◆シンポジウム25
10 月29 日(水) 16:20~17:50  第7 会場(映像ホール)
COVID-19 と保健所の記録映画「終わりの見えない闘い」が残したもの
座長:城所 敏英(公衆衛生保健所活動研究会)
   工藤 恵子(帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科)
演者:保健所にカメラを据えて10 か月━「終わりの見えない闘い」を製作して
   宮崎 信恵(ピース・クリエイト有限会社)
   住民が見える、住民から見える保健所
   向山 晴子(世田谷保健所)
   感染症まん延等による健康危機を見据えた保健所人材の育成と平時からの体制整備について
   越前屋愛樹(一般財団法人 日本公衆衛生協会 健康危機管理支援部)
   コロナ禍から働き始めた保健師の思い
   大石 赳瑠(静岡県中部健康福祉センター(静岡県中部保健所))
・宮崎 信恵
若い人が保健師になりたくないと言ったらどうしようかと思っていたが、反応は逆だったので安心した。撮影中に自分がコロナにならなくてよかった(笑)。
・向山 晴子
コロナ初期は保健所でカロナールを処方した。それで一晩乗り切って、CLにつなげた。
コロナ後はACPに力を入れるようになった。やっぱりACPができていなかった(遠くの家族が蘇生してほしいと言うとか)。
・越前屋 愛樹
感染症危機マネジメント研修で、この映画を使っている。研修はR3からスタートし、R5から受講生の感想が変わってきた(コロナを知らない職員が増えてきた)。だから事前学習で映像を見てもらうようにした。感情の共有だけで終わらない演習の組み立てが必要。R6は408人のうち346人が視聴してくれた。映画は、共有されるべき体験・経験を補完する。
・大石
個人情報を流出させるような事故がなくて本当によかったと今は思う。


◆市民公開講座 映画上映会
10 月29 日(水) 18:50~20:40  第1 会場(中ホール・大地)
映画上演 終わりの見えない闘い ~新型コロナウイルス感染症と保健所
世話人:城所 敏英(公衆衛生保健所活動研究会)


◆シンポジウム30
10 月30 日(木) 8:30~10:00  第2 会場(交流ホール)
若手に伝えたい公衆衛生の実践
座長:宇田 英典(地域医療振興協会)
   若林チヒロ(埼玉県立大学 健康開発学科 健康情報学専攻)
演者:実践からみた公衆衛生の責任と可能性
   柳川  洋(日本川崎病研究センター)
   人そして人の和を育て公衆衛生の発展につなげる教育
   定金 敦子(島根大学医学部環境保健医学講座)
   公衆衛生の発展への想いと公的データを活用した実践
   松本 真欣(埼玉県立大学 健康開発学科 健康情報学専攻)
指定発言者:中村 好一(宇都宮市保健所)
ファシリテーター:大木いずみ(埼玉県立大学 健康開発学科 健康情報学専攻)
・柳川  洋
SMONは、疫学調査から「キノホルム製剤原因説」が言われるようになった。
大阪O-157は、カイワレ大根を原因と発表したが、高裁判決では「カイワレ大根からO-157は検出されず、カイワレ大根そのものの汚染があったとするには疑問が残る」と言われてしまった。裁判官を説得できなかった。
たばこ対策は「喫煙者半減」と訴えたが、業界の反対にあって健康日本21に入れられなかったバトルがある。

<所感>
SMONを思うと、現代なら、こんなに早く疫学調査で分かったかなあ?素晴らしい。
現代では、遺伝子検査が強力すぎて、紅麹の件も当初は自主回収に頼らざるをえなかった。O-157裁判の判決はまちがっているが…行政からの指導や回収命令、営業の禁停止は、やったらやったで訴えられる、やらなかったら不作為を問われる。うーん。委縮したら防げないし。
次に起こりそうなことは「やせ薬(DM治療薬)」。「健康」を名目にして、まるで良いことのようにやせ薬が使われかねないが、その正否は問われずに進んでしまう。肥満の基準値を厳しくすれば、いくらでも病人を作り出せてしまう。やせ薬に頼らず健康を維持していくことを疫学で示す必要がある。


◆シンポジウム50
10 月30 日(木) 10:40~12:10  第7 会場(映像ホール)
モニタリングレポート委員会による「賛否の分かれる公衆衛生対策に関するディベート」
座長:尾崎 米厚(鳥取大学)
   郡山 千早(鹿児島大学)
演者:医療従事者の情報発信の規制について:賛成、反対の立場から
   髙橋美保子(埼玉医科大学医学部社会医学)
   弓屋  結(広島大学 大学院医系科学研究科 公衆衛生学)
   透析治療における保険診療と同等の自己負担について:賛成、反対の立場から
   横川 博英(順天堂大学医学部総合診療科学講座)
   吉田 都美(筑波大学医学医療系)
・賛成は科学をベースに、反対は憲法をベースにしているので、どうしてもずれる。


◆ランチョンセミナー6共催:アイブリッジ株式会社
なぜワクチンを打たないのか。~歴史と心理から読み解く「接種控え」~
日本は社会的規範(?)が強く、打つ人が増えると、みんな打つようになる。
座長:相馬 和平(アイブリッジ株式会社)
演者:町田 征己(東京医科大学公衆衛生学分野/東京医科大学病院感染制御部)

<総論>
・天然痘ワクチンを普及させるときにも、反ワクチンや、ワクチンに関する迷信が広がった。コロナワクチンのときにも似たようなことが起こった。「ワクチンの歴史=接種控えの歴史」といっても過言ではない。
・接種控え(vaccine hesitancy)=強い意志で接種しない人+接種するか悩んでいる人+接種するつもりが忘れていた人+自分が接種対象だとは知らない人。
日本はワクチンへの信頼が最も低い国の1つ(ネット調査by Lancet)。一方でコロナワクチンの接種は一気に広まった。信頼だけで接種控えは語れない。
・接種控えの代表的な要因:3C:信頼、認知しているリスク、予防接種の利便性。
BeSDフレームワーク:階層化したもの。社会規範/推奨などの周囲からの影響も、接種意向に影響する。日本は、ワクチンに対する信頼は低いが、社会規範が強いのが独特。
・Qなぜ人はワクチンに対して懐疑的な考え方を持ってしまうのか:A直感的にはワクチンを打ちたいとは思いにくい。
プロスペクト理論、確率加重関数:主観的確率は、低い確率を高く見積もり、高い確率を低く見積もる。0%や100%といった確実性を好む。→ex:有効性が90%と言われても自分は有効でない方になる気がする。1万人に1人に副反応が起こるなら、自分になるかも。接種しなければ100%副反応が起こらないのは魅力的。
・Qワクチンの発症予防の有効性40%とは:A接種しなかった人と比較して、接種した人の発病率が相対的に40%減少する、という意味。100人に打ったら40人に効果がある、という答えではない。
ということで、「論理的判断(接種する)」は難しく、直感的判断で「接種しない」になりやすい。そういうものだと理解しておくとよい。
・マイケル・シャーマー:信念が先で、信念に対する説明はそのあとにある。=接種しないと決めたら、接種しない理由を積極的に探し、反証する情報を軽視する(確証バイアス)。
だから、拒否的な人に対して、科学的反論や情報提供だけで考えを変えさせるのは難しい(意味がないワケではない)
・Q接種率を高めるための有効な対策は:Aリマインダー、自己負担額抑制、接種券や予診票の配布、オンサイト接種(職域接種など)=ここまでは、モチベが高い人向け。情報提供の工夫、医療者の推奨、教育キャンペーン。=これらは、モチベが低い人向け。
・ネット調査で、日本における科学的根拠の乏しい情報の影響。ワクチンに関する何かしらの科学鉄器根拠のない情報を信じている=10人に1人。2021年に新型コロナワクチンの間違った情報にもっとうまく対応できていたら救えた命=431人(ただし「もっと早くワクチンを導入できたらもっと救えた、という論文の結論ではある」)。
・ワクチン接種におけるコミュニケーションガイダンス:副反応のニュースは多いが、「安全である」という情報もしっかり伝えるべき。

<日本の課題>
・予防接種システム電子化の遅れ:接種後の有効性や副反応の疫学的評価が困難。SMSを活用した接種勧奨等ができない
・研究の不足
介入研究、社会実装研究が極めて乏しい。文化の異なる海外の研究はそのまま実装することが困難。
・市区町村単位での普及啓発/費用助成の格差
住んでいる市区町村によって市民が受けられる恩恵が大きく異なる
・データ解釈の誤解/知識の不足
相関を因果と誤解している人が多い。ワクチンに関して体系的に学ぶ機会が医師ですらほとんどない。

<所感>
コロナのときは、接種控えとは逆の考え、「ワクチンに対する過剰な期待」に困らされました。「みんな打つなら早く打ちたい」と、住民が文句の電話をかけてきたり、接種会場に人が押し寄せたり。日本の同調圧力は、これはこれで怖いと思っています。「みんな打っているから打とうよ」という啓発の在り方では、リテラシーが向上しないどころか、打っていない人を差別する、という風潮を生み出してしまうので、慎重になるべきだと思います。
また「反ワクチン」「アンチ」という「レッテル貼り」は、その行為自体が公衆衛生上のリスクです。ワクチンを打たない人がいても良いし、反対する行為を非難することは排斥行為につながります。「公衆衛生」が「排斥行為」を惹起することは、公衆衛生の自殺行為で、それは歴史が教えている通りです。


◆シンポジウム35
10 月30 日(木) 13:00~14:30  第3 会場(会議ホール)
いま高齢者介護の現場で何が起きているか~持続可能な介護保険システムに向けて~
座長:新開 省二(女子栄養大学 栄養学部)
   岸 恵美子(東京医療保健大学 大学院看護学研究科)
演者:
   佐藤 文彦(白ゆりグループ 株式会社メディカルシャトー)
   在宅介護・看護の現状と課題ー高齢者を孤立させないサービスとはー
   岸 恵美子(東京医療保健大学大学院 看護学研究科)
   高齢者施設における介護助手の導入は効果的か?:全国調査データを用いた多面的検証
   村山 洋史(東京都健康長寿医療センター研究所 社会参加とヘルシーエイジング研究チーム)
   介護保険制度の持続可能性をめぐる課題
   高野 龍昭(東洋大学福祉社会デザイン学部)
指定発言者:藤原 佳典(東京都健康長寿医療センター研究所)
・   佐藤 文彦(白ゆりグループ 株式会社メディカルシャトー)
人材不足は深刻で、9割は人材派遣会社経由で獲得するが、たとえばNs一人紹介を受けて採用すると100万円、介護職でも80万円を手数料で払うことになり、50人雇うと5000万円かかる、という状態。
・   岸 恵美子(東京医療保健大学大学院 看護学研究科)
人材を増やすことはできない。利用者の自立を促すことも必要。
・   村山 洋史(東京都健康長寿医療センター研究所 社会参加とヘルシーエイジング研究チーム)
・   高野 龍昭(東洋大学福祉社会デザイン学部)

感染症診査協議会の統廃合に関する意見

8か月前に提出した意見をここに収録しておく。

-----------

全国的に、感染症診査会の統廃合は、やむを得ない世の流れだと思います。
ただし「委員の長期化と女性委員の比率」は、統廃合をしても解決できることではありません。「委員の長期化」は、実際に結核や感染症に詳しい医師が不足・減少しているので、ある程度やむを得ないことです。そして「女性委員の比率」をムリに上げたければ、委員を少なくして(3人とか)女性を1人入れれば「比率」は上がりますが、診査会は3人以上で組織することが法律で決まっていて、ギリギリの「3人」で誰か1人が休むと診査会が開催できなくなってしまうので、事実上、会の運営が困難です。

さて、今回の検討では「県保健所の診査会を1つにまとめる」までですが、いずれは中核市保健所の診査会とも協力して開催せざるを得ない日が来るかもしれません。たとえば山形市保健所は、市の診査会ですが、県保健所を使って開催しています。県も市も、診査会の委員が同じだからでしょう。結核診療に携わる呼吸器内科医が減ると、どの県でも山形県と同じ状況になり、委員の成り手が不足します。いずれ委員の確保を全県統一でやる日が来ます。

今後の結核対策・診査会に必要なことは、最低限3つあります。
・診査会の指導力向上
・結核医療を担う医師の能力向上
・保健所職員の技術確保

いま診査会の医師は、各地域で結核治療を行う代表病院から医師が委員になっていることで、医療の標準化が図られています。そして委員が各病院で後輩を育成するので、結核医療を担う医師の育成もされています。
これを、診査会の統廃合に合わせて医師の委員数まで減らしてしまうと、代表病院の医療の標準化を図る機会が失われます。さらに、委員となる医師のレベルが低い場合に、バックアップできる委員数がいなければ、診査会から「意見書」を出す能力も下がるので、診査会の指導力が低下します。ひいては、結核医療を担う病院の看護力にまで影響を与え、結核医療を担う病院が減ります。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、本当にそうなのです。
また保健所職員は、まれに発生する結核患者の対応だけでは技術レベルの維持が困難です。診査会を1つに統合しても、諮問は各保健所から出すものなので、全保健所の職員を育成し続ける体制をとってほしいと思います。

以上を踏まえて、診査会の条例を改正するときに、以下のように文言を工夫していただきたいです。
・委員は12人以内で組織する→12人でも16人でも良いですが、少なすぎない人数にすること、と、「以内」というあいまいな表現で泳げるようにすることがポイント。
・会議開催の要件は「委員の過半数の出席」が大変ならば「三分の一以上で、かつ、三人以上が出席」でもいい。

感染症予防計画も改正が必要です。そのとき、以下のように文言を追加してほしいです。
・協議にあたり必要な場合は、中核市感染症診査会との連携を図る→条例には書けませんが、計画に将来を見越して文言を追加しておくことがポイント。

意見は以上です。

「結核に対する就業制限に関する実態調査へのご協力のお願い」に対する答え

とある媒体から、表題の通りの【調査協力のご依頼】が届いたので、私の回答を記録しておく。大事なアンケートではあるが、アンケート実施者の就業制限に関する認識に、一抹の不安を覚えている。そのため、記録しておく。

ちなみに、現行の就業制限の扱いの規定は以下の通り。
これ以上でもこれ以下でもなく、勝手に解釈をつけ足したり、変更したりして良いものではない。

<就業制限>根拠:感染症法18条、施行規則11条の2、3。逐条解説第4訂版p108-109
・対象業務:接客業その他多数の者に接触する業務。
・期間:その病原体を保有しなくなるまでの期間、またはその症状が消失するまでの期間。
・就業制限は、喀痰の、塗抹、培養、核酸増幅法のいずれかの結果が陽性であるすべての患者が対象となる。

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Q1.貴職が現在勤めている保健所の所属は次のうちどれですか?
都道府県

Q2.貴職が行政の仕事(保健所や県庁など)に就かれたのはいつですか?
令和元年(2019年)以前

Q3.貴職は保健所長として入院勧告をかけた結核患者に就業制限をかけたことがありますか?
5回(人)以上ある

Q4.入院勧告をかけた患者に、貴保健所が就業制限をかける手続き・タイミングは、次のどれが最も近いですか。
その他
「その他」について詳しくご記載ください
A:就業制限の通知に当てはまれば、入院勧告とほぼ同時に通知し、感染症診査会には文書で報告し、そこで「この患者には就業制限を通知しているが、よいか」とうかがって「承認」をしていただいている認識です。

Q5.症状・検査結果・接触状況などを踏まえ、貴職が就業制限の要否や期間の判断に迷ったケースは過去5年間で何回ありましたか?
0回

Q6.就業制限の適用や解除に関して、貴職が医療機関・高齢者施設等との調整が困難だと感じたケースは過去5年間で何回ありましたか?
0回

Q7.現行の就業制限の開始条件は、結核の感染性に関する科学的知見を反映していると感じますか?
あまりそう思わない

Q8.現行の就業制限の解除条件は、結核の感染性に関する科学的知見を反映していると感じますか?
あまりそう思わない

Q9.貴保健所が行う就業制限措置は、近隣地域・職域での感染拡大防止に有効だと思いますか?
あまりそう思わない
よろしければ、なぜそう思われるか詳しくご記載ください。(200字以内)
A:職業の選択は憲法で認められている国民の権利です。その就業を制限するのは「業によって感染させられる相手」の権利も等しく守るためです。ですから就業制限措置自体は悪くないのですが、こと「結核」に関しては、感染力が低く、感染拡大防止目的の入院もない国が多い中で、日本で就業だけ制限しても効果がないだろうと思います。せめて「退院させることができる基準」を満たしたら就業制限も解除、で良いと思います。

Q10.貴保健所が行う就業制限措置は、患者の権利(就労や退院後の行動や居場所の自由など)とのバランスが適切だと思いますか?
ある程度そう思う

Q11.現行の就業制限措置は、制度面で見直す必要があると思いますか?
ある程度そう思う
よろしければ、なぜそう思われるか詳しくご記載ください。(200字以内)
A:「退院させることができる基準」を満たして退院したら、患者は家族との生活に戻ります。家庭では特に感染対策をしていません。一方、接触者検診として「患者の退院後の接触」をもとに、家族に検診することはありません。さらに「患者の退院後に患者から感染させられた家族」は、まずいません。以上のことから、せめて「退院させることができる基準」を満たして退院したら、就業制限は解除でよいと思います。

Q12.就業制限措置は、感染拡大防止と患者の権利(就労や退院後の行動や居場所の自由など)と、どちらに重きを置くべきとお考えでしょうか?
分からない・どちらともいえない

Q13.貴職は、感染リスクの違いを踏まえ、対人接触が多い職種と少ない職種で就業制限の基準を変えるべきだと思いますか?
全くそう思わない→補足説明:「対人接触が多い職種と少ない職種」を規定することは、現実的に不可能であるし、解釈にバラつきが生じるリスクが非常に高く、「就業制限」そのものの意義を揺るがす安易な方法だと考える。

★補足★
以下の一連の「Q14」から見えるのは、このアンケート実施者は、「職種によって就業制限の要否を判断するべきだ」「感染性の高さもケースバイケースでバランスをとるべきだ」と考えていることである。これは、現行の就業制限の原則を理解していない、かつ、「ケースバイケースで保健所が勝手に判断してもいい」という勘違いをしている点において、非常に危うい認識をしていると言わざるを得ない。現行の就業制限は、「職種」で判断することにはなっていないし、「不特定多数に接する可能性があるなら、塗抹検査は陰性でも就業制限するべきだ」という基準は存在しない。伝染病予防法でもあるまいし。
だから、たとえば「Q14-8」の「スナックで接客業を営むチーママ」に対して、塗抹検査は陰性でも気管支鏡検査で陽性になったことをもって、就業制限をかけようものなら、それは明確に職業差別である。コロナで「夜の街」が攻撃されたことと同じことを、公衆衛生の本当の専門家たる保健所が行うことになる。そんな制度を作ってはならない。保健所だって間違える、それを前提としておかなければ、それこそ知らぬ間に自分たちも人権侵害に手を染めてしまう。

Q14-1.貴保健所では、入院勧告をかけた結核患者のうち、入院前の次の就業条件の患者に対して、就業制限をかけるか否かの原則について、どうお考えですか。
「1.原則かける、2.原則かけない、3.どちらとも言えない」の3択でお答えください。
高齢者施設に入所していた80歳,初診から入院中の喀痰の最大塗抹が1+.
A:原則かける

Q14-2.貴保健所では、入院勧告をかけた結核患者のうち、入院前の次の就業条件の患者に対して、就業制限をかけるか否かの原則について、どうお考えですか。
「1.原則かける、2.原則かけない、3.どちらとも言えない」の3択でお答えください。
自宅に50歳代の息子夫婦と同居していた無職の80歳,初診から入院中の喀痰の最大塗抹が1+.
A:原則かける

Q14-3.貴保健所では、入院勧告をかけた結核患者のうち、入院前の次の就業条件の患者に対して、就業制限をかけるか否かの原則について、どうお考えですか。
「1.原則かける、2.原則かけない、3.どちらとも言えない」の3択でお答えください。
IT関係のエンジニアで内勤と自宅通勤が主体の40歳,初診から入院中の喀痰の最大塗抹が1+.
A:原則かける

Q14-4.貴保健所では、入院勧告をかけた結核患者のうち、入院前の次の就業条件の患者に対して、就業制限をかけるか否かの原則について、どうお考えですか。
「1.原則かける、2.原則かけない、3.どちらとも言えない」の3択でお答えください。
アルバイトをしていない一人暮らしの20歳の大学生,初診から入院中の喀痰の最大塗抹が1+.
A:原則かける

Q14-5.貴保健所では、入院勧告をかけた結核患者のうち、入院前の次の就業条件の患者に対して、就業制限をかけるか否かの原則について、どうお考えですか。
「1.原則かける、2.原則かけない、3.どちらとも言えない」の3択でお答えください。
パートをしていない40歳の専業主婦で夫と10歳代の子ども二人と同居,初診から入院中の喀痰の最大塗抹が1+.
A:原則かける

Q14-6.貴保健所では、入院勧告をかけた結核患者のうち、入院前の次の就業条件の患者に対して、就業制限をかけるか否かの原則について、どうお考えですか。
「1.原則かける、2.原則かけない、3.どちらとも言えない」の3択でお答えください。
従業員10人で金属加工作業を行う工場で働く50歳,初診から入院中の喀痰の最大塗抹が1+.
A:原則かける

Q14-7.貴保健所では、入院勧告をかけた結核患者のうち、入院前の次の就業条件の患者に対して、就業制限をかけるか否かの原則について、どうお考えですか。
「1.原則かける、2.原則かけない、3.どちらとも言えない」の3択でお答えください。
従業員10人で金属加工作業を行う工場で働く50歳,喀痰塗抹が陰性で、気管支鏡検体を用いた塗抹検査が1+.
A:原則かけない

Q14-8.貴保健所では、入院勧告をかけた結核患者のうち、入院前の次の就業条件の患者に対して、就業制限をかけるか否かの原則について、どうお考えですか。
「1.原則かける、2.原則かけない、3.どちらとも言えない」の3択でお答えください。
スナックで接客業を営む35歳のチーママ,喀痰塗抹が陰性で、気管支鏡検体を用いた塗抹検査が1+.
A:原則かけない

Q15.最後に、感染症法18条が規定する就業制限の運用に関し、手続き面も含め、何かご意見がございましたら、以下に自由にお書きください(600字以内)。
A:就業制限は本来は全数通知です。「接客業その他多数の者に接触する業務」に従事しているかどうか保健所は判断せず「通知」するもの、と解されます(保健所が監視するワケではないから)。通知しておいて、それに当てはまるか、守るか、は、患者に任せられるものです。
厚労省は、疑義照会に対して、いままでこのように答えてきました。でも「令和7年度に〇〇〇が厚労省に『退院して施設に入所できるのに、就業制限があると施設が受け入れてくれない。これは患者の不利益になるので、就業制限をかけなくてもいいか』と問い合わせたところ、保健所が決めていいと言われた」と答えがあったとのことですね。厚労省も担当が変わると言うことが変わってしまうのが残念ですが、この答えは「そんなに言うなら好きにすれば(責任は保健所にあるからね)」という意味で、むしろ困ります。本来は、就業制限を曲解している施設の認識を改めるべきでした。就業制限の問題ではありません。
就業制限通知は、あくまで「通知」なので、本来は「通知したり、しなかったりする」ものではないと思います。なので懸念事項として「通知したり、しなかったりすると、保健所ごとの判断にばらつきが出て、それこそ公平性の観点から疑義が生じる」とお伝えしておきます。
就業制限のあり方は改善が必要ですが、「業の制限」と「業ではない」施設入所・デイサービス等の利用、は分けて考えるべきものです。

2026年5月17日日曜日

レース振り返り:2026年5月9日:ASO VOLCANO TRAIL:ロング(114km)

・レース振り返り:2026年5月9日:ASO VOLCANO TRAIL:ロング(114km)

<記録>
21時間7分34秒
男女総合128位/完走418人中/出走471人中
完走率88.7%

<距離>
大会発表:約114km 累積標高:約5000m 
大会GPX:107.5km 累積標高:5183m
走行実測:109.8km 累積標高:5024m(coros vertix2)

<靴>
nnormal tomir2.0 2024

<エイド通過時間と滞在時間>
A1通過 2:57:39 滞在7分2秒(トイレ含む)
A2通過 5:19:43 滞在10分55秒
A3通過 7:44:45 滞在14分10秒
A4通過 10:21:35 滞在33分(ドロップバッグ受け取り・着替え)
A5通過 13:00:40 滞在不明、ラーメン食べたが最小エイドなので長居不要
A6通過 16:45:23 滞在18分21秒(クリームシチュー4杯)
Finish   21:07:34

<エイド>覚えている限りで
A1:だご汁、アイスクリーム(2杯)。飲むヨーグルトがなくて残念!
A2:いちごソーダ2杯、酒饅頭1つ(デカい)、
A3:おにぎり、みそ汁、スイカ4切れほど
A4:カレー、菓子パン
A5:コンソメラーメン、バナナ
A6:クリームシチュー(4杯)。ハチミツレモン茶

とにかく、食べた食べた、めっちゃ充実したエイドばかり。
そしてスタッフやボランティアの方は最高だった。

<持参した補給食>合計2500kcal
カロリーメイトゼリー4袋(800kcal)
ジェル3個(300kcal)
魚肉ソーセージ2本(200kcal)
GU drinkmix サミットティー4袋(1000kcal)

8000kcal以上消費しているので、このカロリーではお腹すくわな。実際、ゴール前3kmでもお腹が空いて補給した、あやうくハンガーノックになるところだった。私はもっと補給していいのだろう。

<装備>
必携品は大会発表の通りだが、暑さ寒さ対策が必須なので、結果的にMt.Fujiとほぼ同じ装備が必要になる。ライトとレイン以外で日中不要なものはドロップバッグに入れておき、A4で気温を確認して後半の寒さに備える。

<あってよかった装備>
日焼け止めクリーム、テングバーム :小分けにして、塗りながら走る
目薬:コンタクトなので必須
サングラス、帽子:日中は日差しが強いのであったほうがいい。

<走り>
・スタートは人が多くてゲートの向きや整列がよく分からず、気がついたらかなり後ろの方からのスタートになった。そのためスタートしてからやや渋滞にはまり、走れるところで一気に追い抜く展開になった。渋滞は登りきるまで続いたが、A1に着くころにはだいぶばらけた。渋滞が嫌なら前のほうからスタートする方が良い。
・阿蘇の黒土は、とてもすべる。乾いていれば問題ないが、少しでも濡れると泥だらけになって滑りやすくなり、4回は尻もちをついた。
・日中は思っている以上に水分摂取が必要。発汗するが、乾燥と風のため汗が蒸発してしまうので、自分がどれほど水分不足になってるか分かりにくい。そうしていると両足を攣りそうになり「これは水分が足りない」と気がついた。慌てて水分摂取して、なんとか攣らずに進むことができた。
・途中、足を攣っている人や、熱中症で休んでいる人がいた。水分摂取が足りないとこうなる。思う以上に水分摂取するのがおススメ。
・A1やA2までは、登りはそれほどきつくない。上に出たら走れる。そんな調子で行っていたが、A3くらいから自分で思っていたより早く足が疲れてしまい、40kmとか50kmで足に疲労がきてしまった。
・そのためA4以降は、歩くことが多くなり、A5以降は登り全歩きになった。
A4以降の登りでは、普段これくらいなら走る、と思える坂ですら、走れなかった。「走れるところでは走る」それができる足がなければ戦えず、早々に足が終わってしまったのはは練習不足によるものだと痛感した。
・A4以降は、本当に進まない。足が終わっていなくても(下りで走っていても)なかなか進まない。「エイドまで3kmでーす、下り基調でーす」と言われたのに、たった3kmが本当に遠く感じた。
・「核心部はA4-A5と、A5-A6」と言っている人がいた。私にしてみればA6-finishがラスボスだろうと考えていたが、それより前に核心部が来る、と身構えておくのは悪くないと思う。実際、A5前後の記憶がない、とにかく長かった。
・中間地点はA5くらい。
・寒暖差対策は必須。ゴール地点は4℃の予報だったので、A4では上だけ全部着替え、手袋、ウィンドジャケットを持った。A4からは長袖も重ね着しようか迷ったが、半そでのままにした。
・A4を出てすぐは、寒く感じてウィンドジャケットを着たが、登り始めると調子が悪い。摂取したジェルのせい?なんか気持ち悪い?そんなことを考えながら進んだら、なんと「暑い」ことが判明。ジャケットも手袋も脱いだら復活した。夜になると寒かったが、風がなく、稜線ですら無風だった。こまめにジャケットの着脱をしないと調子が悪くなり、体温調整が難しかった。
・ゴールは朝4時で寒い時間帯だったが、結局半そで+アームカバーの格好であった。
・体温調整の難しさと、「走れるところで、走れなかった」こと、それが心残り。勉強になりました。

<ダメージ>
・滑って尻餅をつき股が割けたが足は怪我せず、かわりにひねった右脇を痛めた。
・筋肉痛はほぼなく、2-3日で痛みはなくなった。
・左足首の捻挫防止サポーターが失敗で、このサポーターがすれて皮膚に巨大な水疱ができてしまった。やっぱりロングトレイルは誤魔化せない。余計なものはつけないほうが良い。
・膝は痛くならなかった!よかった。今後もケアは続けよう。

<眠気対策>
レース2wk前からアルコール・カフェイン断ち。drink mixとジェルでカフェイン入りを持ってスタートした。drink mixのカフェインだけで十分効果があり、レース中に眠くなることはなかった。

<ヒル対策>
A5~フィニッシュのどこかでヒルをもらった。帰宅後には胸に入れていたボトルの底にヒルがついていて驚いた。いつどこでついたか全く分からないが、足元だけでなく全身にスプレーが必要だった。

<コースマーキングの少なさとロスト対策>
・Google map 32°58'46.5"N 131°00'51.1"Eで集団ロストしそうになった。踏み跡が多かったので、ここで多くの人が間違えたことが予想される。
・A5から出たら右に曲がってトレイルに入るところが分からず、ロストした。そのまま進んだらA5に入る道とぶつかってスタッフから「引き返してください」と言われたので事なきを得た。
・ほかにも全体的にコースマーキングは少な目で、特に夜パートになるA4以降のマーキングが少なかった。A5、A6は、山中にスタッフも少な目で、かつ、道が分かりにくいので、もう少しマーキングを増やすなどの工夫がほしい。左右どちらに進むのかが分かりにくいマーキングだった。なので実際かなりの頻度でGPSデータを確認しながら進んだ。
・ロスト対策として、必ず腕時計にGPXデータを入れて、地図をすぐ見られるようにしておくのがおススメ。

<大会運営のよかった点>
・スタート地点で蜂蜜ジェルの試供品を配ってくださり、スタート直前の補給ができました。
・「スタート時に水分1.5L以上」という設定は、そんなに要るかなと思っていましたが、実際には持っていって良かったです。
・ナンバーカードが破れにくい素材であること、高低差が書かれていることもありがたいと思いました。
・ゴール後に「まかない蕎麦」が食べられて、本当に嬉しかったです。おなかペコペコでした。
・ゴール後の荷物受け取りもスムーズで、係の人が気を利かせて持ってきてくださいました。
・とにかくスタッフの方がみんな気が利くこと、そこにかなり助けられました。ゴールで写真を撮るよう促してくれたのも今思えばありがたかったです。みなさん本当にありがとうございました。

<これから必要なこと>
・定期的に30km、40kmくらいの距離でしっかり足を作る。
・後半になっても「走れるところは走る」ことができる足。
・暑さに負けない。

2026年4月19日日曜日

レース振り返り: 2026年4月19日:第43回OBAMA若狭マラソン大会:ハーフ

・レース振り返り: 2026年4月19日:第43回OBAMA若狭マラソン大会:ハーフ

<記録>
1時間41分56秒 49歳以下男子の部:105位/完走303人中

<靴>
Nike Zoom Fly 6 BLK 2024モデル

<走り>
暑かった、たしかに暑かった。
でも吸水ポイントは沢山あったし、コースはほぼ完全フラットだし、自己ベストを狙えるレースだと思った。

ところが、10kmに46分もかかって、全体でも100分切れず、ハーフではワースト記録。
これは、明らかに練習不足です。最初から身体が重すぎた。

小浜はとても近いことが分かったので、これは来年も出るぞ。

<大会の特徴>
なんといっても、参加料の安さ。ハーフなのに4000円!
いまどきこんな参加料はありません。
参加賞はタオルだけだったけど、この安さならアリ。

そして小浜港で食べたお昼ご飯のおいしかったこと。
旅行とセットで出られる良い大会でした。

レース振り返り:2026年3月8日:第4回びわ湖マラソン:フル

レース振り返り:2026年3月8日:第4回びわ湖マラソン:フル


<記録>

グロス3時間34分36秒、ネット3時間33分35秒

1545位/7600人くらい


<靴>

Nike Zoom Fly 6 PRM 2025モデル


<走り> 撃沈。 3:30切れなかったなんて久しぶりだ。 めっちゃ寒かったので、スタートからゴミ袋かぶってました。それをハーフ過ぎてから捨てたら、気化熱で一気に冷えてしまった。手袋してたのに手がかじかんで、25キロ過ぎからはジェルを切るにも手に力が入らず、沿道の係の人に切ってもらうという事態に。 さらに両足と腹筋を攣って、脱水だと気がついたのは38キロあたり、時すでに遅し。ゴール間近で両手がしびれ始め、這々の体でゴール。 前半かなり押さえて入ったので、ハーフ過ぎで3:15狙える!と思ったのになー。低体温と脱水は併存することを体感しました。 いやー、大反省。

レース振り返り:2026年2月22日:第40回宇治川マラソン:ハーフ

レース振り返り:2026年2月22日:第40回宇治川マラソン:ハーフ


<記録>

1時間39分14秒 総合159位/1457人中 40歳以上男子38位/388人中


<靴>

Nike Zoom Fly 6 BLK 2024モデル


<距離>

21.1km、D+336m


<エイド>

エイドは水かスポドリのみ。

飴すら置いてないので、時間がかかる人はジェル必須。

ゴール後には、茶そばのふるまいがある。


<走り>

まだ1回しかハーフをレースで走ったことがなく、3月に行われるびわ湖マラソンの調整としてエントリーしました。

当日は快晴で、暑かったほど。初めての宇治川マラソン参加で、初見コースです。そしたら、まあなんと、坂の多いこと!ハーフなのに坂がきつくて、歩いている人もいました。走りながら、にしおマラソンを思い出した。

こんなに坂が多いのに、よくまあ1:40以内に走れたなあ、と、ほっとしました。制限時間が厳しく、2:20だったかな。これは大量にリタイア者が出るレースだと思います。

こんなに坂のレースではなく、フラットなハーフで、90分を切りたい。


<沿道と宇治のみどころ>

宇治市中心街を抜けるコースで、宇治を知ることができて、とてもよかったです。沿道の応援がほぼ途切れることなく続くのも、すごいことだな、ありがたいなと思いながら走りました。


<会場>

車で行く人は、公園駐車場にたどり着く案内看板がないので、下調べ必須。

そして駐車場500円(現金のみ、1万円札は使えない)かかるのもポイント。

大会側が、もうちょっと案内してくれてもいいのにな、と思いました。

2026年3月12日木曜日

レース振り返り: 2025年11月16日:豊川シティマラソン 10km

レース振り返り: 2025年11月16日:豊川シティマラソン 10km


<記録>

42分30秒 総合160位/920人中 40歳以上男子46位/258人中


<靴>

Nike Zoom Fly 6 BLK 2024モデル


<所感>

豊川シティマラソンに出るのは、もう何度目だろうか。

コースはフラットで、10kmの自己ベストを狙うには、良いレースです。

そして前日に下見で走ったので、当日は距離感がよく分かってよかったです。


タイムはかなりいまいち。

気合が入っていませんでした。

でも友達ファミリーと子どもたちも一緒に参加できて楽しかった!

2025年12月17日水曜日

レース振り返り: 2025年11月8日:第14回ダイヤモンドトレイルラン チャンピオンシップ2025

レース振り返り: 2025年11月8日:第14回ダイヤモンドトレイルラン チャンピオンシップ2025

<記録>
5時間45分19秒
男子55位/男子完走205人中、完走率96.7%
ITRA2point

<距離>
大会発表:約33km、累積標高約1800m 
測定距離:32.5km、累積標高D+2450m

<靴>
nnormal tomir2.0 2024

<コース概要>
ダイトレの「電車で行けるアクセスの良さ」は確かにその通りで、関東のハセツネのようでした。そして走れる!、とても良い快速コースです。
一方で、スタート地点にも、ゴール地点にも、駐車場はありません。私は車を古市駅に停めて電車でスタート地点に移動し、ゴール後は電車で古市駅まで戻ってきました。

<走り>
色々な団体がこのトレイルを使ってレースしているらしいのですが、私は「ダイヤモンドトレイル」の名前しか知らなかったので、今回はレースといっても試走のつもりで。
ただ、今回は病み上がり、そしてスタートから間もなく足をグネってしまう序盤(1ヶ月前も同じとこグネった)で、3.5kmの第1エイドでやめようかと思いました。でもそこから帰るには電車賃が必要で、荷物預けに財布を入れてしまったことを思い出し・・・。ワンウェイの大会は、必ず現金を持っていたほうがいいですね。
足をグネってから15分くらいしたら痛みは引いてきて「全歩きでも間に合う」とのことだったので先に進んだら、なんとか走れました。ホントは右膝腸脛靭帯の確認をしたかったんだけど、別の部位を痛めるなんてトホホです。
左足をかばいながらなので、下りは全然ダメ。ということで、タイムは出ず。ちゃんと走れたらまず5:30切りが目標かな。ホントは5時間切りたかったなー。
右膝はたぶん大丈夫、でもグネるのは走り方の問題。善処します。

<ゴール後>
ゴールで柿が売られていたので3つ買ったら、「これも持っていかん?」と更に3つ持たせてくれました。ありがたい。
そして車で行ったおかげで、帰りは奈良県に寄ることができました。周辺観光を楽しめるというのも魅力です。

<主催のアプトレップについて>
アクトレップが開催するレースには2つ、3つ、出ました。
私が思う特徴があります、それは「手軽さ」。

参加費は安め、エイドは必要充分で決して過剰ではない、スタートの演出も多くはない、手作り感満載、おもてなしも過剰ではない、この「手軽さ」は、トレランにとっても自然にとっても、とても良いんじゃないかと思います。

2025年10月30日木曜日

公衆衛生医師を数値化することの愚かしさ

「公衆衛生医師」という言葉がある。これが指すのは、なにも保健所医師だけではない。いや、そもそも「公衆衛生医師」なんていう「人種」は存在しないし、この言葉は「行政で働く医師の育成と人材確保」が急務になって、やむにやまれず使われるようになった造語である。

公衆衛生は、コンセプト・マインドであって、特定の資格、職場、仕事内容や働き方で決まるものではない。「医師」の資格はオマケみたいなもので、公衆衛生は医師の専売特許ではない。


ところが、とある大学から調査依頼が来た。

「保健所長の先生たちの出身大学を調べているので、出身大学を教えてほしい。大学の運営に関する『学外有識者会議』で、保健所長の状況や保健所長(公衆衛生医師)の育成について質問があり、現況を調査することになった。」


詐欺?

いや、本物の問い合わせです。

え、えー・・・。


そもそも個人情報を聞き出そうという態度に問題があるけれども、百歩譲ってそれはいいです(隠してないし)。しかし、大学教育としての成果を、保健所長の多寡で評価できる(かも)と思ってるなら、それは大問題でしょう。まさか、自分とこの大学から、卒業生が◯人「保健所長になったか」で、公衆衛生への貢献度を測るつもりだった?


趣旨を確認したところ

「大学の状況を数値として『見える化』させることに取り組んでいる。そして、大学は地域に貢献したい。その『貢献度』を把握したい」

とのこと。


ほーら、やっぱり。

そもそも大学教育というものは、「成果」として、将来「〇〇に何人」と「数値化できるもの」であるワケがない。◯◯大卒が保健所長に〇人いるから、大学での教育はうまく行っている、なんて言えるワケがないし、出身大学なんて仕事に関係ない。そもそも職場は、臨床でも研究でも行政でも民間でも、本人が公衆衛生のためにやっていると思えばそれは公衆衛生です。繰り返しになるけど、公衆衛生はコンセプト、マインドであって、働く場所で決まるのでもなければ、職種でも、肩書でもない。


ということで、この大学からの問い合わせは、実は「個人情報を問い合わせたこと」が問題なのではなく、このような問い合わせをしてしまう「大学の公衆衛生医師育成へのスタンスの問題」だ、と私は受け取りました。つまり、この大学は「公衆衛生医師育成」を、たぶん何もしてないな、と。


たとえば内科だろうが外科だろうが「公衆衛生に資する仕事をする」と卒業生が考えるようになる教育を、大学にしていただきたい、と私は思っている。どんな職場のどんな立場にいようとも、公衆衛生の一翼を担う自覚が必要だし、そうでなくては公衆衛生は良いものになっていかない。


数値化、見える化、そーいうものを求められる側のツラさは分かるけど、「職種や肩書では測れない教育をやっている」と大学が胸を張って言えるようになってほしい。大学が公衆衛生のマインドを持っていれば、大学教育の「成果」をそもそも数値化することになんて頼らない、はず。

2025年10月23日木曜日

chat GPTに相談しました。

とある電話でのやり取り。

「〇〇の対応が悪かった(中略)。chat GPTに相談したところ

『それは〇〇法違反であり、保健所に電話をしたほうがよい』
とのことだったので、保健所に電話した。」

・・・衝撃。

AIに相談して「保健所に相談したほうがいい」と「言われたから」電話するの?
なんで自分で判断しないの?
なんでそんな簡単にAIの言いなりになるの?
なんでそんな簡単に「自分」をAIに売り飛ばすの?
あなたの人生はAIに相談して答えをもらう人生か?

もしAIが
「口から食べると虫歯になるリスクが上がる」とか言ったら
口から食べるのをやめるのか?

いや~、これには衝撃を受けた。
この衝撃をなんと形容していいか分かりません。
でも、これは何かの「病態」だと思います。

2025年8月3日日曜日

レース振り返り: 2025年7月20日:ontake100の100km部門

レース振り返り: 2025年7月20日:ontake100の100km部門


<記録>

・時間:15時間21分40秒 

・順位:総合456位/1084人中

・区間記録

St→CP1:6:54:42

CP1→CP2:4:00:05

CP2→Fin:4:26:53


<距離>

大会発表99.78km、累積標高2639m

測定距離97.63km、累積標高2473m(大会GPXデータでナビゲーションしながら走った)


<レース概要>

王滝村の林道を使って行われるウルトラマラソン。累積標高はそんなに高くないのに、100kmでITRA4ポイントもらえるので出場した。160km部門に出るには、100kmを14時間以内に完走していることが条件。

100km部門は真夜中0時スタート。松原スポーツ公園に昼間から車で乗り付けて陣取ってもいいけれど、食事と体力のことを思うと、宿を取ったほうが良い。私は16時チェックイン→17時に風呂→18時に夕食→19時就寝→22時起床→22時45分チェックアウトで王滝村の宿を利用しました。


<走り>

今回は、最初のエイドまでは何とか走れたが、そのうち右腸脛靭帯炎になって走れなくなった。第一エイドを過ぎて30km地点くらいで「55kmの第一関門でやめよう」と思った。ただ不思議なもので、ドロップバッグを受け取り、出る準備をしていたところ、心なしか回復して完走はできそうだと思ったので、続けることにした。とはいえ痛みは継続し、その結果、60kmくらい歩き倒した。もし走れていたら「14時間」はそれほど難しい関門ではないだろうと思う。

前回のテイネトレイルでは、ゲレンデの下り以外では痛くなかった。でも今回は痛みがずっと続いてしまい、「歩きからやり直しだ」と反省しきりとなった。40-50kmを越えると痛くなるのでは、100mileなんて完走できそうにない。


<エイド>

OSJなので、水と塩飴くらいしかない、と思っていたら、各エイドでオレンジ3切れ、バナナ2切れが提供されて驚いた。水分も水だけではくスポドリ(パラチノースやチャレンジャー)が提供されていて、新城トレイルとかに比べたらとても充実していると思う。

55km地点のドロップバッグには自分が入れたいものを入れておけるし、OSJを分かっている人にとっては補給で困ることはないだろう。OSJを知らない人や、ロードのマラソンしか知らない人は、基本、必要なものはすべて自分で用意する、という気持ちで臨むと良さそう。エイドで補給すればいい、と思っていると危険である。そもそも山だしね。


<必携品>

ストックはキャップして。

ドリンク500ml以上、行動食、レインウェア(上下)、ライト(点灯確認済み)、サバイバルシート、救急セット(ガーゼ、消毒液、絆創膏など)、携帯電話、携帯コップ(エイドステーション用)、熊鈴、テーピング用テープ(80cm以上×3cm以上) 


<持っておくと良いもの>

・背中から日の光を浴びるので、首や膝のうしろにも日焼け止めクリームを塗っておくほうが良い。

・55kmのエイドからは、帽子はキャップよりもハットがよさそう。キャップの場合は、首回りにサンシェードがあるほうが良い。

・水は1Lあれば良い。すべてのエイドで水を満タンにして出発する。

87km地点にある最後のウォーターエイドからゴールまでが意外と時間がかかり、そこでだけは1Lだと足りなくなった。途中の湧き水を汲んで事なきを得たが、元気に走り切れる場合は、そんなに心配せずともゴールに着くと思われる。


<100km超の「ロング」で実感する身体の変化>

今回は、とにかく走れない、という残念な結果に終わってしまった。ちゃんと走れればontake100は14時間を切れると思ったので、来年度以降の宿題とします。コース自体は変化が少ないと言われるけれど、ずっと走れるコースで、レースに没入できるので、私には合っていると思えた。

そして今回、もっとも感じたのは、レース終了後の身体が、エネルギーや休息に対して敏感になる、ということ。50kmくらいでは疲れることはあっても、それ以上の感覚はない。でも今回は、レース後には、すこし寝るだけで足が回復する、とか、食べると元気になるとか、水分を身体が欲していることが分かるとか、そのような「身体の回復を実感する」ことを久しぶりに味わうことができた。

これは病みつきになる良い経験です。


そして真夜中0時スタートでは、星がとても綺麗でした。

星空を見ただけで、王滝村に来た意味があったと思えるほど。

さすが王滝村!

2025年6月23日月曜日

レース振り返り:2025年6月15日: SAPPORO★テイネトレイル2025スーパーロング50km

レース振り返り:2025年6月15日: SAPPORO★テイネトレイル2025スーパーロング50km

<記録> 
8時間26分19秒(34km地点:5時間44分:これは34km部門の80位くらい)
総合67位/113人出走中
男子60位/100人出走中
男子40歳代25位 
 
<制限時間>
50km   10時間(朝7時スタート、最終17時終了)

<距離>
大会発表:50km、約2800mD+
測定距離:49.83km、3025mD+
「測定距離」のほうが大会発表より長い累積標高になるのは珍しい。そして比叡山インターナショナルトレイルと同じく、距離は正確に50kmありました。34km部門も、距離は正確です。

<靴>
nnormal tomir2.0 2024

<走り>
SAPPORO★テイネトレイル2025、友達に誘われて走ってきました。初めての北海道でのトレラン、もし友達に誘われていなかったら参加しようとは思っていなかったでしょう。
50km部門は、手稲山を3回上ります。獲得標高は3月の比叡山より約1000m低いので、1時間早い8:22を目標としていたけれど、4分オーバーしてしまいました(詰めが甘い)。約20km地点のゲレンデダウンヒルで、あれ?膝が痛い?と感じ始め、3月に痛めた膝が治っていないことを実感しました。悪化するなら1周目でDNFしようと考えたけど、ゲレンデのダウンヒル以外は痛くなかったので、ゴールまで行けました。ただ、痛くなるのはやっぱりフォームが悪いんだろうな、課題がまた1つ見つかりました。
手稲山に登る2回目のアプローチで「ロックガーデン」という場所を通ります。私はここがいちばん嫌でした。岩だらけで 、もし雨だったらと思うと恐ろしい。ハイカーさんがここを下ってくるのですが、けっこう危ないコースです。50km部門の手稲山3回目は、1回目と同じ直登を行きますが、「ロックガーデンじゃなくってよかった」と思いました。

<暑さ対策は必須>
必須、というか、脱水にならないように、しっかり水分を摂取し続ける必要があります。脱水による吐き気で走れなくなった人もいたし、足が攣った人もいました。私はハンガーノックよりも脱水が怖かったので、飲み続けました。それでも数回足が攣りそうになったし、ゴールした後で靴下を脱ぐときに腹筋を攣りました。スタート時に水1Lを持ち、エイドでは水分を沢山摂取しつつ、毎度フラスクを満タンにすることをお勧めします。

<装備:必携品の特徴>
・ストックは自由だが、ゴムキャップ必要。
走れるトレイルなので、持っていない人も多かったけれど、ゲレンデの登りもあったりしてストックがあると速く走れるとは思います。私は使いませんでした。
・北海道といえば熊=熊鈴必須
近年、さまざまな熊のニュースを耳にします。大会で熊に遭遇したら、もう次の年は大会がなくなってしまうのではないかしら、と心配しています。そして何より遭遇するのが怖いので、熊鈴は必須です。熊がいるから、北海道で夜間走ることはできない=100マイルレースは無理なのだろうと思います。

<コースと景色>
テイネトレイルは「走れるトレイル」で、「急登」といってもバーティカルほどではなく、高速レースでしょう。それほど眺望は望めるワケじゃないけど、トレイルがとても気持ちよく、長い林道の下りも飽きませんでした。北海道の植生が目の保養になります。そう思いながら走ると、50kmがあっという間でした。
ただ、マーキングが少な目で、前後に誰もいなくなる時間帯があったので、自分としては珍しく1回ロストしました。 時計にGPXデータを入れていたからすぐに復帰して事なきを得ました。
50km部門は、34km部門のゴールを一度通ります。その時点で調子が悪ければDNFできるのですが、ゴールまで行くためには34km部門のゴールが盛り上がっているのを横目に見ながら、再度出発せねばなりません。50kmで本当に速い人は34kmがまだゴールしていないときに進めると思いますが、私くらいの走力では34kmの選手に抜かれます。ということで、後ろ髪を引かれるのを振り切って先に進むメンタルが必要だと思います。

<エイドと記念品>
・エイドには「北海道ならでは」というような特徴はありません。でも必要にして十分な水分、補給食は置いてあります。エイドスタッフはとても協力的で、大変助かりました。手稲山の山頂には私設エイドの方もいらっしゃって、暑い中とても大変だったと思います。
・記念品Tシャツ
16km、34km、50kmの部門ごとにもらえるTシャツの色が異なっているようです。色はともかく、Tシャツの素材がよくある化繊ではなく綿でした。これが珍しいので、個人的にはとてもうれしかったです。

2025年6月6日金曜日

研究者の適正

とある研究の倫理審査委員会に委員として出席した。

侵襲性を伴う研究だったが
研究の中止基準が計画書には示されていなかったので
「中止となる基準を想定し、明記しておいたほうが良い」
と言ったら
「そんなことが起こるかもしれないと言うのなら、その副作用が起こる機序を説明してくださいよ」
と言われた。

いや、研究者が、それを言っちゃっあ、おしまいでしょう。
しかも、それを「外部」の人間である私に平気で言う?

"研究で起こる副作用の機序"を証明するのは、倫理審査委員ではなく、研究者ご本人です。

研究のトラブルシューティングを想定するのは、研究者の仕事です。
研究でやる以上、副作用や予期せぬ事象が起きたら、それはすべて研究者が引き受けなければならない。そうでなければ「研究」として成り立たない。なぜならば、研究による有害事象なのか、研究は関係ないのか、分からなくなってしまうから。
そして、研究者が引き受けなければ、起きた副作用を、見逃してしまうから。
起きた副作用を、起きていなかったことにしてしまうから。

一見、侵襲的な介入とは関係のない事象が起きたかに見えても、本当に「関係がない」と言えるかどうかは、きちんと調査しなければ分からない。
人間を扱う以上、研究の手段とは関係がない事象が起きる可能性はあります。たとえば、研究に協力した帰りに交通事故に合ったとか、後日成績が下がったとか、それって「研究の介入とは関係がないように見える」ことでも、本当に関係がないか否かは、きちんと追うべきです。
「風が吹くと桶屋が儲かる」という言葉の意味を、研究者だったら理解できると思うのですが。

この教授は、自分の生徒に対しても、同じように教えるのだろうか。
「起こりえないことが起きたとき、それが研究の介入によるものか否かは、研究者が明らかにする必要はない」と教えるのだろうか。
・・・って、研究のこんな基本的なことまで言わないとダメだという事実が、本当に驚きで悲しい。

「この介入では、副作用は起きるはずがない」と頭から思っているのだから、この教授は、まず間違いなく研究で起こるすべての副作用を「見逃す」と思う。

これは、研究そのものの倫理性「以前」の問題だと思う。

2025年5月24日土曜日

レース振り返り:2025年3月15日:比叡山インターナショナルトレイル50km

レース振り返り:2025年3月15日:比叡山インターナショナルトレイル50km

<記録>
9時間22分39秒 男子総合:224位/完走394人中/出走?人

<制限時間>
50mile 11時間15分
50km   10時間50分

<距離>
大会発表:50km、3700mD+
測定距離:49.49km、3536mD+

<靴>
nnormal tomir2.0 2024

<走り>
びわこマラソンから中5日で、体力どころか体調にもやや不安があって(風邪?)、辞めようかと思ったけど、コースはリタイアしやすい環境だったので出走しました。スタートすると身体は動いてくれて、トレイルの練習不足は否めないものの、体調も悪くならずにゴールできました。目標は10時間以内だったので、クリアできて満足です。ヘッ点をつけるまえにゴールでしたし。
6月に北海道で走るテイネトレイルが50km2800md+の10時間制限なので、比叡山は良い予行演習になりました。体重が減ったら、もっと余裕が生まれる、はず・・・。

<コース>
・トレランレースの距離というものは、大会発表の距離と、腕時計のGPS距離には、よく誤差があるものです。でもこのレースは、途中に書かれている距離(「23km」とか「37km」とかの看板)とGPS距離は、ほとんど同じでした。つまり「あと何km」も非常に正確で、びっくりします。「どうせ書いてあるよりも短いでしょ」なんて期待すると、メンタルやられます。

<寒さ対策が必須>
3月の比叡山は寒かったです。雨がパラついてきたと思えば雪になり、稜線に出ると風も吹き、最終的にはレイン以外すべて着ました。
上:ベースレイヤー、半袖シャツ、長袖シャツ、暖かめのウインドシェル、手袋
下:インナー、半ズボン、長ズボン

<エイド>
とにかく、充実の一言です。
食べ物も、飲み物も豊富です。特に嬉しかったのは、暖かいスープをすべてのエイドで飲めたこと。これがまた超うまい。いくつか味を選ぶことができました。

<めざすは:50mileへの道>
・参加資格
100km以上のトレイルレース完走経験のある方、もしくはフルマラソン3時間以内での完走経験のある方
・制限時間
50km地点では7時間15分です。
こ、これは・・・めちゃハードル高い。
「まずはフルをサブスリーすること、話はそれからだ」
ということで、はい、がんばります。

2025年4月5日土曜日

レース振り返り:2025年3月9日:第3回びわ湖マラソン:フル

レース振り返り:2025年3月9日:第3回びわ湖マラソン:フル

<記録>
3時間26分34秒(ネット:3時間25分56秒)
男子総合:1102位/5931人中

<距離>
フルマラソン
測定累積標高:125mD+(ほぼ平坦。ゴール直前の最後の坂がきつい!)

<靴>
Nike Zoom Fly 6 PRM 2025モデル

<所感>
去年に引き続き、自身2回目のびわ湖マラソン。
今年は、職場から3人も一緒に出てくれたし、愛知から2人も来てくれたし、知り合いがまったくいなかった去年とはまた違うお祭りマラソンになりました。楽しかった〜。

ただ、記録は、去年より1分も遅い結果に・・・。
しかも去年は、途中でトイレに寄ったり、エイドは全部食べたりして、かなりいい加減に走ったのに、今年のほうが遅い。今年は、スタートからゴールまで真剣に走ったのに、去年より遅い。どーいうこと?

ハーフまでは去年より速かったけど、後半つぶれました。原因は・・体重・・です、ハイ。明らかに5kgは重い。

お米食べ過ぎかな
糖質ダイエットするかー

あ、そうそう
ゴール後にエキスポでもらった伊吹牛乳の美味しかったこと!

<やってよかったこと>
びわ湖マラソンは、ランナーのためによく考えられたマラソンです。エイドの数、交通アクセス、応援、ペース、どれも良いです。
で、どうしても最初が寒いので、トイレに行きたくなってしまいますが、レース当日の朝は水を摂り過ぎないことです。なぜなら、スタートしてからエイドが沢山あるので、そこで飲めばいいのです。
今回は、いつもと同じようにしていたので、レース中にトイレに行きたくなることはありませんでした。エイドで摂れる水分をすべて摂ったので、脱水になることもありませんでした。

<あった方がいいもの>
・日焼け止めクリーム
コンディションが良すぎて、日差しがあったので、思わず焼けてしまいました。ちゃんと日焼け止めクリームを塗っておくことをオススメします。

レース振り返り:2025年1月5日:2025東近江市新春マラソン大会10km

レース振り返り:2025年1月5日:2025東近江市新春マラソン大会10km

<記録>
44分04秒 61位

<距離>
測定距離:10km、39mD+

<靴>
Nike Air Zoom Tempo Next% model 2021

<所感>
正月明けのレースで、まあ、身体が重い重い。

前半は下り、後半は登り、という単純なコースです。とにかく「ローカルな大会」で、このローカルさがとても良いと思います。寒い中、人気の少ない中、地元の人は応援してくれていました。東近江市の大会として末永く続いてほしいと思います。

レース振り返り:2024年12月8日:第15回奈良マラソン:フル

レース振り返り:2024年12月8日:第15回奈良マラソン:フル

<記録>
3時間49分19秒 順位不明

<距離>
フルマラソン
測定した累積標高:392mD+

<靴>
Nike Air Zoom Tempo Next% model 2021

<環境>
・前日受付
これが唯一の難点です。日帰りで行ける距離なので宿泊にはしなかったけど、うーん、まあ、エキスポの規模が大きかったし、仕方がないか。

・周辺に駐車場はない
運営からの周知の通り、会場周辺に駐車場はありません。前日受付のための駐車場は、自分でなんとか探すしかないです。当日は駐車場に困って時間に遅れると困るので、運営が出してくれるシャトルバスを使いました。

・寒さ対策
前日、ゴミ袋の形をしたビニール袋を配ってくれました。これはもらっておいてよかった!大変役に立ちました。

<走り>
せっかく関西に来たので走りたいと思っていた奈良マラソン、念願が叶えられました。
フルで400m登ると聞いていたのでビビッていたけど、思いのほか走りやすかったです。練習不足だったので、最初からファンランのつもりでゆっくり、エイドは全部堪能しました。もなか、ぜんざい、柿の葉寿司!ぜんぶ美味しかった。
10000人以上の完走者、そして沿道の応援が途切れない規模感に、これは人気が出る大会だなと納得。
もらったメダルがかっこいい。タオルもおしゃれだし、ボタンがついていて、着替え時の腰巻に使えるようにデザインされている。

奈良への観光がてら、走るのはアリな大会でした。

レース振り返り:20204年11月10日:第48回水郷の里マラソン10km

<距離>
10kmロード、ほぼ平坦

<記録>
42分25秒(59歳以下一般男子38位)

<靴>
Nike Air Zoom Tempo Next% model 2021

<走り>
「心拍数160キープ」でなんとか最後まで粘った。それはよかったのだが「160以上は出せなかったこと」が課題だとはっきり分かった。
キロ何分で走るにしても、40分を切りたいにしても、高い心拍数を維持したまま走ることができないと、どのみちへばってしまう。
だから、普段から160以上の心拍数に慣れておく必要がある、そのことがよく分かったし、普段の練習から160以上で走ることをやっておかないと、スピードも上がらない。
トレランのロングではどうしても「150までに抑える」と意識してしまっている。だから上限設定も低めになっていた。
スピード練習というよりも、心拍数を高いまま走る練習が、すなわちスピード練習になるでしょう。

<イベントの感想>
近江八幡市のシティマラソンなので、スタート時に子どもたちが順番に走っていくのが可愛い。そして全小学校の校長先生が集まって応援していたのが面白かった。スポーツチームの子どもたちはユニフォーム姿で走っていて、元気のよいイベントでした。

2025年4月2日水曜日

レース振り返り:2024年10月27日:びわ湖バレイスカイラン:22km、2200mD+

レース振り返り:2024年10月27日:びわ湖バレイスカイラン:22km、2200mD+ <部門・距離> 部門:蓬莱スカイレースロング 大会発表:22km、2200mD+ 測定記録:20.2km、2115mD+(あべのハルカス7往復分らしい) <記録> 記録4時間18分26秒 25位/43人中 (制限時間11分前) <靴> nnormal tomir2.0 2024 <走り> 自宅から近いからという理由で、一度は出たいと思って、初めてのスカイランニングレース出場でした。 「ポール使用可能」ということを知らなかったので、ポールは使っていません。 トレランの大会とやや異なって、参加者は少ないのにスタートの盛り上がりがアゲアゲでした(うれしい)。 初心者向けのレースではなく、それなりに走れないと制限時間に間に合わないだろうと思っていました。それが参加者の少なさに現れていると思います。 今回、私はとにかく関門アウトが怖かったので、エイドは水の補給だけ済ませて先を急ぎました。 それでも、関門についたのは、以下のようにギリギリでした。 ・第一関門:(11:45)10分前 ・第二肝門:7分前 第二関門からは下りのみ、でも水1Lをしっかり持ってスタート。これがよかったです。「7kmくらい下るだけ」という最後の時間を甘く見てはいけないレースです。 いや〜きつかった。4時間30分の制限時間ギリギリ、DNFになるかもってずっとヒヤヒヤしていました。距離だけなら問題ないのに、この制限時間がとにかく厳しい。トレランより制限時間が厳しいのがスカイランニングなのか?強い人ばかりでした。だからエントリー少ないのか。 特徴的なのは、コースマーキングが多い!こと。5m毎くらいにマーキングしてあるのではないかと思うほどで、トレランとは異なり、道迷いの心配はありません。ちょっと片付けが大変そうだなと思いました。 <良かったこと> ハセツネの反省から水分たくさん摂ったので、足は攣らずに済みました。 <驚いたこと> 第一関門に上がるゲレンデの途中で、2名の女性に抜かれました。ショートの選手だとは分かったけど、あまりに若い!こと、カモシカのような足、そして、すばらしい走りだったことに驚きました(初めて上田瑠偉選手を見たときと同じような驚き)。 リザルトを見てみると、大掛柚奈選手と、大掛莉奈選手でした。姉妹なのかなあ、すごい。きっと有名になる、トップ選手になるだろうと、一緒に走って思ったのでした。 <来年も?> また出るか、と言われると、ちょっと躊躇してしまいます。実力をつけて、身体を軽くしたら、出るかな。 このスカイランニングは、前日に登りだけのレースがありますが、両日とも出場するのは、本当にすごいと思います。そんな実力をつけたいなあ。

2025年3月31日月曜日

感想:シンポジウム「次なる感染症危機への備え~新しい政府行動計画が目指すもの~」

<シンポジウムの結果>
内閣感染症危機管理統括庁

<感想>
・シンポジウム全体
結局、政府が「なぜ、どうしたいのか」が見えなかったし、「誰が決めているのか」も分かりませんでした。

・基調講演
新たな計画もゼロコロナと同じく「感染症を徹底的に抑える」ことを出発点としており、コロナ対応の焼き直しになっています。でもそれは「いつまで経過しても終わらない対応の始まり」を意味します。「コロナ対策の失敗」であると総括し、この失敗点から学ぶべきことをご教授いただきたかったです。

・パネルディスカッション
数人のパネラーが、マスクに関して「地下鉄でマスクしないのはけしからん」「都市部では咳エチケットはどこにいってしまったのかという惨状だ」と述べていました。曰く「感染を拡げて医療を逼迫させ、高齢者らが命を落とす危険性があるのに」だそうです。
これらのパネラーに代表される、このような態度を「マスク警察」と言います。そもそもマスクの有無は他人がとやかく言うものではありません。また、そのパネラーがリスコミを語るので、これらのパネラーの態度が「正しい」という誤情報が広がってしまいます。咳をする人の健康を心配するのではなく、いの一番にバイキン扱いすることしかできないのは、非常に残念です。
都市部では、そんなに他人を思いやることのない、殺伐とした生活を送っているのでしょうか。

・全体の感想
東京で語られる感染症対策は、東京のことしか考えられていない、ということがよく分かりました。感染症専門家が抱える「想像力の欠如」は、いまだ彼らに認知されていないようです。

・感染症に関するシンポジウムで、今後取り上げてほしいテーマ
欧米の感染症対策のリアルを知りたいです。医療機関や高齢者施設で、受診時、入院時、入所中、マスクやその他の感染症対策を、欧米ではどのようにやっているのか、どのように「あきらめて」いるのか。

2025年1月10日金曜日

医療機関や行政には「コロナ対応の訓練」ではなく「コロナの失敗を踏まえた訓練」が必要

こーいう訓練は、コロナ対応の焼き直しで、やってはいけない訓練です。

また職員が辞めるよ?
また職員が死ぬよ?

<このような訓練がダメな理由と、改善策>
 ダメな一番の理由は、コロナ対応と同じことですが、意思決定の過程がまったく不明であること。どういう決め方で誰がどう話し合ったのかが分からないまま進んでしまう、ということです。
 この訓練内容は、ほぼコロナでやった対応の焼き直しです。
 たとえば、中核病院での搬送訓練もコロナ対応の初期と同じでした。NCGMや成田病院が、天然痘でも扱うような取り扱いでやってしまうと、日本中の病院がそのやり方に倣おうとします。そして、そのやり方でなければダメという思考で続けてしまうので、感染が拡がると対応不能になります、コロナでやったように。
 でも、そのような完全防備の体制で患者の搬送や受診をやっていては、2人目、3人目、と患者が出るにつれて、あっという間に対応困難になります。このような訓練をしてしまうと、中核病院は、次の感染症でも同じ対応をするでしょう。そして患者が増えるにつれて、すぐ診られない状態になり、たとえば「遠方の病院」に受診調整するような結果になるでしょう。そして一般のクリニックでは「発熱患者」というだけで受診拒否される事態となり、「検査」ができないので保健所に行政検査の依頼が殺到するでしょう。受診調整もまた同じように行政がすることになるでしょう。
 つまり「やりすぎ」です。NIIDの先生がどのように主導・指導されたか分かりませんが「感染症を100%防ぐ」という訓練をすると、すべてコロナの焼き直しになります。それよりも前に「この感染症には、どう対峙するか」という意思決定を、吟味する必要がありますが、意思決定や合意形成はすべて飛ばされてしまい「徹底的に抑え込む前提」で訓練が進んでしまいます。でも、「徹底的に抑え込む」ことが不可能であったことは、都道府県レベルでもコロナで経験済みのはずです。

1.同じ轍を踏まないために、まず「コロナの失敗例」を洗い出す。
2.何をどこまでやるか、合意形成をする訓練をする。
3.やみくもに感染症対策だけをするのではなく、どのように「あきらめていくか」を訓練で話し合っておく。
このようなことができると良いと思います。

<模擬記者会見の訓練内容がダメな理由と改善点>
 「コロナの経験」を踏まえた記者会見をするのであれば、コロナの反省を生かす必要があります。まず「毎日の記者会見」は、職員の負担が非常に大きく、職員の対策に割くべき時間を削ぐことになり、必要な時間が削られてしまいます。コロナの経験から言うと、記者会見は必要最小限であるべきでした。また「学校の臨時休校」のような政府主導の政策は、意味がなかったどころか、医療スタッフの子らも学校を休むことになり、スタッフ不足に陥って医療を回すことができなくなり、実害が発生しました。さらに、この政策は感染症対策にとって無意味だったと結論付けられているはずです。そのような事情を踏まえて「コロナと同じことをしてはいけない」と、まず首相や知事にご理解いただく必要がありました。
 また、ハンマー&ダンスは、疫学者の机上論であって、「ピークを抑えて発生を抑制する」という対策を強調するあまり、疑い患者までも忌避されて、医療崩壊が発生してしまいました。コロナに関係ない妊婦が受診できず、結果、死産になったというニュースもありました。つまり「ピークを抑えるように対策をすること」は、医療ニーズの律速を調整する役に立たなかったどころか、この対策のせいで医療をスムーズに供給できなくなった、そのことを首相や知事に理解してもらう必要があります。

 記者からは「死者が出たらどうするんだ」というような恫喝のような質問も来ると思われます。そこで行政としては「100%防ぐことを第一に」というメッセージを発するのではなく「コロナのときも100%防ぐことは無理でした。そしてゼロコロナを目指して社会が動いたせいで、別疾患で受診すべき人までも受診できなかったり、医療資源を過剰に使ってしまったことがありました。そのようなパニックを二度と起こさないことが、いま必要な対策です。」くらいの言葉を、首相や知事から言ってもらう必要があります。コロナの感染症専門家は感染症のことしか見ていませんでしたが、行政の我々は「感染症のコントロールが何よりも優先されるもの」ではありません。そのメッセージを首相や知事に言ってもらう必要があると思います。
 さらに、もし政府が主導で「感染症を完全に抑え込む」と言ってくるのであれば、その弊害を挙げて、都道府県知事を通して政府に要望する、というルートも想定しておきたいところです。「クラスター対策」といって無意味にクラスターを数えたり発表したりした結果、クラスターが起きた施設が潰れたり誹謗中傷にあったりして、何の対策にもならなかったことも忘れてはいけません。

<訓練全体を通しての改善点>
 医療崩壊を防ぎ、トリアージ機能を維持するには、ごく一部の医療機関が感染症の特別な対応でみるのではなく、「地域全体で患者を診ていく」という話にしておかなければなりません(それが地域包括ケアです)。そうでなければ、コロナの焼き直しになるからです。医療提供を維持するには、タイベックや、搬送用アイソレーターは、頻繁には使えず、現実的ではないのです。コロナで経験したような、一部の人だけが対応する医療提供体制では、実際には回せません。
  ですから、たとえば中核病院を「感染症対応で手いっぱいだから他の患者は診られません」という状況にさせてはいけないのです。また、地域の休日急病診療所にコロナ検査をさせて、”急病”のトリアージ機能を麻痺させてはいけないのです。
 訓練は、やることが目的ではないので、もし調整がつかなければ、その年は訓練をスキップしてもいいと思います。

<今後、どのような訓練が必要か>
・感染症対策をやりすぎない医療機関向けの訓練
 以上を踏まえると、まず「医療機関向けの訓練」が考えられます。それは、地域全体で患者を診ていく「感染症対策をやりすぎない訓練」です。タイベックは着ない、救急搬送はフツーに行う(N95は着用)、疑い患者が多くなった場合を想定して、保健所が受診調整に介入せず医療機関同士で連絡しあう、というような、感染症に対する”ハードルを下げる訓練”です。これがNIID監修のもとであれば、なお良いと思います。そもそも保健所には「受診調整」する能力はありません。救急隊員が保健所にいるワケでもなければ、患者が目の前にいるワケでもないのです。
・医療提供体制をスムーズに回し続けることを目標にする
 本部訓練は、上記までに提案した通りですが、目標設定を、よく言われる「死亡率を下げる・感染症を抑える」ことから、「医療提供体制をスムーズに回し続ける」という目標に、シフトさせたほうがいいと思います。この目標であれば、医師会や病院長を対象にした医療機関連絡会議の訓練も想定できると思います。感染症対応のハードルが高いと、地域では医療提供体制を回せなくなるので「ハードルを低く維持しなければならない」という課題で会議を開くことが必要です。
・ご意見番的な先生の役割を明確にする
 さらに、もし、DMATや医師会等の、ご意見番的な先生がいて、コロナのときにも活躍されたのであれば、NIID監修のもとでこの先生方への訓練や研修も良いと思います。医療提供体制をスムーズに回すためにご意見番的な先生が号令をかけるまでの訓練です(災害訓練でよくやるフェーズごとのようなイメージで)。

いずれにしても「コロナ対応の失敗」を繰り返さない対応ができるようにしたいと思っています。

2025年1月8日水曜日

申込期限2025/1/9:シンポジウム「次なる感染症危機への備え~新しい政府行動計画が目指すもの~」の開催について

シンポジウム「次なる感染症危機への備え~新しい政府行動計画が目指すもの~」の開催について

1/10に行われるシンポジウム
申し込みは1/9まで。

<パネルディスカッションへの質問>

いまだに、コロナの取り扱いとして
・面会禁止を続ける
・玄関のサーモグラフィも続ける
・全入院患者・術前患者のスクリーニングを患者の自己負担で続ける
・コロナ陽性者を身体拘束する(部屋に閉じ込める)
・発熱患者は全員院内に入れず自家用車内で診察する
といった医療機関や高齢者施設があります。

これはひとえに、コロナ対策で「感染を抑え込む」ことばかりをやってきた結果ですが、
新しい政府行動計画では「リスクを許容する・感染をやむを得ないこととする」ことを、
誰が意思決定を行い、どのように合意形成を図り、どうやって国民に周知していく計画なのか、ご教授ください。

-----以上-----

危機管理統括庁や、厚労省、新しく発足するJIHSに対して、他にも言いたいことは沢山あります。
たとえば
・「マスク含め基本的な感染対策を」といった「規制する言葉」は、あれだけ強く言い続けてきたのに、逆に「マスクを外しましょう」と撤廃する側のアナウンスをしないのは、不公正でしょう(そんなことだから、いまだに児童・生徒がマスクを外せないのだわ)
政府行動計画の文言にはp69「緊急事態宣言は、緊急事態措置を講じなければ、医療提供体制の限界を超えてしまい~」とありますが、コロナの医療崩壊は「ピークを抑えて感染を抑制する」という対策を強調するあまり、疑い患者までもが忌避された結果で起きた人為的なものです。
・「感染症を100%防ぐ」という訓練は、すべてコロナの焼き直しになってしまう。コロナの失敗を生かし、許容する意思決定と、合意形成をする訓練を進めてほしい。
などなど

ただ、一番言いたいのは、どこで誰が決めるのか、教えてほしい、ということ。
縄張的組織ではなく、きちんと軌道修正できる組織であってほしい、ということ。
現場を無視して、机上で勝手に決めないでほしい、ということ。

感染症対策は「部分最適」であって、それだけをいくら積み重ねても、公衆衛生という「全体最適」には至りません。
そして「何が最適か」は、見る人によって異なり、専門家がいくら検討を重ねても、地域に対する想像力は欠如したままです。
コロナでさんざんやったように、専門家と地域とでは、見ている景色が違いすぎて、部分最適の感染症対策は、地域にとっての全体最適とは相容れない、まったく逆の対策になっています。

それは、地方でも首都圏でも、同じだと思います。
たとえ東京であっても、小さな「地域」が「いくつもある」のであって、大きな言葉で語れる「平均値の日本」なんて、どこにも存在しないのだから。

2024年11月22日金曜日

レース振り返り:2024年10月13日:第32回日本山岳耐久レース(24時間以内)ハセツネcup

レース振り返り:2024年10月13日:第32回日本山岳耐久レース(24時間以内)ハセツネcup

<距離>
大会発表:71.5km、約4582mD+
計測距離:65.15km、4492mD+

<記録>
15時間54分49秒

スタート 0:01:04
第一関門 4:41:39(浅間峠)
第二関門 9:18:39(月夜見)
第三関門 13:47:55(長尾平)
FINISH  15:54:49

71.5km男子40代で234位、71.5km男子男子総合で560位

出走者数 : 1,818名 (男子 1,583名 / 女子 235名)
完走者数 : 1,503名 (男子 1,299名 / 女子 204名)
完走率  : 82.7%

<靴>
nnormal tomir2.0 2024

靴は通常26.5cmを選ぶが、大きめなので26.0cmのサイズ。それでも下りでつま先が靴に変な当たり方をしていることに気がついて、ひょっとしたらこれでも大きいのかもしれない。
機会があれば25.5cmを履いてみたい。靴ひもはsalomonのようにシューレースタイプにしてほしいなあ。

<あってよかった装備>
手袋:寒くなくても、持っていたほうが良い。ほとんどが夜のレースなので、指先を冷やさないことはメンタル的にも大切です。
ライト2つ:腰ライトと、ヘッドライトの2個使用は明るくてとても良い。
目薬:コンタクトの人は必須です。エイドや関門で止まるとき目薬をさすとリフレッシュできます。

<水分>
スタート時に持った水分:3L(胸ポケットに500ml×2本、背中のハイドレーション2L)
月夜見での補充:1.5L(主催者から配られる)この時点で1Lの余り
綾広の滝での補充:2L
ゴール時の余り:1L
・合計摂取水分量:5.5L

ハセツネは何と言っても水!大会ルールで1.5Lの水しかもらえないので、その他で必要なものはすべて自分で持っていく必要がある。
月夜見から綾広の滝までは、2Lほしい。つまり、月夜見到着時に500mlは予備で余っていて、エイドで1.5Lもらうと良い。逆算するとスタート時に3Lは必須で、もっと暑いなら3.5L必要。4Lは要らなさそう。
そして、月夜見までに水の残りを気にせずに、恐がらずに「ちゃんと飲む」というメンタルも必要。

そういえばスタート時にMCの人が「みなさ~ん、水をちゃんと持ってますかあ?」なんて聞くから「いま聞かないでよ(笑)」と思いました。

<カロリー>
スタート時に持ったカロリー:3700kcal(そのうち水分に溶かすタイプ:2090kcal:チャレンジャー3袋、ロクテイン5袋)(ジェル系は、カロリーメイトゼリー4袋とジェル8つ)
ゴール時の余り:850kcal(そのうち水分に溶かすのはロクテイン1袋)(ジェル系は、カロリーメイトゼリー2袋とジェル2つ)→ジェルが余るのは仕方がないとしても、カロリーメイトゼリー2袋は不要だった。
・合計摂取カロリー量:2850kcal

<走り>
・率直な感想としては、第一関門の浅間峠まで、ちょっと時間かかっちゃったなー、渋滞に巻き込まれるのは仕方がないにしても、結果として自重しすぎた。渋滞が思いのほか長かった。そしてザックに入れたハイドレーションから水が出なくなって、その調整に手間取った。次に走るときは、第一関門まで遅くとも4時間は切りたいところ。
ただ「最初に飛ばし過ぎない、渋滞を回避しようとしすぎない(どうせ渋滞するから)、後半しっかり走れるように前半は余力を残す」というスタンスは、良いと思う。

・今回はポールOKだったので、浅間峠以降はポールを使いました。ポールがあって良かった、ポールがなかったら1時間は遅くなってたかも。トレーニングの積み重ねに不安がある人はポール推奨。でも本当に速い人はポールなしで走る。

・浅間峠から月夜見まで、気持ち悪くなって2回ほど横になった。月夜見で水分補給したら、一気に回復!して、気持ち悪くなったのは脱水のためだったことを知った。水が無くなることを恐れて、飲まないでいると、脱水になって走れなくなるので、この環境下でもしっかり水分摂取することが必要。

・月夜見以降、綾広の滝までは、水の心配ばかりしていた。綾広の滝でしっかり補充できれば問題ない。

<レース前に必ずしておくこと>
練習で、すべての荷物を背負って走ること。
100マイルと同じだが、ハセツネの方が荷物が重くなる。
「山」と「自分」と向き合うレースなので、準備をしっかりしておくこと。

<ゴミ>
自分が出したゴミは全部自分で持ち帰る。それは山のルールとして当然なので、ハセツネのエイドで捨てられないことは、仕方がないと思います。ですから自分のゴミは最初から最後まで持っていくつもりでした。
でも「途中で拾ったゴミ」もエイドで捨てられなかった(断られた)のですが、これもやはり競技としては仕方がないのでしょうか。

今回、山中では、かなりのゴミを見かけました。そして全部はムリでしたが、なるべく拾うように心がけました。
「自分のことは自分でやる」というハセツネの精神から、エイド等ではゴミを回収しないというのも1つの姿勢で、これは理解できます。
一方で「山の環境を守る」のも皆が大切にしていることで、エイド等でもゴミを回収するようにして、ランナーにはむしろ積極的にゴミを拾ってきてもらう、という方法でも良いのではないか、と思えたのです。

なぜなら、エイドで捨てられないのに、拾ったゴミが意外と多くて、せっかく拾ったゴミを落としそうになってしまったからです。

私がゴミを拾うのは、単純に「山の中にゴミが落ちているから」という理由が一番ですが、レースでは「知らない間に自分も落としている可能性もあるから」という理由もあります。「お互い様精神で、選手は拾いながら走るから、エイドでも回収する」というのも、1つの方法かもしれない、と思いました。

簡単に「回収」といっても、エイドや関門の運営は大変なので、ゴミの回収をするとゴミが増える、作業も増える、と思います。一方で、レース中に見た「落ちているゴミの多さ」を思うと、それが選手が落としたものにせよ、ハイカーが落としたものにせよ、ちょっとそのままにしてはおけないな、と思う量でした。
ゴミ袋を持って走っても良いのですが、それをするならレースに出る必要はなく、目的がちょっと違う気がしますし…。
エイドでゴミを回収していただけなかったのは、私の聞き方が悪かったのかもしれませんが、ハセツネが今後もレースとして続けられることを願っている一人として、レースでのゴミの取り扱いについて、意見を残しておきます。

<レース終了後>
初めてトリッパーズに寄ることができました。
なんとハセツネ参加者は10%オフにしてくださったので、地元では買えない補給食やドライバッグを買うことができました。

<ダメージ>
最初にかなり自重した、そして攣らないようにしたのもあって、ほぼ筋肉痛なし。

<全体の感想>
サバイバルな感じだけど、そこを上手くやり繰りする楽しさはありますね。
コースも走りやすくて、楽しかったです。
心残りは、ゴール後に風呂に行くバスに間に合わなかったこと。あと1時間早くゴールできれば、風呂も行ける。次こそ。

ゴール後のラーメンが染みました。

関西からハセツネに行くには遠いけれど、夜じゅう走るために宿泊なく行けるので、土曜日始発の0泊2日で日曜の午後には帰ってこられるのも魅力です。

第83回日本公衆衛生学会学術集会、第81回全国保健所長会総会、都道府県等会長会議、に参加したメモ

第83回日本公衆衛生学会学術集会、第81回全国保健所長会総会、都道府県等会長会議、に参加したメモ

<期間>
令和6年10月28日(月)~10月31日(木)

<場所>
北海道立道民活動センター かでる2.7
札幌コンベンションセンター
札幌市産業振興センター

【10/28:第81回全国保健所長会総会】
<厚労省>
・健康日本21:S53からずっとやってきた、今後もPDCA回していく
・DHEAT:発災後すぐに数日間だけ行く「DHEAT先遣隊」を作るつもり。厚労省の中で決裁がおりたばかり。

【10/28:都道府県等会長会議】
<藤田会長>
・都道府県からの要望書を出してください。
・立ち入り検査の技術継承のための研修を、科学院がやってくれるようになりました。
またブロックごとのDHEATの研修、お金がないから参加できない自治体が多かったが、予算をつけてくれるようになった。
・市型保健所の人も、奨励賞等への推薦をしてほしい。

<会場からの意見>
・奨励賞→公衆衛生学会学会誌に何か載せた人を推薦してほしい→そのためにも投稿してほしい。
・保健所に来るアンケート→所長会からのアンケートは、所長は極力答えてほしい。いまはインターンプログラムのアンケート募集中。各保健所長会長がリマインドすると回答率が上がる。

【10/28::研究事業報告】
・発表報告
(1)災害時健康危機管理活動の支援・受援体制整備と実践者養成事業
分担事業者:西田 敏秀(宮崎県延岡保健所兼高千穂保健所)
(2)院内感染対策ネットワークと保健所の連携推進事業
分担事業者:豊田 誠(高知市保健所)

・会員協議
◇討論会:テーマ「『DHEAT の役割と今後の展望』~能登半島地震におけるDHEAT 活動を振り返り 今後の展望を協議する~」
講演1「DHEAT による市町支援に関する課題と今後の展望」
演者:服部 希世子(熊本県有明保健所)
講演2「DHEAT による本庁支援に関する課題と今後の展望」
演 者:石井 安彦(北海道釧路保健所)
講演3「被災保健所におけるDHEAT 受援に関する課題と今後の展望」
演 者:後藤 善則(石川県能登北部保健所)
講演4「広域災害対応におけるDHEAT 事務局の役割」
演 者:高岡 誠子(日本公衆衛生協会 DHEAT 事務局)

<所感>
・DHEATの派遣調整は、被災自治体から厚労省に要請が入ったのち、日本公衆衛生協会 DHEAT 事務局が実質的なシフト組を行っているが、ここにブレイン機能はない。
・首都直下地震で厚労省や公衆衛生協会が機能不全に陥った場合、DHEAT調整をどうするか、は、まだ決まっていない。DMATのように自動的に動ける仕組みが必要。また厚労省の中でDHEATがどう扱われているのか見えないのも課題。
・DMATとDHEATの関係性は、支援先の自治体がDMATをどのように組織に位置づけるかによって変わるものだろう。
・「本庁」にも色々とカラーがある(政治色が出る)。入りにくい本庁もある。たぶん本庁はどこも外部の人が入ってくることに慣れていない。これは本庁でも受け入れ支援の訓練が必要ということ。


【10月29日】

<特別企画:パネルディスカッション(第76回北海道公衆衛生学会共催企画)人口減少時代の健康なまちづくり>
2024年10月29日(火) 10:00 〜 11:10 第1会場 (札幌コンベンションセンター 特別会議場)
モデレーター:玉腰 暁子(北海道大学大学院医学研究院公衆衛生学教室)
パネリスト:秋元 克広(札幌市長)
・大雪が降るのに197万人も住んでいるのは世界でも札幌だけ
・でも2020年から2060年までに38万人減少する見込み。
・20代の転出超過

パネリスト:黒川  豊(大樹町長)
・人口5千人、農業、漁業、酪農。ウシ25000頭、チーズになる。
・宇宙もやっている、太平洋側で雪が少ないから。
・外国人労働者が増えた:エアコン、水洗、wifiがあると来てくれる。

パネリスト:松野  哲(岩見沢市長)
・人口7万人、豪雪地帯、農業
・農家は1200→700代に減少、農地は引き継がれ、1つの農家の拡大化が進んでいる。
・大規模化の一方だから、スマート農業、GPS、コンピューターで機械化。

<所感>
人口が減る北海道で、環境は厳しいはずなのに、3人に悲壮感がなかった。首長としての宣伝もあるだろうが、「明るくやっていく」という姿勢も大事なのだろう。


<学会長講演:これからの社会と公衆衛生>
2024年10月29日(火) 11:20 〜 11:50 第1会場 (札幌コンベンションセンター 特別会議場)
座長:尾島 俊之(浜松医科大学健康社会医学講座)
演者:玉腰 暁子( 北海道大学大学院医学研究院公衆衛生学教室)
・日本は2008年から人口減、2070年には8700万人。
<所感>
非常に総花的な話ばかり・・・。「日本の平均値」について、いくら話を聞いても、平均値に合わせた対応をしているところなんて、ほとんどないのに、平均値から見える今後に必要な政策や提言を聞いても、どこの地域の話?と疑問に思う。

<ランチョンセミナー3 Well-being最大化とSocial Capital醸成の源泉「自律性」「寛容性」の向上策 ―内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)で挑む「包摂的コミュニティ再生プロジェクト」>
共催:国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所
2024年10月29日(火) 12:00 〜 13:00 第3会場 (札幌コンベンションセンター 大ホールC)
座長:久野 譜也(内閣府SIPプログラムディレクター/筑波大学大学院人間総合科学学術院/筑波大学スマートウエルネスシティ政策開発研究センター)

[LS-3-1] 「住宅団地におけるコミュニティ再生・形成を実現する社会技術」
*神田 昌幸1 (1. 大和ハウス工業株式会社執行役員リブネスタウン事業)
・「団地」や「タウン」をそのままにしておくと、単に高齢化しておわってしまう。新しく入る人が必要。
・自治会が難しい、きちんと組織する必要がある。

[LS-3-2] LGBTQをはじめとする多様性への理解増進のための社会技術
*清家 理1 (1. 立命館大学大学院スポーツ健康科学研究科)
・「LGBTについて国費で研究していること」をよく思わない人もいる。そういった苦情が来る。
<所感>
マジか?!びっくり。

[LS-3-3] 世界1位の若年女性のやせ者率の改善法:痩せたい気持ちを過剰に作り出す社会とコミュニティ
*田村 好史1 (1. 順天堂大学国際教養学部国際教養学科)
・そもそも親が「太ったね」と指摘しまう、友達は「やせたね」と誉め言葉を言う。
・「やせ」が問題であることを広めることが難しい、それを端的に言い表せる言葉が必要。

[LS-3-4] 伴走型子育てママ支援の新たな提案
*塚尾 昌子1 (1. つくばウエルネスリサーチ)
・7割の母親が「自分の時間がまったくない」という現実。

<所感>
いままで久野先生の研究はあまり興味がなかったが、今回の登壇者はみなさんとても面白かった。
特に「今後の一番の壁は何か、何が困難か」とパネラーに聞いていた点がよかった。
次回はぜひ「失敗談」や「上手くいかなかったこと」を聞いてみたい。

<教育講演2:医療情報の壁・分断は超えられるか  ~医療デマ・HPVワクチンの情報空間から考える~>
2024年10月29日(火) 15:30 〜 16:30
*藤松 翔太郎1 (1. NHK首都圏局コンテンツセンター)>
・コロナワクチン:両論併記で出すとネガティブな印象が残りやすい。ネガティブな情報は、前後にファクトをサンドイッチするように心がけるようになった。
なぜ手弁当で純粋に広報活動だけしている団体が批判されなければならないのか、と思った。
→こっちからすれば、なぜそんな手弁当で勝手にやっている人が「扇動」するのか、と思っていた。
・HPVワクチン:「放送したほうがいい」という声は社内で1人だけあった。


<シンポジウム5:被災自治体職員というインフラ>
2024年10月29日(火) 16:40 〜 18:15

[S-5-1] 熊本県における災害時の自治体職員向け産業保健活動
*劔 陽子1 (1. 熊本県阿蘇保健所)
・被災自治体には嘱託産業医しかいない、という場合が多い。管内の産業保健を保健所ががんばらないと、被災自治体の職員も倒れてしまう、という状況だった。
・たまたま自分が産業医大卒で卒業生ネットワークを使って活動に結びつけたが、そういう状況がなくても支援できる体制が必要。

[S-5-2] 災害対応に当たる支援者や行政職員を守る情報システムの社会実装と可能性
*人見 嘉哲1 (1. 北海道健康福祉部)
・J-SPEEDの入力フォーマットを使うことができたのでスマホを使ってアンケートを作った。
・課題:災害時の被災自治体職員の健康を守るのは誰?
・課題:「休めと言われるのが分かっているので入力をやめた。休むと現場が回らなくなる」

[S-5-3] データに基づく健康危機管理を実現するJ-SPEEDの開発経緯
*久保 達彦1 (1. 広島大学 大学院医系科学研究科 公衆衛生学)
・「保健福祉サービスの継続」が目的なはず。でも「住民優先」になってしまい、自治体職員はなかなか休みにくい。
・なにより受援自治体が受け入れる(DHEAT、J-SPEED、DOHATを)かどうか。総務?保健福祉部門?そもそも人が足りないのに。

[S-5-4] 令和6年能登半島地震の災害産業保健支援チーム(DOHAT)の活動
*五十嵐 侑1 (1. 産業医科大学)

指定発言:立石(産業医大)
・自治体は「平時の職員を守る体制」が弱い。民間であれば当たり前のことが、まだできていない。


<自由集会3 公的職場の担い手をまもるためにー産業医・産業保健職ネットワーク>
2024年10月29日(火) 18:20 〜 19:50 第10会場 (札幌市産業振興センター セミナールームB)
・産業保健師、統括産業医
・自分の部署の産業医を担当できないことが法律で決められた→振興局から保健所を切り離した自治体もある。


【10月30日】
シンポジウム37:公衆衛生の緊急事態におけるリスクコミュニケーション教育の動向
2024年10月30日(水) 09:00 〜 10:35 第7会場 (札幌コンベンションセンター 204)

[S-37-1] 京都大学公衆衛生大学院におけるリスクコミュニケーション教育の紹介
*中山 健夫1 (1. 京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康情報学分野)
・健康危機管理やリスコミは、これからの医学教育に必須だが、教える側もまだ知識がない状態で、しっかり勉強していかなければならない。

[S-37-2] 内閣感染症危機管理統括庁におけるリスクコミュニケーションに関する取組
*蝦名 玲子1,2 (1. 京都大学大学院医学研究科健康情報学分野、2. 株式会社グローバルヘルスコミュニケーションズ)
・「感染症危機におけるリスクコミュニケーションに関する研究」報告書:平時からリスコミの準備を。

[S-37-3] 国立感染症研究所の教育体制
*齋藤 智也1 (1. 国立感染症研究所 感染症危機管理研究センター)
・危機に対応することが片手間だった→危機が起こると専門家を作る→危機が去ると専門家が活動する場がなくなる→片手間になる・・・という繰り返しだった。

<ランチョンセミナー4 誰一人、大腸がんで亡くならない世界へ>
共催:Boston Medical Sciences株式会社
2024年10月30日(水) 12:30 〜 13:30 第1会場 (札幌コンベンションセンター 特別会議場)
座長:三宅 基隆(国立がん研究センター中央病院 放射線診断科)
<所感>
予防、検査、診断、治療という話かと思いきや、ほとんどが大腸CTの宣伝だった。


<シンポジウム24:保健所等における健康危機管理のあり方>
2024年10月30日(水) 15:25 〜 17:00 第3会場 (札幌コンベンションセンター 大ホールC)
座長:尾島 俊之(浜松医科大学健康社会医学講座)、松本 珠実(大阪市健康局健康推進部)

[S-24-1] 地域健康危機管理ガイドライン改定案の作成に向けて
*小林 良清1、岡田 就将2、鈴木 陽3、豊田 誠4、山本 信太郎5 (1. 長野県佐久保健所、2. 東京医科歯科大学、3. 宮城県塩釜保健所、4. 高知市保健所、5. 福岡市中央保健所)

[S-24-2] 保健所等の人的資源の育成・連携
*石井 安彦1、小倉 憲一2、田中 英夫3、西垣 明子4、簗場 玲子5 (1. 北海道釧路保健所、2. 富山県厚生部、3. 寝屋川市保健所、4. 長野県健康福祉部、5. 石巻保健所登米支所)

[S-24-3] 保健所における新型コロナウイルス感染症対応の検証
*前田 秀雄1、調 恒明2、高山 義浩3、劒 陽子4、中島 一敏5 (1. 公益財団法人結核予防会、2. 山口県環境保健センター、3. 沖縄県立中部病院、4. 熊本県阿蘇保健所、5. 大東文化大学)

[S-24-4] 米国公衆衛生認証制度に関する文献的調査
*佐伯 圭吾1、吉見 逸郎2、松田 亮三3、白井 千香4、尾島 俊之5 (1. 奈良県立医科大学 疫学・予防医学講座、2. 国立感染症研究所、3. 立命館大学 産業社会学部、4. 枚方市保健所、5. 浜松医科大学 健康社会医学講座)
<所感>
「健康危機管理ではリスクコミュニケーションが大事だ」とよく言われるが、コロナではコミュニケーションの場が立ち上がらなかった。特にADBやNIIDが見ている景色と、保健所が見ている景色があまりに違いすぎて、地域の特性やリスクを分かっている保健所の意見が上位組織に反映されなかったし、声を届けられなかった。ADBやNIIDは感染症のことを考えていたが、保健所が相手にしていたのは感染症だけではないし、感染症が何より優先することでもない。上位組織は、もっと現場の声を拾うシステムを作る必要がある。


【10月31日】
<シンポジウム51:映画「終わりの見えない闘い」とパンデミックの記録を残すこと―新型コロナウイルス感染症アーカイブズの構築をめぐって>
2024年10月31日(木) 09:00 〜 10:35 第6会場 (札幌コンベンションセンター 小ホール)
座長:城所 敏英(公衆衛生保健所活動研究会、モニタリング委員会感染症等グループ)、飯島 渉(長崎大学熱帯医学研究所)

[S-51-1] 保健所のコロナ対応の現場を映像で記録して
*宮崎 信恵1 (1. ピース・クリエイト有限会社)
・当時の中野保健所長が映像で残すことに前向きだった。

[S-51-2] ナラティブな記憶と特別区保健所の記録について
*関 なおみ1 (1. 国立感染症研究所 感染症危機管理研究センター(元 大田区保健所 感染症対策課))
・なにをどう残すか。「ホロコースト証言シリーズ」は秀逸。生き証人の価値。

[S-51-3] 札幌市保健所の新型コロナ対応の記録とその役割について
*山口 亮1 (1. 札幌市保健所)

[S-51-4] 経験者たちの知恵を後世に伝えるための、「虎の巻」の編纂とインタビューの録画
*横山 勝教1 (1. 香川県中讃保健所)

<所感>
保健所としては、コロナはまだ終わっていない。たとえば、あれだけ保健所が大変だと言われたのに、5類になる直前の2023年4月からすでに人を減らされているし、もともと人が不足していた部署にはいまだに人が配置されないままである。そしてコロナを知らない新人保健師は学生時代からのマスクを外せない。残っている職員は、まず職員同士で仲が悪くなって、同じ部署では働けなくなった。
高齢者施設や病院は以前のように面会できない。マスクが当たり前になったまま。
学校もマスクを外せない6年生がおり、いまだに診察を拒否する開業医がいる。
行政として記録を作っても、上っ面の記録しか書けないし、コロナで膨張したカスハラは近年ますますひどくなっている。
保健所は「戦地からの帰還兵」みたいな感じ。世間はすっかり戦争(コロナ)を忘れているが、帰還兵(保健所)は戦地での体験を忘れていない、そして世間が戦争(コロナ)を忘れていることにガッカリしている。
だから、帰還兵(保健所)として一番言いたいことは「もう二度と戦争にしないでください」ということ。
そして、記録に残すとか、過去の出来事を表に出していくことは、けっこう勇気がいる。そんな帰還兵としての教訓は、口をつぐむな、ということ、かな?と思う。

<シンポジウム46:子どものための公衆衛生>
2024年10月31日(木) 10:45 〜 12:20 第2会場 (札幌コンベンションセンター 大ホールB)
座長:中山 祥嗣(国立環境研究所環境リスク・健康領域)、田淵 貴大(東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野)

[S-46-1] 子どものからだと心クライシス
*野井 真吾1 (1. 日本体育大学)
・学校に行っている日本の子どもの健康状態は、「被虐待児」と同じ(アンケート結果から)。
・「大人が変わる」には、大人が「子ども」になること。今の大人は、子ども心を忘れている。

[S-46-2] 環境と子どもの健康と経済学
*中山 祥嗣1 (1. 国立環境研究所環境リスク・健康領域)
・日本人の平均身長が減少している→低出生体重児が増えたから?
・世界中でIQ値が低下している。
・自閉症診断の増加は確認されているが、増加の原因はほとんど特定されていない。
・ome=集合体

[S-46-3] GISによる社会環境要因スコアと子どもの健康との関連
*西浜 柚季子1、中山 祥嗣2 (1. 筑波大学医学医療系生命医科学域小児環境医学研究室、2. 国立環境研究所環境リスク・健康領域エコチル調査コアセンター)

[S-46-4] スクリーニングと公衆衛生学のブリッジング
*山野 則子1 (1. 大阪公立大学)

<所感>
大人が感度を高くしていくしかない。

2024年11月11日月曜日

レース振り返り:2024年9月28日:第5回比良びわ湖ビュートレイルラン2024

レース振り返り:2024年9月28日:第5回比良びわ湖ビュートレイルラン2024

<記録>
5時間53分46秒 男子43位/完走者120人中 (出走は男女で220人?海外選手も数名いた)

<距離>
大会発表:約26km、約2000mD+
計測距離:25.5km、2127mD+

→当日になってコース変更があった。GPS変更のお知らせが遅くて、ウォッチに入れた地図と実際のコースが不一致で、ちょっとロストしそうになった。

<靴>Salomon Genesis 2024

<所感>
比良山系、キツかった・・・

一か月前に足をグネってしまい、かつてないほど腫れて練習できなくて、とはいえ26キロで短いし、2000mアップなら大したことない、と思っていた。
でもこのコース、エイドが2か所しかなくて、水を充分に補給できず、しかも第一エイドでもらった500mlの水を途中で紛失した。そのため、武奈ヶ岳を登る途中で水切れ、脱水で両足のふくらはぎ、ハム、内転筋も攣った。
リタイアしようにも、エスケープルートがなくて、やめても自力で進むしかない。びわ湖バレイまで登ったあとの縦走がキツくて、下りも長いガレ場。とてもチャレンジングなコースでした。
43位/約220人中という順位はそこそこ良いけど、足はギリギリだったなあ。
再来週のハセツネ、こんな状態で大丈夫だろうか・・・

これで「アクトレップ」という会社のトレランレースに2つ出たことになる。
この会社のレース、きついぞ!(笑)

「びわ湖バレイスカイラン」に出場するなら、一部同じコースを通るので、このレースはとても良い練習になります。

<反省点>
・ペットボトルの水を、ザックの落ちやすい場所に入れてはいけない。
・暑い日に帽子は必須
・水しっかり飲み、しっかり補給すること

2024年11月7日木曜日

レース振り返り:2024年7月28日:余呉湖一周トレイル2024:21km

レース振り返り:2024年7月28日:余呉湖一周トレイル2024:21km

<結果>
記録:2時間49分54秒(2023年10月のレースよりより約20分遅い)
総合順位:6位/127人中(男子5位)
距離:21.4km、849mD+

<靴>
salomon genesis 2024

<コース>
余呉湖を一周、余呉湖の周りの山並みを一周、というコース。
2023年のコースよりも一部変更がありました。

<補給>
水1L、ジェル2個で足ります(念のため4個持つ)。
たぶん水は少し残り、ジェル2つ摂取しました。

<レースの位置づけ>
2回目の参加で、今年は真夏の開催だった。
タイムは狙わずに、この暑さに慣れるために参加した。

<走りと所感>
足が攣らないように、暑さに慣れてないから飛ばし過ぎないように、注意して走ったけれど、ひぃひぃ言いながら、なんとかゴール。
途中で足を攣っている人が何人かいて、やっぱり暑い時期のレースは難しいと思いました。
順位は信じられないくらい良いけれど、タイムは遅いので、これは早い人が他のレースに行ったんだろうと思います。

余呉湖の一周をせず、山並みだけ一周というカテゴリーもあるので、滋賀県で開かれるトレイルランニングレースの中では、これはもっともエントリーレースで、参加しやすいと思います。
実際、今回は慣れている人が少ないせいか、スタート時に「スタートゲートに並ぶ」ということをみんな遠慮していました。