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2026年4月19日日曜日

レース振り返り: 2026年4月19日:第43回OBAMA若狭マラソン大会:ハーフ

・レース振り返り: 2026年4月19日:第43回OBAMA若狭マラソン大会:ハーフ

<記録>
1時間41分56秒 49歳以下男子の部:105位/完走303人中

<靴>
Nike Zoom Fly 6 BLK 2024モデル

<走り>
暑かった、たしかに暑かった。
でも吸水ポイントは沢山あったし、コースはほぼ完全フラットだし、自己ベストを狙えるレースだと思った。

ところが、10kmに46分もかかって、全体でも100分切れず、ハーフではワースト記録。
これは、明らかに練習不足です。最初から身体が重すぎた。

小浜はとても近いことが分かったので、これは来年も出るぞ。

<大会の特徴>
なんといっても、参加料の安さ。ハーフなのに4000円!
いまどきこんな参加料はありません。
参加賞はタオルだけだったけど、この安さならアリ。

そして小浜港で食べたお昼ご飯のおいしかったこと。
旅行とセットで出られる良い大会でした。

レース振り返り:2026年3月8日:第4回びわ湖マラソン:フル

レース振り返り:2026年3月8日:第4回びわ湖マラソン:フル


<記録>

グロス3時間34分36秒、ネット3時間33分35秒

1545位/7600人くらい


<靴>

Nike Zoom Fly 6 PRM 2025モデル


<走り> 撃沈。 3:30切れなかったなんて久しぶりだ。 めっちゃ寒かったので、スタートからゴミ袋かぶってました。それをハーフ過ぎてから捨てたら、気化熱で一気に冷えてしまった。手袋してたのに手がかじかんで、25キロ過ぎからはジェルを切るにも手に力が入らず、沿道の係の人に切ってもらうという事態に。 さらに両足と腹筋を攣って、脱水だと気がついたのは38キロあたり、時すでに遅し。ゴール間近で両手がしびれ始め、這々の体でゴール。 前半かなり押さえて入ったので、ハーフ過ぎで3:15狙える!と思ったのになー。低体温と脱水は併存することを体感しました。 いやー、大反省。

レース振り返り:2026年2月22日:第40回宇治川マラソン:ハーフ

レース振り返り:2026年2月22日:第40回宇治川マラソン:ハーフ


<記録>

1時間39分14秒 総合159位/1457人中 40歳以上男子38位/388人中


<靴>

Nike Zoom Fly 6 BLK 2024モデル


<距離>

21.1km、D+336m


<エイド>

エイドは水かスポドリのみ。

飴すら置いてないので、時間がかかる人はジェル必須。

ゴール後には、茶そばのふるまいがある。


<走り>

まだ1回しかハーフをレースで走ったことがなく、3月に行われるびわ湖マラソンの調整としてエントリーしました。

当日は快晴で、暑かったほど。初めての宇治川マラソン参加で、初見コースです。そしたら、まあなんと、坂の多いこと!ハーフなのに坂がきつくて、歩いている人もいました。走りながら、にしおマラソンを思い出した。

こんなに坂が多いのに、よくまあ1:40以内に走れたなあ、と、ほっとしました。制限時間が厳しく、2:20だったかな。これは大量にリタイア者が出るレースだと思います。

こんなに坂のレースではなく、フラットなハーフで、90分を切りたい。


<沿道と宇治のみどころ>

宇治市中心街を抜けるコースで、宇治を知ることができて、とてもよかったです。沿道の応援がほぼ途切れることなく続くのも、すごいことだな、ありがたいなと思いながら走りました。


<会場>

車で行く人は、公園駐車場にたどり着く案内看板がないので、下調べ必須。

そして駐車場500円(現金のみ、1万円札は使えない)かかるのもポイント。

大会側が、もうちょっと案内してくれてもいいのにな、と思いました。

2026年3月12日木曜日

レース振り返り: 2025年11月16日:豊川シティマラソン 10km

レース振り返り: 2025年11月16日:豊川シティマラソン 10km


<記録>

42分30秒 総合160位/920人中 40歳以上男子46位/258人中


<靴>

Nike Zoom Fly 6 BLK 2024モデル


<所感>

豊川シティマラソンに出るのは、もう何度目だろうか。

コースはフラットで、10kmの自己ベストを狙うには、良いレースです。

そして前日に下見で走ったので、当日は距離感がよく分かってよかったです。


タイムはかなりいまいち。

気合が入っていませんでした。

でも友達ファミリーと子どもたちも一緒に参加できて楽しかった!

2025年12月17日水曜日

レース振り返り: 2025年11月8日:第14回ダイヤモンドトレイルラン チャンピオンシップ2025

レース振り返り: 2025年11月8日:第14回ダイヤモンドトレイルラン チャンピオンシップ2025

<記録>
5時間45分19秒
男子55位/男子完走205人中、完走率96.7%
ITRA2point

<距離>
大会発表:約33km、累積標高約1800m 
測定距離:32.5km、累積標高D+2450m

<靴>
nnormal tomir2.0 2024

<コース概要>
ダイトレの「電車で行けるアクセスの良さ」は確かにその通りで、関東のハセツネのようでした。そして走れる!、とても良い快速コースです。
一方で、スタート地点にも、ゴール地点にも、駐車場はありません。私は車を古市駅に停めて電車でスタート地点に移動し、ゴール後は電車で古市駅まで戻ってきました。

<走り>
色々な団体がこのトレイルを使ってレースしているらしいのですが、私は「ダイヤモンドトレイル」の名前しか知らなかったので、今回はレースといっても試走のつもりで。
ただ、今回は病み上がり、そしてスタートから間もなく足をグネってしまう序盤(1ヶ月前も同じとこグネった)で、3.5kmの第1エイドでやめようかと思いました。でもそこから帰るには電車賃が必要で、荷物預けに財布を入れてしまったことを思い出し・・・。ワンウェイの大会は、必ず現金を持っていたほうがいいですね。
足をグネってから15分くらいしたら痛みは引いてきて「全歩きでも間に合う」とのことだったので先に進んだら、なんとか走れました。ホントは右膝腸脛靭帯の確認をしたかったんだけど、別の部位を痛めるなんてトホホです。
左足をかばいながらなので、下りは全然ダメ。ということで、タイムは出ず。ちゃんと走れたらまず5:30切りが目標かな。ホントは5時間切りたかったなー。
右膝はたぶん大丈夫、でもグネるのは走り方の問題。善処します。

<ゴール後>
ゴールで柿が売られていたので3つ買ったら、「これも持っていかん?」と更に3つ持たせてくれました。ありがたい。
そして車で行ったおかげで、帰りは奈良県に寄ることができました。周辺観光を楽しめるというのも魅力です。

<主催のアプトレップについて>
アクトレップが開催するレースには2つ、3つ、出ました。
私が思う特徴があります、それは「手軽さ」。

参加費は安め、エイドは必要充分で決して過剰ではない、スタートの演出も多くはない、手作り感満載、おもてなしも過剰ではない、この「手軽さ」は、トレランにとっても自然にとっても、とても良いんじゃないかと思います。

2025年10月30日木曜日

公衆衛生医師を数値化することの愚かしさ

「公衆衛生医師」という言葉がある。これが指すのは、なにも保健所医師だけではない。いや、そもそも「公衆衛生医師」なんていう「人種」は存在しないし、この言葉は「行政で働く医師の育成と人材確保」が急務になって、やむにやまれず使われるようになった造語である。

公衆衛生は、コンセプト・マインドであって、特定の資格、職場、仕事内容や働き方で決まるものではない。「医師」の資格はオマケみたいなもので、公衆衛生は医師の専売特許ではない。


ところが、とある大学から調査依頼が来た。

「保健所長の先生たちの出身大学を調べているので、出身大学を教えてほしい。大学の運営に関する『学外有識者会議』で、保健所長の状況や保健所長(公衆衛生医師)の育成について質問があり、現況を調査することになった。」


詐欺?

いや、本物の問い合わせです。

え、えー・・・。


そもそも個人情報を聞き出そうという態度に問題があるけれども、百歩譲ってそれはいいです(隠してないし)。しかし、大学教育としての成果を、保健所長の多寡で評価できる(かも)と思ってるなら、それは大問題でしょう。まさか、自分とこの大学から、卒業生が◯人「保健所長になったか」で、公衆衛生への貢献度を測るつもりだった?


趣旨を確認したところ

「大学の状況を数値として『見える化』させることに取り組んでいる。そして、大学は地域に貢献したい。その『貢献度』を把握したい」

とのこと。


ほーら、やっぱり。

そもそも大学教育というものは、「成果」として、将来「〇〇に何人」と「数値化できるもの」であるワケがない。◯◯大卒が保健所長に〇人いるから、大学での教育はうまく行っている、なんて言えるワケがないし、出身大学なんて仕事に関係ない。そもそも職場は、臨床でも研究でも行政でも民間でも、本人が公衆衛生のためにやっていると思えばそれは公衆衛生です。繰り返しになるけど、公衆衛生はコンセプト、マインドであって、働く場所で決まるのでもなければ、職種でも、肩書でもない。


ということで、この大学からの問い合わせは、実は「個人情報を問い合わせたこと」が問題なのではなく、このような問い合わせをしてしまう「大学の公衆衛生医師育成へのスタンスの問題」だ、と私は受け取りました。つまり、この大学は「公衆衛生医師育成」を、たぶん何もしてないな、と。


たとえば内科だろうが外科だろうが「公衆衛生に資する仕事をする」と卒業生が考えるようになる教育を、大学にしていただきたい、と私は思っている。どんな職場のどんな立場にいようとも、公衆衛生の一翼を担う自覚が必要だし、そうでなくては公衆衛生は良いものになっていかない。


数値化、見える化、そーいうものを求められる側のツラさは分かるけど、「職種や肩書では測れない教育をやっている」と大学が胸を張って言えるようになってほしい。大学が公衆衛生のマインドを持っていれば、大学教育の「成果」をそもそも数値化することになんて頼らない、はず。

2025年10月23日木曜日

chat GPTに相談しました。

とある電話でのやり取り。

「〇〇の対応が悪かった(中略)。chat GPTに相談したところ

『それは〇〇法違反であり、保健所に電話をしたほうがよい』
とのことだったので、保健所に電話した。」

・・・衝撃。

AIに相談して「保健所に相談したほうがいい」と「言われたから」電話するの?
なんで自分で判断しないの?
なんでそんな簡単にAIの言いなりになるの?
なんでそんな簡単に「自分」をAIに売り飛ばすの?
あなたの人生はAIに相談して答えをもらう人生か?

もしAIが
「口から食べると虫歯になるリスクが上がる」とか言ったら
口から食べるのをやめるのか?

いや~、これには衝撃を受けた。
この衝撃をなんと形容していいか分かりません。
でも、これは何かの「病態」だと思います。

2025年8月3日日曜日

レース振り返り: 2025年7月20日:ontake100の100km部門

レース振り返り: 2025年7月20日:ontake100の100km部門


<記録>

・時間:15時間21分40秒 

・順位:総合456位/1084人中

・区間記録

St→CP1:6:54:42

CP1→CP2:4:00:05

CP2→Fin:4:26:53


<距離>

大会発表99.78km、累積標高2639m

測定距離97.63km、累積標高2473m(大会GPXデータでナビゲーションしながら走った)


<レース概要>

王滝村の林道を使って行われるウルトラマラソン。累積標高はそんなに高くないのに、100kmでITRA4ポイントもらえるので出場した。160km部門に出るには、100kmを14時間以内に完走していることが条件。

100km部門は真夜中0時スタート。松原スポーツ公園に昼間から車で乗り付けて陣取ってもいいけれど、食事と体力のことを思うと、宿を取ったほうが良い。私は16時チェックイン→17時に風呂→18時に夕食→19時就寝→22時起床→22時45分チェックアウトで王滝村の宿を利用しました。


<走り>

今回は、最初のエイドまでは何とか走れたが、そのうち右腸脛靭帯炎になって走れなくなった。第一エイドを過ぎて30km地点くらいで「55kmの第一関門でやめよう」と思った。ただ不思議なもので、ドロップバッグを受け取り、出る準備をしていたところ、心なしか回復して完走はできそうだと思ったので、続けることにした。とはいえ痛みは継続し、その結果、60kmくらい歩き倒した。もし走れていたら「14時間」はそれほど難しい関門ではないだろうと思う。

前回のテイネトレイルでは、ゲレンデの下り以外では痛くなかった。でも今回は痛みがずっと続いてしまい、「歩きからやり直しだ」と反省しきりとなった。40-50kmを越えると痛くなるのでは、100mileなんて完走できそうにない。


<エイド>

OSJなので、水と塩飴くらいしかない、と思っていたら、各エイドでオレンジ3切れ、バナナ2切れが提供されて驚いた。水分も水だけではくスポドリ(パラチノースやチャレンジャー)が提供されていて、新城トレイルとかに比べたらとても充実していると思う。

55km地点のドロップバッグには自分が入れたいものを入れておけるし、OSJを分かっている人にとっては補給で困ることはないだろう。OSJを知らない人や、ロードのマラソンしか知らない人は、基本、必要なものはすべて自分で用意する、という気持ちで臨むと良さそう。エイドで補給すればいい、と思っていると危険である。そもそも山だしね。


<必携品>

ストックはキャップして。

ドリンク500ml以上、行動食、レインウェア(上下)、ライト(点灯確認済み)、サバイバルシート、救急セット(ガーゼ、消毒液、絆創膏など)、携帯電話、携帯コップ(エイドステーション用)、熊鈴、テーピング用テープ(80cm以上×3cm以上) 


<持っておくと良いもの>

・背中から日の光を浴びるので、首や膝のうしろにも日焼け止めクリームを塗っておくほうが良い。

・55kmのエイドからは、帽子はキャップよりもハットがよさそう。キャップの場合は、首回りにサンシェードがあるほうが良い。

・水は1Lあれば良い。すべてのエイドで水を満タンにして出発する。

87km地点にある最後のウォーターエイドからゴールまでが意外と時間がかかり、そこでだけは1Lだと足りなくなった。途中の湧き水を汲んで事なきを得たが、元気に走り切れる場合は、そんなに心配せずともゴールに着くと思われる。


<100km超の「ロング」で実感する身体の変化>

今回は、とにかく走れない、という残念な結果に終わってしまった。ちゃんと走れればontake100は14時間を切れると思ったので、来年度以降の宿題とします。コース自体は変化が少ないと言われるけれど、ずっと走れるコースで、レースに没入できるので、私には合っていると思えた。

そして今回、もっとも感じたのは、レース終了後の身体が、エネルギーや休息に対して敏感になる、ということ。50kmくらいでは疲れることはあっても、それ以上の感覚はない。でも今回は、レース後には、すこし寝るだけで足が回復する、とか、食べると元気になるとか、水分を身体が欲していることが分かるとか、そのような「身体の回復を実感する」ことを久しぶりに味わうことができた。

これは病みつきになる良い経験です。


そして真夜中0時スタートでは、星がとても綺麗でした。

星空を見ただけで、王滝村に来た意味があったと思えるほど。

さすが王滝村!

2025年6月23日月曜日

レース振り返り:2025年6月15日: SAPPORO★テイネトレイル2025スーパーロング50km

レース振り返り:2025年6月15日: SAPPORO★テイネトレイル2025スーパーロング50km

<記録> 
8時間26分19秒(34km地点:5時間44分:これは34km部門の80位くらい)
総合67位/113人出走中
男子60位/100人出走中
男子40歳代25位 
 
<制限時間>
50km   10時間(朝7時スタート、最終17時終了)

<距離>
大会発表:50km、約2800mD+
測定距離:49.83km、3025mD+
「測定距離」のほうが大会発表より長い累積標高になるのは珍しい。そして比叡山インターナショナルトレイルと同じく、距離は正確に50kmありました。34km部門も、距離は正確です。

<靴>
nnormal tomir2.0 2024

<走り>
SAPPORO★テイネトレイル2025、友達に誘われて走ってきました。初めての北海道でのトレラン、もし友達に誘われていなかったら参加しようとは思っていなかったでしょう。
50km部門は、手稲山を3回上ります。獲得標高は3月の比叡山より約1000m低いので、1時間早い8:22を目標としていたけれど、4分オーバーしてしまいました(詰めが甘い)。約20km地点のゲレンデダウンヒルで、あれ?膝が痛い?と感じ始め、3月に痛めた膝が治っていないことを実感しました。悪化するなら1周目でDNFしようと考えたけど、ゲレンデのダウンヒル以外は痛くなかったので、ゴールまで行けました。ただ、痛くなるのはやっぱりフォームが悪いんだろうな、課題がまた1つ見つかりました。
手稲山に登る2回目のアプローチで「ロックガーデン」という場所を通ります。私はここがいちばん嫌でした。岩だらけで 、もし雨だったらと思うと恐ろしい。ハイカーさんがここを下ってくるのですが、けっこう危ないコースです。50km部門の手稲山3回目は、1回目と同じ直登を行きますが、「ロックガーデンじゃなくってよかった」と思いました。

<暑さ対策は必須>
必須、というか、脱水にならないように、しっかり水分を摂取し続ける必要があります。脱水による吐き気で走れなくなった人もいたし、足が攣った人もいました。私はハンガーノックよりも脱水が怖かったので、飲み続けました。それでも数回足が攣りそうになったし、ゴールした後で靴下を脱ぐときに腹筋を攣りました。スタート時に水1Lを持ち、エイドでは水分を沢山摂取しつつ、毎度フラスクを満タンにすることをお勧めします。

<装備:必携品の特徴>
・ストックは自由だが、ゴムキャップ必要。
走れるトレイルなので、持っていない人も多かったけれど、ゲレンデの登りもあったりしてストックがあると速く走れるとは思います。私は使いませんでした。
・北海道といえば熊=熊鈴必須
近年、さまざまな熊のニュースを耳にします。大会で熊に遭遇したら、もう次の年は大会がなくなってしまうのではないかしら、と心配しています。そして何より遭遇するのが怖いので、熊鈴は必須です。熊がいるから、北海道で夜間走ることはできない=100マイルレースは無理なのだろうと思います。

<コースと景色>
テイネトレイルは「走れるトレイル」で、「急登」といってもバーティカルほどではなく、高速レースでしょう。それほど眺望は望めるワケじゃないけど、トレイルがとても気持ちよく、長い林道の下りも飽きませんでした。北海道の植生が目の保養になります。そう思いながら走ると、50kmがあっという間でした。
ただ、マーキングが少な目で、前後に誰もいなくなる時間帯があったので、自分としては珍しく1回ロストしました。 時計にGPXデータを入れていたからすぐに復帰して事なきを得ました。
50km部門は、34km部門のゴールを一度通ります。その時点で調子が悪ければDNFできるのですが、ゴールまで行くためには34km部門のゴールが盛り上がっているのを横目に見ながら、再度出発せねばなりません。50kmで本当に速い人は34kmがまだゴールしていないときに進めると思いますが、私くらいの走力では34kmの選手に抜かれます。ということで、後ろ髪を引かれるのを振り切って先に進むメンタルが必要だと思います。

<エイドと記念品>
・エイドには「北海道ならでは」というような特徴はありません。でも必要にして十分な水分、補給食は置いてあります。エイドスタッフはとても協力的で、大変助かりました。手稲山の山頂には私設エイドの方もいらっしゃって、暑い中とても大変だったと思います。
・記念品Tシャツ
16km、34km、50kmの部門ごとにもらえるTシャツの色が異なっているようです。色はともかく、Tシャツの素材がよくある化繊ではなく綿でした。これが珍しいので、個人的にはとてもうれしかったです。

2025年6月6日金曜日

研究者の適正

とある研究の倫理審査委員会に委員として出席した。

侵襲性を伴う研究だったが
研究の中止基準が計画書には示されていなかったので
「中止となる基準を想定し、明記しておいたほうが良い」
と言ったら
「そんなことが起こるかもしれないと言うのなら、その副作用が起こる機序を説明してくださいよ」
と言われた。

いや、研究者が、それを言っちゃっあ、おしまいでしょう。
しかも、それを「外部」の人間である私に平気で言う?

"研究で起こる副作用の機序"を証明するのは、倫理審査委員ではなく、研究者ご本人です。

研究のトラブルシューティングを想定するのは、研究者の仕事です。
研究でやる以上、副作用や予期せぬ事象が起きたら、それはすべて研究者が引き受けなければならない。そうでなければ「研究」として成り立たない。なぜならば、研究による有害事象なのか、研究は関係ないのか、分からなくなってしまうから。
そして、研究者が引き受けなければ、起きた副作用を、見逃してしまうから。
起きた副作用を、起きていなかったことにしてしまうから。

一見、侵襲的な介入とは関係のない事象が起きたかに見えても、本当に「関係がない」と言えるかどうかは、きちんと調査しなければ分からない。
人間を扱う以上、研究の手段とは関係がない事象が起きる可能性はあります。たとえば、研究に協力した帰りに交通事故に合ったとか、後日成績が下がったとか、それって「研究の介入とは関係がないように見える」ことでも、本当に関係がないか否かは、きちんと追うべきです。
「風が吹くと桶屋が儲かる」という言葉の意味を、研究者だったら理解できると思うのですが。

この教授は、自分の生徒に対しても、同じように教えるのだろうか。
「起こりえないことが起きたとき、それが研究の介入によるものか否かは、研究者が明らかにする必要はない」と教えるのだろうか。
・・・って、研究のこんな基本的なことまで言わないとダメだという事実が、本当に驚きで悲しい。

「この介入では、副作用は起きるはずがない」と頭から思っているのだから、この教授は、まず間違いなく研究で起こるすべての副作用を「見逃す」と思う。

これは、研究そのものの倫理性「以前」の問題だと思う。

2025年5月24日土曜日

レース振り返り:2025年3月15日:比叡山インターナショナルトレイル50km

レース振り返り:2025年3月15日:比叡山インターナショナルトレイル50km

<記録>
9時間22分39秒 男子総合:224位/完走394人中/出走?人

<制限時間>
50mile 11時間15分
50km   10時間50分

<距離>
大会発表:50km、3700mD+
測定距離:49.49km、3536mD+

<靴>
nnormal tomir2.0 2024

<走り>
びわこマラソンから中5日で、体力どころか体調にもやや不安があって(風邪?)、辞めようかと思ったけど、コースはリタイアしやすい環境だったので出走しました。スタートすると身体は動いてくれて、トレイルの練習不足は否めないものの、体調も悪くならずにゴールできました。目標は10時間以内だったので、クリアできて満足です。ヘッ点をつけるまえにゴールでしたし。
6月に北海道で走るテイネトレイルが50km2800md+の10時間制限なので、比叡山は良い予行演習になりました。体重が減ったら、もっと余裕が生まれる、はず・・・。

<コース>
・トレランレースの距離というものは、大会発表の距離と、腕時計のGPS距離には、よく誤差があるものです。でもこのレースは、途中に書かれている距離(「23km」とか「37km」とかの看板)とGPS距離は、ほとんど同じでした。つまり「あと何km」も非常に正確で、びっくりします。「どうせ書いてあるよりも短いでしょ」なんて期待すると、メンタルやられます。

<寒さ対策が必須>
3月の比叡山は寒かったです。雨がパラついてきたと思えば雪になり、稜線に出ると風も吹き、最終的にはレイン以外すべて着ました。
上:ベースレイヤー、半袖シャツ、長袖シャツ、暖かめのウインドシェル、手袋
下:インナー、半ズボン、長ズボン

<エイド>
とにかく、充実の一言です。
食べ物も、飲み物も豊富です。特に嬉しかったのは、暖かいスープをすべてのエイドで飲めたこと。これがまた超うまい。いくつか味を選ぶことができました。

<めざすは:50mileへの道>
・参加資格
100km以上のトレイルレース完走経験のある方、もしくはフルマラソン3時間以内での完走経験のある方
・制限時間
50km地点では7時間15分です。
こ、これは・・・めちゃハードル高い。
「まずはフルをサブスリーすること、話はそれからだ」
ということで、はい、がんばります。

2025年4月5日土曜日

レース振り返り:2025年3月9日:第3回びわこマラソン:フル

レース振り返り:2025年3月9日:第3回びわこマラソン:フル

<記録>
3時間26分34秒(ネット:3時間25分56秒)
男子総合:1102位/5931人中

<距離>
フルマラソン
測定累積標高:125mD+(ほぼ平坦。ゴール直前の最後の坂がきつい!)

<靴>
Nike Zoom Fly 6 PRM 2025モデル

<所感>
去年に引き続き、自身2回目のびわこマラソン。
今年は、職場から3人も一緒に出てくれたし、愛知から2人も来てくれたし、知り合いがまったくいなかった去年とはまた違うお祭りマラソンになりました。楽しかった〜。

ただ、記録は、去年より1分も遅い結果に・・・。
しかも去年は、途中でトイレに寄ったり、エイドは全部食べたりして、かなりいい加減に走ったのに、今年のほうが遅い。今年は、スタートからゴールまで真剣に走ったのに、去年より遅い。どーいうこと?

ハーフまでは去年より速かったけど、後半つぶれました。原因は・・体重・・です、ハイ。明らかに5kgは重い。

お米食べ過ぎかな
糖質ダイエットするかー

あ、そうそう
ゴール後にエキスポでもらった伊吹牛乳の美味しかったこと!

<やってよかったこと>
びわこマラソンは、ランナーのためによく考えられたマラソンです。エイドの数、交通アクセス、応援、ペース、どれも良いです。
で、どうしても最初が寒いので、トイレに行きたくなってしまいますが、レース当日の朝は水を摂り過ぎないことです。なぜなら、スタートしてからエイドが沢山あるので、そこで飲めばいいのです。
今回は、いつもと同じようにしていたので、レース中にトイレに行きたくなることはありませんでした。エイドで摂れる水分をすべて摂ったので、脱水になることもありませんでした。

<あった方がいいもの>
・日焼け止めクリーム
コンディションが良すぎて、日差しがあったので、思わず焼けてしまいました。ちゃんと日焼け止めクリームを塗っておくことをオススメします。

レース振り返り:2025年1月5日:2025東近江市新春マラソン大会10km

レース振り返り:2025年1月5日:2025東近江市新春マラソン大会10km

<記録>
44分04秒 61位

<距離>
測定距離:10km、39mD+

<靴>
Nike Air Zoom Tempo Next% model 2021

<所感>
正月明けのレースで、まあ、身体が重い重い。

前半は下り、後半は登り、という単純なコースです。とにかく「ローカルな大会」で、このローカルさがとても良いと思います。寒い中、人気の少ない中、地元の人は応援してくれていました。東近江市の大会として末永く続いてほしいと思います。

レース振り返り:2024年12月8日:第15回奈良マラソン:フル

レース振り返り:2024年12月8日:第15回奈良マラソン:フル

<記録>
3時間49分19秒 順位不明

<距離>
フルマラソン
測定した累積標高:392mD+

<靴>
Nike Air Zoom Tempo Next% model 2021

<環境>
・前日受付
これが唯一の難点です。日帰りで行ける距離なので宿泊にはしなかったけど、うーん、まあ、エキスポの規模が大きかったし、仕方がないか。

・周辺に駐車場はない
運営からの周知の通り、会場周辺に駐車場はありません。前日受付のための駐車場は、自分でなんとか探すしかないです。当日は駐車場に困って時間に遅れると困るので、運営が出してくれるシャトルバスを使いました。

・寒さ対策
前日、ゴミ袋の形をしたビニール袋を配ってくれました。これはもらっておいてよかった!大変役に立ちました。

<走り>
せっかく関西に来たので走りたいと思っていた奈良マラソン、念願が叶えられました。
フルで400m登ると聞いていたのでビビッていたけど、思いのほか走りやすかったです。練習不足だったので、最初からファンランのつもりでゆっくり、エイドは全部堪能しました。もなか、ぜんざい、柿の葉寿司!ぜんぶ美味しかった。
10000人以上の完走者、そして沿道の応援が途切れない規模感に、これは人気が出る大会だなと納得。
もらったメダルがかっこいい。タオルもおしゃれだし、ボタンがついていて、着替え時の腰巻に使えるようにデザインされている。

奈良への観光がてら、走るのはアリな大会でした。

レース振り返り:20204年11月10日:第48回水郷の里マラソン10km

<距離>
10kmロード、ほぼ平坦

<記録>
42分25秒(59歳以下一般男子38位)

<靴>
Nike Air Zoom Tempo Next% model 2021

<走り>
「心拍数160キープ」でなんとか最後まで粘った。それはよかったのだが「160以上は出せなかったこと」が課題だとはっきり分かった。
キロ何分で走るにしても、40分を切りたいにしても、高い心拍数を維持したまま走ることができないと、どのみちへばってしまう。
だから、普段から160以上の心拍数に慣れておく必要がある、そのことがよく分かったし、普段の練習から160以上で走ることをやっておかないと、スピードも上がらない。
トレランのロングではどうしても「150までに抑える」と意識してしまっている。だから上限設定も低めになっていた。
スピード練習というよりも、心拍数を高いまま走る練習が、すなわちスピード練習になるでしょう。

<イベントの感想>
近江八幡市のシティマラソンなので、スタート時に子どもたちが順番に走っていくのが可愛い。そして全小学校の校長先生が集まって応援していたのが面白かった。スポーツチームの子どもたちはユニフォーム姿で走っていて、元気のよいイベントでした。

2025年4月2日水曜日

レース振り返り:2024年10月27日:びわ湖バレイスカイラン:22km、2200mD+

レース振り返り:2024年10月27日:びわ湖バレイスカイラン:22km、2200mD+ <部門・距離> 部門:蓬莱スカイレースロング 大会発表:22km、2200mD+ 測定記録:20.2km、2115mD+(あべのハルカス7往復分らしい) <記録> 記録4時間18分26秒 25位/43人中 (制限時間11分前) <靴> nnormal tomir2.0 2024 <走り> 自宅から近いからという理由で、一度は出たいと思って、初めてのスカイランニングレース出場でした。 「ポール使用可能」ということを知らなかったので、ポールは使っていません。 トレランの大会とやや異なって、参加者は少ないのにスタートの盛り上がりがアゲアゲでした(うれしい)。 初心者向けのレースではなく、それなりに走れないと制限時間に間に合わないだろうと思っていました。それが参加者の少なさに現れていると思います。 今回、私はとにかく関門アウトが怖かったので、エイドは水の補給だけ済ませて先を急ぎました。 それでも、関門についたのは、以下のようにギリギリでした。 ・第一関門:(11:45)10分前 ・第二肝門:7分前 第二関門からは下りのみ、でも水1Lをしっかり持ってスタート。これがよかったです。「7kmくらい下るだけ」という最後の時間を甘く見てはいけないレースです。 いや〜きつかった。4時間30分の制限時間ギリギリ、DNFになるかもってずっとヒヤヒヤしていました。距離だけなら問題ないのに、この制限時間がとにかく厳しい。トレランより制限時間が厳しいのがスカイランニングなのか?強い人ばかりでした。だからエントリー少ないのか。 特徴的なのは、コースマーキングが多い!こと。5m毎くらいにマーキングしてあるのではないかと思うほどで、トレランとは異なり、道迷いの心配はありません。ちょっと片付けが大変そうだなと思いました。 <良かったこと> ハセツネの反省から水分たくさん摂ったので、足は攣らずに済みました。 <驚いたこと> 第一関門に上がるゲレンデの途中で、2名の女性に抜かれました。ショートの選手だとは分かったけど、あまりに若い!こと、カモシカのような足、そして、すばらしい走りだったことに驚きました(初めて上田瑠偉選手を見たときと同じような驚き)。 リザルトを見てみると、大掛柚奈選手と、大掛莉奈選手でした。姉妹なのかなあ、すごい。きっと有名になる、トップ選手になるだろうと、一緒に走って思ったのでした。 <来年も?> また出るか、と言われると、ちょっと躊躇してしまいます。実力をつけて、身体を軽くしたら、出るかな。 このスカイランニングは、前日に登りだけのレースがありますが、両日とも出場するのは、本当にすごいと思います。そんな実力をつけたいなあ。

2025年3月31日月曜日

感想:シンポジウム「次なる感染症危機への備え~新しい政府行動計画が目指すもの~」

<シンポジウムの結果>
内閣感染症危機管理統括庁

<感想>
・シンポジウム全体
結局、政府が「なぜ、どうしたいのか」が見えなかったし、「誰が決めているのか」も分かりませんでした。

・基調講演
新たな計画もゼロコロナと同じく「感染症を徹底的に抑える」ことを出発点としており、コロナ対応の焼き直しになっています。でもそれは「いつまで経過しても終わらない対応の始まり」を意味します。「コロナ対策の失敗」であると総括し、この失敗点から学ぶべきことをご教授いただきたかったです。

・パネルディスカッション
数人のパネラーが、マスクに関して「地下鉄でマスクしないのはけしからん」「都市部では咳エチケットはどこにいってしまったのかという惨状だ」と述べていました。曰く「感染を拡げて医療を逼迫させ、高齢者らが命を落とす危険性があるのに」だそうです。
これらのパネラーに代表される、このような態度を「マスク警察」と言います。そもそもマスクの有無は他人がとやかく言うものではありません。また、そのパネラーがリスコミを語るので、これらのパネラーの態度が「正しい」という誤情報が広がってしまいます。咳をする人の健康を心配するのではなく、いの一番にバイキン扱いすることしかできないのは、非常に残念です。
都市部では、そんなに他人を思いやることのない、殺伐とした生活を送っているのでしょうか。

・全体の感想
東京で語られる感染症対策は、東京のことしか考えられていない、ということがよく分かりました。感染症専門家が抱える「想像力の欠如」は、いまだ彼らに認知されていないようです。

・感染症に関するシンポジウムで、今後取り上げてほしいテーマ
欧米の感染症対策のリアルを知りたいです。医療機関や高齢者施設で、受診時、入院時、入所中、マスクやその他の感染症対策を、欧米ではどのようにやっているのか、どのように「あきらめて」いるのか。

2025年1月10日金曜日

医療機関や行政には「コロナ対応の訓練」ではなく「コロナの失敗を踏まえた訓練」が必要

こーいう訓練は、コロナ対応の焼き直しで、やってはいけない訓練です。

また職員が辞めるよ?
また職員が死ぬよ?

<このような訓練がダメな理由と、改善策>
 ダメな一番の理由は、コロナ対応と同じことですが、意思決定の過程がまったく不明であること。どういう決め方で誰がどう話し合ったのかが分からないまま進んでしまう、ということです。
 この訓練内容は、ほぼコロナでやった対応の焼き直しです。
 たとえば、中核病院での搬送訓練もコロナ対応の初期と同じでした。NCGMや成田病院が、天然痘でも扱うような取り扱いでやってしまうと、日本中の病院がそのやり方に倣おうとします。そして、そのやり方でなければダメという思考で続けてしまうので、感染が拡がると対応不能になります、コロナでやったように。
 でも、そのような完全防備の体制で患者の搬送や受診をやっていては、2人目、3人目、と患者が出るにつれて、あっという間に対応困難になります。このような訓練をしてしまうと、中核病院は、次の感染症でも同じ対応をするでしょう。そして患者が増えるにつれて、すぐ診られない状態になり、たとえば「遠方の病院」に受診調整するような結果になるでしょう。そして一般のクリニックでは「発熱患者」というだけで受診拒否される事態となり、「検査」ができないので保健所に行政検査の依頼が殺到するでしょう。受診調整もまた同じように行政がすることになるでしょう。
 つまり「やりすぎ」です。NIIDの先生がどのように主導・指導されたか分かりませんが「感染症を100%防ぐ」という訓練をすると、すべてコロナの焼き直しになります。それよりも前に「この感染症には、どう対峙するか」という意思決定を、吟味する必要がありますが、意思決定や合意形成はすべて飛ばされてしまい「徹底的に抑え込む前提」で訓練が進んでしまいます。でも、「徹底的に抑え込む」ことが不可能であったことは、都道府県レベルでもコロナで経験済みのはずです。

1.同じ轍を踏まないために、まず「コロナの失敗例」を洗い出す。
2.何をどこまでやるか、合意形成をする訓練をする。
3.やみくもに感染症対策だけをするのではなく、どのように「あきらめていくか」を訓練で話し合っておく。
このようなことができると良いと思います。

<模擬記者会見の訓練内容がダメな理由と改善点>
 「コロナの経験」を踏まえた記者会見をするのであれば、コロナの反省を生かす必要があります。まず「毎日の記者会見」は、職員の負担が非常に大きく、職員の対策に割くべき時間を削ぐことになり、必要な時間が削られてしまいます。コロナの経験から言うと、記者会見は必要最小限であるべきでした。また「学校の臨時休校」のような政府主導の政策は、意味がなかったどころか、医療スタッフの子らも学校を休むことになり、スタッフ不足に陥って医療を回すことができなくなり、実害が発生しました。さらに、この政策は感染症対策にとって無意味だったと結論付けられているはずです。そのような事情を踏まえて「コロナと同じことをしてはいけない」と、まず首相や知事にご理解いただく必要がありました。
 また、ハンマー&ダンスは、疫学者の机上論であって、「ピークを抑えて発生を抑制する」という対策を強調するあまり、疑い患者までも忌避されて、医療崩壊が発生してしまいました。コロナに関係ない妊婦が受診できず、結果、死産になったというニュースもありました。つまり「ピークを抑えるように対策をすること」は、医療ニーズの律速を調整する役に立たなかったどころか、この対策のせいで医療をスムーズに供給できなくなった、そのことを首相や知事に理解してもらう必要があります。

 記者からは「死者が出たらどうするんだ」というような恫喝のような質問も来ると思われます。そこで行政としては「100%防ぐことを第一に」というメッセージを発するのではなく「コロナのときも100%防ぐことは無理でした。そしてゼロコロナを目指して社会が動いたせいで、別疾患で受診すべき人までも受診できなかったり、医療資源を過剰に使ってしまったことがありました。そのようなパニックを二度と起こさないことが、いま必要な対策です。」くらいの言葉を、首相や知事から言ってもらう必要があります。コロナの感染症専門家は感染症のことしか見ていませんでしたが、行政の我々は「感染症のコントロールが何よりも優先されるもの」ではありません。そのメッセージを首相や知事に言ってもらう必要があると思います。
 さらに、もし政府が主導で「感染症を完全に抑え込む」と言ってくるのであれば、その弊害を挙げて、都道府県知事を通して政府に要望する、というルートも想定しておきたいところです。「クラスター対策」といって無意味にクラスターを数えたり発表したりした結果、クラスターが起きた施設が潰れたり誹謗中傷にあったりして、何の対策にもならなかったことも忘れてはいけません。

<訓練全体を通しての改善点>
 医療崩壊を防ぎ、トリアージ機能を維持するには、ごく一部の医療機関が感染症の特別な対応でみるのではなく、「地域全体で患者を診ていく」という話にしておかなければなりません(それが地域包括ケアです)。そうでなければ、コロナの焼き直しになるからです。医療提供を維持するには、タイベックや、搬送用アイソレーターは、頻繁には使えず、現実的ではないのです。コロナで経験したような、一部の人だけが対応する医療提供体制では、実際には回せません。
  ですから、たとえば中核病院を「感染症対応で手いっぱいだから他の患者は診られません」という状況にさせてはいけないのです。また、地域の休日急病診療所にコロナ検査をさせて、”急病”のトリアージ機能を麻痺させてはいけないのです。
 訓練は、やることが目的ではないので、もし調整がつかなければ、その年は訓練をスキップしてもいいと思います。

<今後、どのような訓練が必要か>
・感染症対策をやりすぎない医療機関向けの訓練
 以上を踏まえると、まず「医療機関向けの訓練」が考えられます。それは、地域全体で患者を診ていく「感染症対策をやりすぎない訓練」です。タイベックは着ない、救急搬送はフツーに行う(N95は着用)、疑い患者が多くなった場合を想定して、保健所が受診調整に介入せず医療機関同士で連絡しあう、というような、感染症に対する”ハードルを下げる訓練”です。これがNIID監修のもとであれば、なお良いと思います。そもそも保健所には「受診調整」する能力はありません。救急隊員が保健所にいるワケでもなければ、患者が目の前にいるワケでもないのです。
・医療提供体制をスムーズに回し続けることを目標にする
 本部訓練は、上記までに提案した通りですが、目標設定を、よく言われる「死亡率を下げる・感染症を抑える」ことから、「医療提供体制をスムーズに回し続ける」という目標に、シフトさせたほうがいいと思います。この目標であれば、医師会や病院長を対象にした医療機関連絡会議の訓練も想定できると思います。感染症対応のハードルが高いと、地域では医療提供体制を回せなくなるので「ハードルを低く維持しなければならない」という課題で会議を開くことが必要です。
・ご意見番的な先生の役割を明確にする
 さらに、もし、DMATや医師会等の、ご意見番的な先生がいて、コロナのときにも活躍されたのであれば、NIID監修のもとでこの先生方への訓練や研修も良いと思います。医療提供体制をスムーズに回すためにご意見番的な先生が号令をかけるまでの訓練です(災害訓練でよくやるフェーズごとのようなイメージで)。

いずれにしても「コロナ対応の失敗」を繰り返さない対応ができるようにしたいと思っています。

2025年1月8日水曜日

申込期限2025/1/9:シンポジウム「次なる感染症危機への備え~新しい政府行動計画が目指すもの~」の開催について

シンポジウム「次なる感染症危機への備え~新しい政府行動計画が目指すもの~」の開催について

1/10に行われるシンポジウム
申し込みは1/9まで。

<パネルディスカッションへの質問>

いまだに、コロナの取り扱いとして
・面会禁止を続ける
・玄関のサーモグラフィも続ける
・全入院患者・術前患者のスクリーニングを患者の自己負担で続ける
・コロナ陽性者を身体拘束する(部屋に閉じ込める)
・発熱患者は全員院内に入れず自家用車内で診察する
といった医療機関や高齢者施設があります。

これはひとえに、コロナ対策で「感染を抑え込む」ことばかりをやってきた結果ですが、
新しい政府行動計画では「リスクを許容する・感染をやむを得ないこととする」ことを、
誰が意思決定を行い、どのように合意形成を図り、どうやって国民に周知していく計画なのか、ご教授ください。

-----以上-----

危機管理統括庁や、厚労省、新しく発足するJIHSに対して、他にも言いたいことは沢山あります。
たとえば
・「マスク含め基本的な感染対策を」といった「規制する言葉」は、あれだけ強く言い続けてきたのに、逆に「マスクを外しましょう」と撤廃する側のアナウンスをしないのは、不公正でしょう(そんなことだから、いまだに児童・生徒がマスクを外せないのだわ)
政府行動計画の文言にはp69「緊急事態宣言は、緊急事態措置を講じなければ、医療提供体制の限界を超えてしまい~」とありますが、コロナの医療崩壊は「ピークを抑えて感染を抑制する」という対策を強調するあまり、疑い患者までもが忌避された結果で起きた人為的なものです。
・「感染症を100%防ぐ」という訓練は、すべてコロナの焼き直しになってしまう。コロナの失敗を生かし、許容する意思決定と、合意形成をする訓練を進めてほしい。
などなど

ただ、一番言いたいのは、どこで誰が決めるのか、教えてほしい、ということ。
縄張的組織ではなく、きちんと軌道修正できる組織であってほしい、ということ。
現場を無視して、机上で勝手に決めないでほしい、ということ。

感染症対策は「部分最適」であって、それだけをいくら積み重ねても、公衆衛生という「全体最適」には至りません。
そして「何が最適か」は、見る人によって異なり、専門家がいくら検討を重ねても、地域に対する想像力は欠如したままです。
コロナでさんざんやったように、専門家と地域とでは、見ている景色が違いすぎて、部分最適の感染症対策は、地域にとっての全体最適とは相容れない、まったく逆の対策になっています。

それは、地方でも首都圏でも、同じだと思います。
たとえ東京であっても、小さな「地域」が「いくつもある」のであって、大きな言葉で語れる「平均値の日本」なんて、どこにも存在しないのだから。

2024年11月22日金曜日

レース振り返り:2024年10月13日:第32回日本山岳耐久レース(24時間以内)ハセツネcup

レース振り返り:2024年10月13日:第32回日本山岳耐久レース(24時間以内)ハセツネcup

<距離>
大会発表:71.5km、約4582mD+
計測距離:65.15km、4492mD+

<記録>
15時間54分49秒

スタート 0:01:04
第一関門 4:41:39(浅間峠)
第二関門 9:18:39(月夜見)
第三関門 13:47:55(長尾平)
FINISH  15:54:49

71.5km男子40代で234位、71.5km男子男子総合で560位

出走者数 : 1,818名 (男子 1,583名 / 女子 235名)
完走者数 : 1,503名 (男子 1,299名 / 女子 204名)
完走率  : 82.7%

<靴>
nnormal tomir2.0 2024

靴は通常26.5cmを選ぶが、大きめなので26.0cmのサイズ。それでも下りでつま先が靴に変な当たり方をしていることに気がついて、ひょっとしたらこれでも大きいのかもしれない。
機会があれば25.5cmを履いてみたい。靴ひもはsalomonのようにシューレースタイプにしてほしいなあ。

<あってよかった装備>
手袋:寒くなくても、持っていたほうが良い。ほとんどが夜のレースなので、指先を冷やさないことはメンタル的にも大切です。
ライト2つ:腰ライトと、ヘッドライトの2個使用は明るくてとても良い。
目薬:コンタクトの人は必須です。エイドや関門で止まるとき目薬をさすとリフレッシュできます。

<水分>
スタート時に持った水分:3L(胸ポケットに500ml×2本、背中のハイドレーション2L)
月夜見での補充:1.5L(主催者から配られる)この時点で1Lの余り
綾広の滝での補充:2L
ゴール時の余り:1L
・合計摂取水分量:5.5L

ハセツネは何と言っても水!大会ルールで1.5Lの水しかもらえないので、その他で必要なものはすべて自分で持っていく必要がある。
月夜見から綾広の滝までは、2Lほしい。つまり、月夜見到着時に500mlは予備で余っていて、エイドで1.5Lもらうと良い。逆算するとスタート時に3Lは必須で、もっと暑いなら3.5L必要。4Lは要らなさそう。
そして、月夜見までに水の残りを気にせずに、恐がらずに「ちゃんと飲む」というメンタルも必要。

そういえばスタート時にMCの人が「みなさ~ん、水をちゃんと持ってますかあ?」なんて聞くから「いま聞かないでよ(笑)」と思いました。

<カロリー>
スタート時に持ったカロリー:3700kcal(そのうち水分に溶かすタイプ:2090kcal:チャレンジャー3袋、ロクテイン5袋)(ジェル系は、カロリーメイトゼリー4袋とジェル8つ)
ゴール時の余り:850kcal(そのうち水分に溶かすのはロクテイン1袋)(ジェル系は、カロリーメイトゼリー2袋とジェル2つ)→ジェルが余るのは仕方がないとしても、カロリーメイトゼリー2袋は不要だった。
・合計摂取カロリー量:2850kcal

<走り>
・率直な感想としては、第一関門の浅間峠まで、ちょっと時間かかっちゃったなー、渋滞に巻き込まれるのは仕方がないにしても、結果として自重しすぎた。渋滞が思いのほか長かった。そしてザックに入れたハイドレーションから水が出なくなって、その調整に手間取った。次に走るときは、第一関門まで遅くとも4時間は切りたいところ。
ただ「最初に飛ばし過ぎない、渋滞を回避しようとしすぎない(どうせ渋滞するから)、後半しっかり走れるように前半は余力を残す」というスタンスは、良いと思う。

・今回はポールOKだったので、浅間峠以降はポールを使いました。ポールがあって良かった、ポールがなかったら1時間は遅くなってたかも。トレーニングの積み重ねに不安がある人はポール推奨。でも本当に速い人はポールなしで走る。

・浅間峠から月夜見まで、気持ち悪くなって2回ほど横になった。月夜見で水分補給したら、一気に回復!して、気持ち悪くなったのは脱水のためだったことを知った。水が無くなることを恐れて、飲まないでいると、脱水になって走れなくなるので、この環境下でもしっかり水分摂取することが必要。

・月夜見以降、綾広の滝までは、水の心配ばかりしていた。綾広の滝でしっかり補充できれば問題ない。

<レース前に必ずしておくこと>
練習で、すべての荷物を背負って走ること。
100マイルと同じだが、ハセツネの方が荷物が重くなる。
「山」と「自分」と向き合うレースなので、準備をしっかりしておくこと。

<ゴミ>
自分が出したゴミは全部自分で持ち帰る。それは山のルールとして当然なので、ハセツネのエイドで捨てられないことは、仕方がないと思います。ですから自分のゴミは最初から最後まで持っていくつもりでした。
でも「途中で拾ったゴミ」もエイドで捨てられなかった(断られた)のですが、これもやはり競技としては仕方がないのでしょうか。

今回、山中では、かなりのゴミを見かけました。そして全部はムリでしたが、なるべく拾うように心がけました。
「自分のことは自分でやる」というハセツネの精神から、エイド等ではゴミを回収しないというのも1つの姿勢で、これは理解できます。
一方で「山の環境を守る」のも皆が大切にしていることで、エイド等でもゴミを回収するようにして、ランナーにはむしろ積極的にゴミを拾ってきてもらう、という方法でも良いのではないか、と思えたのです。

なぜなら、エイドで捨てられないのに、拾ったゴミが意外と多くて、せっかく拾ったゴミを落としそうになってしまったからです。

私がゴミを拾うのは、単純に「山の中にゴミが落ちているから」という理由が一番ですが、レースでは「知らない間に自分も落としている可能性もあるから」という理由もあります。「お互い様精神で、選手は拾いながら走るから、エイドでも回収する」というのも、1つの方法かもしれない、と思いました。

簡単に「回収」といっても、エイドや関門の運営は大変なので、ゴミの回収をするとゴミが増える、作業も増える、と思います。一方で、レース中に見た「落ちているゴミの多さ」を思うと、それが選手が落としたものにせよ、ハイカーが落としたものにせよ、ちょっとそのままにしてはおけないな、と思う量でした。
ゴミ袋を持って走っても良いのですが、それをするならレースに出る必要はなく、目的がちょっと違う気がしますし…。
エイドでゴミを回収していただけなかったのは、私の聞き方が悪かったのかもしれませんが、ハセツネが今後もレースとして続けられることを願っている一人として、レースでのゴミの取り扱いについて、意見を残しておきます。

<レース終了後>
初めてトリッパーズに寄ることができました。
なんとハセツネ参加者は10%オフにしてくださったので、地元では買えない補給食やドライバッグを買うことができました。

<ダメージ>
最初にかなり自重した、そして攣らないようにしたのもあって、ほぼ筋肉痛なし。

<全体の感想>
サバイバルな感じだけど、そこを上手くやり繰りする楽しさはありますね。
コースも走りやすくて、楽しかったです。
心残りは、ゴール後に風呂に行くバスに間に合わなかったこと。あと1時間早くゴールできれば、風呂も行ける。次こそ。

ゴール後のラーメンが染みました。

関西からハセツネに行くには遠いけれど、夜じゅう走るために宿泊なく行けるので、土曜日始発の0泊2日で日曜の午後には帰ってこられるのも魅力です。

第83回日本公衆衛生学会学術集会、第81回全国保健所長会総会、都道府県等会長会議、に参加したメモ

第83回日本公衆衛生学会学術集会、第81回全国保健所長会総会、都道府県等会長会議、に参加したメモ

<期間>
令和6年10月28日(月)~10月31日(木)

<場所>
北海道立道民活動センター かでる2.7
札幌コンベンションセンター
札幌市産業振興センター

【10/28:第81回全国保健所長会総会】
<厚労省>
・健康日本21:S53からずっとやってきた、今後もPDCA回していく
・DHEAT:発災後すぐに数日間だけ行く「DHEAT先遣隊」を作るつもり。厚労省の中で決裁がおりたばかり。

【10/28:都道府県等会長会議】
<藤田会長>
・都道府県からの要望書を出してください。
・立ち入り検査の技術継承のための研修を、科学院がやってくれるようになりました。
またブロックごとのDHEATの研修、お金がないから参加できない自治体が多かったが、予算をつけてくれるようになった。
・市型保健所の人も、奨励賞等への推薦をしてほしい。

<会場からの意見>
・奨励賞→公衆衛生学会学会誌に何か載せた人を推薦してほしい→そのためにも投稿してほしい。
・保健所に来るアンケート→所長会からのアンケートは、所長は極力答えてほしい。いまはインターンプログラムのアンケート募集中。各保健所長会長がリマインドすると回答率が上がる。

【10/28::研究事業報告】
・発表報告
(1)災害時健康危機管理活動の支援・受援体制整備と実践者養成事業
分担事業者:西田 敏秀(宮崎県延岡保健所兼高千穂保健所)
(2)院内感染対策ネットワークと保健所の連携推進事業
分担事業者:豊田 誠(高知市保健所)

・会員協議
◇討論会:テーマ「『DHEAT の役割と今後の展望』~能登半島地震におけるDHEAT 活動を振り返り 今後の展望を協議する~」
講演1「DHEAT による市町支援に関する課題と今後の展望」
演者:服部 希世子(熊本県有明保健所)
講演2「DHEAT による本庁支援に関する課題と今後の展望」
演 者:石井 安彦(北海道釧路保健所)
講演3「被災保健所におけるDHEAT 受援に関する課題と今後の展望」
演 者:後藤 善則(石川県能登北部保健所)
講演4「広域災害対応におけるDHEAT 事務局の役割」
演 者:高岡 誠子(日本公衆衛生協会 DHEAT 事務局)

<所感>
・DHEATの派遣調整は、被災自治体から厚労省に要請が入ったのち、日本公衆衛生協会 DHEAT 事務局が実質的なシフト組を行っているが、ここにブレイン機能はない。
・首都直下地震で厚労省や公衆衛生協会が機能不全に陥った場合、DHEAT調整をどうするか、は、まだ決まっていない。DMATのように自動的に動ける仕組みが必要。また厚労省の中でDHEATがどう扱われているのか見えないのも課題。
・DMATとDHEATの関係性は、支援先の自治体がDMATをどのように組織に位置づけるかによって変わるものだろう。
・「本庁」にも色々とカラーがある(政治色が出る)。入りにくい本庁もある。たぶん本庁はどこも外部の人が入ってくることに慣れていない。これは本庁でも受け入れ支援の訓練が必要ということ。


【10月29日】

<特別企画:パネルディスカッション(第76回北海道公衆衛生学会共催企画)人口減少時代の健康なまちづくり>
2024年10月29日(火) 10:00 〜 11:10 第1会場 (札幌コンベンションセンター 特別会議場)
モデレーター:玉腰 暁子(北海道大学大学院医学研究院公衆衛生学教室)
パネリスト:秋元 克広(札幌市長)
・大雪が降るのに197万人も住んでいるのは世界でも札幌だけ
・でも2020年から2060年までに38万人減少する見込み。
・20代の転出超過

パネリスト:黒川  豊(大樹町長)
・人口5千人、農業、漁業、酪農。ウシ25000頭、チーズになる。
・宇宙もやっている、太平洋側で雪が少ないから。
・外国人労働者が増えた:エアコン、水洗、wifiがあると来てくれる。

パネリスト:松野  哲(岩見沢市長)
・人口7万人、豪雪地帯、農業
・農家は1200→700代に減少、農地は引き継がれ、1つの農家の拡大化が進んでいる。
・大規模化の一方だから、スマート農業、GPS、コンピューターで機械化。

<所感>
人口が減る北海道で、環境は厳しいはずなのに、3人に悲壮感がなかった。首長としての宣伝もあるだろうが、「明るくやっていく」という姿勢も大事なのだろう。


<学会長講演:これからの社会と公衆衛生>
2024年10月29日(火) 11:20 〜 11:50 第1会場 (札幌コンベンションセンター 特別会議場)
座長:尾島 俊之(浜松医科大学健康社会医学講座)
演者:玉腰 暁子( 北海道大学大学院医学研究院公衆衛生学教室)
・日本は2008年から人口減、2070年には8700万人。
<所感>
非常に総花的な話ばかり・・・。「日本の平均値」について、いくら話を聞いても、平均値に合わせた対応をしているところなんて、ほとんどないのに、平均値から見える今後に必要な政策や提言を聞いても、どこの地域の話?と疑問に思う。

<ランチョンセミナー3 Well-being最大化とSocial Capital醸成の源泉「自律性」「寛容性」の向上策 ―内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)で挑む「包摂的コミュニティ再生プロジェクト」>
共催:国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所
2024年10月29日(火) 12:00 〜 13:00 第3会場 (札幌コンベンションセンター 大ホールC)
座長:久野 譜也(内閣府SIPプログラムディレクター/筑波大学大学院人間総合科学学術院/筑波大学スマートウエルネスシティ政策開発研究センター)

[LS-3-1] 「住宅団地におけるコミュニティ再生・形成を実現する社会技術」
*神田 昌幸1 (1. 大和ハウス工業株式会社執行役員リブネスタウン事業)
・「団地」や「タウン」をそのままにしておくと、単に高齢化しておわってしまう。新しく入る人が必要。
・自治会が難しい、きちんと組織する必要がある。

[LS-3-2] LGBTQをはじめとする多様性への理解増進のための社会技術
*清家 理1 (1. 立命館大学大学院スポーツ健康科学研究科)
・「LGBTについて国費で研究していること」をよく思わない人もいる。そういった苦情が来る。
<所感>
マジか?!びっくり。

[LS-3-3] 世界1位の若年女性のやせ者率の改善法:痩せたい気持ちを過剰に作り出す社会とコミュニティ
*田村 好史1 (1. 順天堂大学国際教養学部国際教養学科)
・そもそも親が「太ったね」と指摘しまう、友達は「やせたね」と誉め言葉を言う。
・「やせ」が問題であることを広めることが難しい、それを端的に言い表せる言葉が必要。

[LS-3-4] 伴走型子育てママ支援の新たな提案
*塚尾 昌子1 (1. つくばウエルネスリサーチ)
・7割の母親が「自分の時間がまったくない」という現実。

<所感>
いままで久野先生の研究はあまり興味がなかったが、今回の登壇者はみなさんとても面白かった。
特に「今後の一番の壁は何か、何が困難か」とパネラーに聞いていた点がよかった。
次回はぜひ「失敗談」や「上手くいかなかったこと」を聞いてみたい。

<教育講演2:医療情報の壁・分断は超えられるか  ~医療デマ・HPVワクチンの情報空間から考える~>
2024年10月29日(火) 15:30 〜 16:30
*藤松 翔太郎1 (1. NHK首都圏局コンテンツセンター)>
・コロナワクチン:両論併記で出すとネガティブな印象が残りやすい。ネガティブな情報は、前後にファクトをサンドイッチするように心がけるようになった。
なぜ手弁当で純粋に広報活動だけしている団体が批判されなければならないのか、と思った。
→こっちからすれば、なぜそんな手弁当で勝手にやっている人が「扇動」するのか、と思っていた。
・HPVワクチン:「放送したほうがいい」という声は社内で1人だけあった。


<シンポジウム5:被災自治体職員というインフラ>
2024年10月29日(火) 16:40 〜 18:15

[S-5-1] 熊本県における災害時の自治体職員向け産業保健活動
*劔 陽子1 (1. 熊本県阿蘇保健所)
・被災自治体には嘱託産業医しかいない、という場合が多い。管内の産業保健を保健所ががんばらないと、被災自治体の職員も倒れてしまう、という状況だった。
・たまたま自分が産業医大卒で卒業生ネットワークを使って活動に結びつけたが、そういう状況がなくても支援できる体制が必要。

[S-5-2] 災害対応に当たる支援者や行政職員を守る情報システムの社会実装と可能性
*人見 嘉哲1 (1. 北海道健康福祉部)
・J-SPEEDの入力フォーマットを使うことができたのでスマホを使ってアンケートを作った。
・課題:災害時の被災自治体職員の健康を守るのは誰?
・課題:「休めと言われるのが分かっているので入力をやめた。休むと現場が回らなくなる」

[S-5-3] データに基づく健康危機管理を実現するJ-SPEEDの開発経緯
*久保 達彦1 (1. 広島大学 大学院医系科学研究科 公衆衛生学)
・「保健福祉サービスの継続」が目的なはず。でも「住民優先」になってしまい、自治体職員はなかなか休みにくい。
・なにより受援自治体が受け入れる(DHEAT、J-SPEED、DOHATを)かどうか。総務?保健福祉部門?そもそも人が足りないのに。

[S-5-4] 令和6年能登半島地震の災害産業保健支援チーム(DOHAT)の活動
*五十嵐 侑1 (1. 産業医科大学)

指定発言:立石(産業医大)
・自治体は「平時の職員を守る体制」が弱い。民間であれば当たり前のことが、まだできていない。


<自由集会3 公的職場の担い手をまもるためにー産業医・産業保健職ネットワーク>
2024年10月29日(火) 18:20 〜 19:50 第10会場 (札幌市産業振興センター セミナールームB)
・産業保健師、統括産業医
・自分の部署の産業医を担当できないことが法律で決められた→振興局から保健所を切り離した自治体もある。


【10月30日】
シンポジウム37:公衆衛生の緊急事態におけるリスクコミュニケーション教育の動向
2024年10月30日(水) 09:00 〜 10:35 第7会場 (札幌コンベンションセンター 204)

[S-37-1] 京都大学公衆衛生大学院におけるリスクコミュニケーション教育の紹介
*中山 健夫1 (1. 京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康情報学分野)
・健康危機管理やリスコミは、これからの医学教育に必須だが、教える側もまだ知識がない状態で、しっかり勉強していかなければならない。

[S-37-2] 内閣感染症危機管理統括庁におけるリスクコミュニケーションに関する取組
*蝦名 玲子1,2 (1. 京都大学大学院医学研究科健康情報学分野、2. 株式会社グローバルヘルスコミュニケーションズ)
・「感染症危機におけるリスクコミュニケーションに関する研究」報告書:平時からリスコミの準備を。

[S-37-3] 国立感染症研究所の教育体制
*齋藤 智也1 (1. 国立感染症研究所 感染症危機管理研究センター)
・危機に対応することが片手間だった→危機が起こると専門家を作る→危機が去ると専門家が活動する場がなくなる→片手間になる・・・という繰り返しだった。

<ランチョンセミナー4 誰一人、大腸がんで亡くならない世界へ>
共催:Boston Medical Sciences株式会社
2024年10月30日(水) 12:30 〜 13:30 第1会場 (札幌コンベンションセンター 特別会議場)
座長:三宅 基隆(国立がん研究センター中央病院 放射線診断科)
<所感>
予防、検査、診断、治療という話かと思いきや、ほとんどが大腸CTの宣伝だった。


<シンポジウム24:保健所等における健康危機管理のあり方>
2024年10月30日(水) 15:25 〜 17:00 第3会場 (札幌コンベンションセンター 大ホールC)
座長:尾島 俊之(浜松医科大学健康社会医学講座)、松本 珠実(大阪市健康局健康推進部)

[S-24-1] 地域健康危機管理ガイドライン改定案の作成に向けて
*小林 良清1、岡田 就将2、鈴木 陽3、豊田 誠4、山本 信太郎5 (1. 長野県佐久保健所、2. 東京医科歯科大学、3. 宮城県塩釜保健所、4. 高知市保健所、5. 福岡市中央保健所)

[S-24-2] 保健所等の人的資源の育成・連携
*石井 安彦1、小倉 憲一2、田中 英夫3、西垣 明子4、簗場 玲子5 (1. 北海道釧路保健所、2. 富山県厚生部、3. 寝屋川市保健所、4. 長野県健康福祉部、5. 石巻保健所登米支所)

[S-24-3] 保健所における新型コロナウイルス感染症対応の検証
*前田 秀雄1、調 恒明2、高山 義浩3、劒 陽子4、中島 一敏5 (1. 公益財団法人結核予防会、2. 山口県環境保健センター、3. 沖縄県立中部病院、4. 熊本県阿蘇保健所、5. 大東文化大学)

[S-24-4] 米国公衆衛生認証制度に関する文献的調査
*佐伯 圭吾1、吉見 逸郎2、松田 亮三3、白井 千香4、尾島 俊之5 (1. 奈良県立医科大学 疫学・予防医学講座、2. 国立感染症研究所、3. 立命館大学 産業社会学部、4. 枚方市保健所、5. 浜松医科大学 健康社会医学講座)
<所感>
「健康危機管理ではリスクコミュニケーションが大事だ」とよく言われるが、コロナではコミュニケーションの場が立ち上がらなかった。特にADBやNIIDが見ている景色と、保健所が見ている景色があまりに違いすぎて、地域の特性やリスクを分かっている保健所の意見が上位組織に反映されなかったし、声を届けられなかった。ADBやNIIDは感染症のことを考えていたが、保健所が相手にしていたのは感染症だけではないし、感染症が何より優先することでもない。上位組織は、もっと現場の声を拾うシステムを作る必要がある。


【10月31日】
<シンポジウム51:映画「終わりの見えない闘い」とパンデミックの記録を残すこと―新型コロナウイルス感染症アーカイブズの構築をめぐって>
2024年10月31日(木) 09:00 〜 10:35 第6会場 (札幌コンベンションセンター 小ホール)
座長:城所 敏英(公衆衛生保健所活動研究会、モニタリング委員会感染症等グループ)、飯島 渉(長崎大学熱帯医学研究所)

[S-51-1] 保健所のコロナ対応の現場を映像で記録して
*宮崎 信恵1 (1. ピース・クリエイト有限会社)
・当時の中野保健所長が映像で残すことに前向きだった。

[S-51-2] ナラティブな記憶と特別区保健所の記録について
*関 なおみ1 (1. 国立感染症研究所 感染症危機管理研究センター(元 大田区保健所 感染症対策課))
・なにをどう残すか。「ホロコースト証言シリーズ」は秀逸。生き証人の価値。

[S-51-3] 札幌市保健所の新型コロナ対応の記録とその役割について
*山口 亮1 (1. 札幌市保健所)

[S-51-4] 経験者たちの知恵を後世に伝えるための、「虎の巻」の編纂とインタビューの録画
*横山 勝教1 (1. 香川県中讃保健所)

<所感>
保健所としては、コロナはまだ終わっていない。たとえば、あれだけ保健所が大変だと言われたのに、5類になる直前の2023年4月からすでに人を減らされているし、もともと人が不足していた部署にはいまだに人が配置されないままである。そしてコロナを知らない新人保健師は学生時代からのマスクを外せない。残っている職員は、まず職員同士で仲が悪くなって、同じ部署では働けなくなった。
高齢者施設や病院は以前のように面会できない。マスクが当たり前になったまま。
学校もマスクを外せない6年生がおり、いまだに診察を拒否する開業医がいる。
行政として記録を作っても、上っ面の記録しか書けないし、コロナで膨張したカスハラは近年ますますひどくなっている。
保健所は「戦地からの帰還兵」みたいな感じ。世間はすっかり戦争(コロナ)を忘れているが、帰還兵(保健所)は戦地での体験を忘れていない、そして世間が戦争(コロナ)を忘れていることにガッカリしている。
だから、帰還兵(保健所)として一番言いたいことは「もう二度と戦争にしないでください」ということ。
そして、記録に残すとか、過去の出来事を表に出していくことは、けっこう勇気がいる。そんな帰還兵としての教訓は、口をつぐむな、ということ、かな?と思う。

<シンポジウム46:子どものための公衆衛生>
2024年10月31日(木) 10:45 〜 12:20 第2会場 (札幌コンベンションセンター 大ホールB)
座長:中山 祥嗣(国立環境研究所環境リスク・健康領域)、田淵 貴大(東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野)

[S-46-1] 子どものからだと心クライシス
*野井 真吾1 (1. 日本体育大学)
・学校に行っている日本の子どもの健康状態は、「被虐待児」と同じ(アンケート結果から)。
・「大人が変わる」には、大人が「子ども」になること。今の大人は、子ども心を忘れている。

[S-46-2] 環境と子どもの健康と経済学
*中山 祥嗣1 (1. 国立環境研究所環境リスク・健康領域)
・日本人の平均身長が減少している→低出生体重児が増えたから?
・世界中でIQ値が低下している。
・自閉症診断の増加は確認されているが、増加の原因はほとんど特定されていない。
・ome=集合体

[S-46-3] GISによる社会環境要因スコアと子どもの健康との関連
*西浜 柚季子1、中山 祥嗣2 (1. 筑波大学医学医療系生命医科学域小児環境医学研究室、2. 国立環境研究所環境リスク・健康領域エコチル調査コアセンター)

[S-46-4] スクリーニングと公衆衛生学のブリッジング
*山野 則子1 (1. 大阪公立大学)

<所感>
大人が感度を高くしていくしかない。

2024年11月11日月曜日

レース振り返り:2024年9月28日:第5回比良びわ湖ビュートレイルラン2024

レース振り返り:2024年9月28日:第5回比良びわ湖ビュートレイルラン2024

<記録>
5時間53分46秒 男子43位/完走者120人中 (出走は男女で220人?海外選手も数名いた)

<距離>
大会発表:約26km、約2000mD+
計測距離:25.5km、2127mD+

→当日になってコース変更があった。GPS変更のお知らせが遅くて、ウォッチに入れた地図と実際のコースが不一致で、ちょっとロストしそうになった。

<靴>Salomon Genesis 2024

<所感>
比良山系、キツかった・・・

一か月前に足をグネってしまい、かつてないほど腫れて練習できなくて、とはいえ26キロで短いし、2000mアップなら大したことない、と思っていた。
でもこのコース、エイドが2か所しかなくて、水を充分に補給できず、しかも第一エイドでもらった500mlの水を途中で紛失した。そのため、武奈ヶ岳を登る途中で水切れ、脱水で両足のふくらはぎ、ハム、内転筋も攣った。
リタイアしようにも、エスケープルートがなくて、やめても自力で進むしかない。びわ湖バレイまで登ったあとの縦走がキツくて、下りも長いガレ場。とてもチャレンジングなコースでした。
43位/約220人中という順位はそこそこ良いけど、足はギリギリだったなあ。
再来週のハセツネ、こんな状態で大丈夫だろうか・・・

これで「アクトレップ」という会社のトレランレースに2つ出たことになる。
この会社のレース、きついぞ!(笑)

「びわ湖バレイスカイラン」に出場するなら、一部同じコースを通るので、このレースはとても良い練習になります。

<反省点>
・ペットボトルの水を、ザックの落ちやすい場所に入れてはいけない。
・暑い日に帽子は必須
・水しっかり飲み、しっかり補給すること

2024年11月7日木曜日

レース振り返り:2024年7月28日:余呉湖一周トレイル2024:21km

レース振り返り:2024年7月28日:余呉湖一周トレイル2024:21km

<結果>
記録:2時間49分54秒(2023年10月のレースよりより約20分遅い)
総合順位:6位/127人中(男子5位)
距離:21.4km、849mD+

<靴>
salomon genesis 2024

<コース>
余呉湖を一周、余呉湖の周りの山並みを一周、というコース。
2023年のコースよりも一部変更がありました。

<補給>
水1L、ジェル2個で足ります(念のため4個持つ)。
たぶん水は少し残り、ジェル2つ摂取しました。

<レースの位置づけ>
2回目の参加で、今年は真夏の開催だった。
タイムは狙わずに、この暑さに慣れるために参加した。

<走りと所感>
足が攣らないように、暑さに慣れてないから飛ばし過ぎないように、注意して走ったけれど、ひぃひぃ言いながら、なんとかゴール。
途中で足を攣っている人が何人かいて、やっぱり暑い時期のレースは難しいと思いました。
順位は信じられないくらい良いけれど、タイムは遅いので、これは早い人が他のレースに行ったんだろうと思います。

余呉湖の一周をせず、山並みだけ一周というカテゴリーもあるので、滋賀県で開かれるトレイルランニングレースの中では、これはもっともエントリーレースで、参加しやすいと思います。
実際、今回は慣れている人が少ないせいか、スタート時に「スタートゲートに並ぶ」ということをみんな遠慮していました。

2024年11月6日水曜日

レース振り返り:2024年7月7日:第10回奥比叡・仰木棚田トレイルラン2024:27km

レース振り返り:2024年7月7日:第10回奥比叡・仰木棚田トレイルラン2024:27km

記録:3時間58分15秒 男子71位/完走221人中
完走率:96.5%(厳しい気象条件だったのに、これはすごい)

<距離>
大会発表:約27km、約1000mD+
私のGPS:26.5km、1302mD+

<靴>
salomon genesis 2024 (S/labではないフツーのgenesis)

<感想>
ひさしぶりのトレイルレースだった。リハビリという位置づけ。
そうであっても「3時間は切るだろう」と思っていたけれど、久しぶりで距離感が狂っていたこと、思った以上に暑かったことで、完全にバテた。
たしか20km以降はぜんぶアスファルトの下りで、そこまでに足が終わってしまったので、7kmほとんど歩きました。

「普段の練習に使えるコースだったらいいな」と思って出走したけれど、それもムリです。このコース、練習ではムリ。山はキツイし、アスファルトは多いし、水場とかエスケイプルートもない!

距離と累積の割には、このコースは簡単ではありませんでした。
また出るか?って言われると、ちょっと・・・。

2024年8月6日火曜日

レース振り返り:2024年3月10日:第2回びわこマラソン:フル

レース振り返り:2024年3月10日:第2回びわこマラソン:フル

<結果>
距離:フル 125mD+
順位:954位/約7500人中
記録:03:25:24(ネット03:24:45) 自己ベスト更新

<靴>
Nike Air Zoom Tempo Next% model 2021

<びわこマラソンの歴史>
「びわこ毎日マラソン」として60年続いてきたものが「びわこマラソン」に引き継がれ、今年で2回目とのこと。
この「マラソン運営の歴史」というのは、走ってみてよーく分かりました。ランナーのことがとても分かっている、考えられている。

荷物預け7:50
整列最終8:05
スタート8:20

エイドの食べ物は個包装で一口サイズ
給水ポイントはしっかりある
トイレも充実
ゴール後に、ポカリ、プロテインバー、おにぎり、豚汁。

<服の擦れ>
脇の下に塗り忘れた

<補給>
俺は摂取す:ピーチ味で美味しい
アミノサウルス(カフェイン入り):ちょっと濃い
メダリスト(コーヒー味):寒いと硬い

ロードのフルは、マグオンで良いんじゃないか、と思った。

<総括>
練習が積めていなかったので、正直、いいかげんに走りました。
寒くて、途中トイレにも行きました。
でも、そのゆるさが良かったのかもしれません、自己ベスト更新してしまいました。

あー、これ、もっとちゃんと練習していて、ちゃんと走ったら、もっと早くなったのに、と、欲張りにも思いました。

来年こそは、もっと上を狙いたい。

15年戦争とコロナ対応の共通点

現在92歳で、学童疎開と大阪空襲を経験された方の話を聞いてきた。

「戦争が終わった時に"一億総懺悔"と言われた。でも自分が生まる前から日本は戦争をしていた。そして疎開したり、空襲にあったり、友人を亡くしたりした。それなのに、戦争が終わって、今度は国から"懺悔だ"と言われても、なんで自分が謝らなければならないのか、と子供心に腹が立った」

「小学校低学年の頃の国語の教科書には、日本は神の国だなんて書かれていなかったが、数年もすると日本は神の国だ、と変わっていった。」

「あと10年もすれば、戦争の本当のことを語る人はいなくなる。自分も含めて、あと10年も生きられない。そうなったときに、日本が戦争に進んでいってしまわないか、と心配している」

・・・いや、ほんと、その通り。

戦中は、戦禍を強調しつつ、「一億一心」とか「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」とかのプロパガンダで、画一的に国を統べようとした。
敗戦しても、なお、一億総懺悔と、また画一的に述べられた。

誰かの都合で、誰かが勝手に決めたことを
北から南まで、日本中どこでも同じようにやらせてしまう。
それが失敗の元だ、と思っている。

そして、これはコロナ対応も同じだった。
だからおそろしい、と思っている。

2024年3月19日火曜日

「MRワクチンの定期接種分がきちんと確保され、接種が続けられること」が最も大事

麻しんの対応は
「MRワクチンの定期接種分がきちんと確保され、接種が続けられること」が最も大事です。

でも、感染症の報道をまた垂れ流しにしたせいで「はしかが心配でワクチン打ちたい」という高齢者が出てくるようになってしまい、麻しんパニック勃発中です。
いくら任意接種で自由診療で打てるといっても、「心配」を理由に打つことになったがために、定期接種分の供給に不安が生じるなんて、笑えません。

ワクチンは大事、でも資源は有限で、優先順位がある。

なんか、どこかで経験してきたような…。

2024年3月12日火曜日

レース振り返り:2024年1月21日:第2回にしおマラソン:フル

レース振り返り:2024年1月21日:第2回にしおマラソン:フル

<結果>
距離:フル 225mD+
順位:666位/4529人中
記録:03:41:34(ネット03:41:10)

<靴>
Nike Air Zoom Tempo Next% model 2021

<所感>
レースペースでは無理だったので、最初からロングスロージョグのペース。
しかもずっと雨のコンディションで、最後には2回の坂があった。足も手も冷え切った42.195kmだったけど、その中で、この記録は割と良いだろう。
レベル上がってる?いや、UTMFのときより確実に下がっている。練習不足は隠し通せず、41km地点で足攣り。
うーん、フルのサブスリーはやっぱり遠いし、いまはトレイルの100mileなんて走れる気がしない。

エイドを全部満喫するつもりで行ったけど、抹茶、おにぎり、うなぎ、えびせん、大あん巻まで食べたところでお腹いっぱいになってしまった。だから、その後に現れた「豚汁・パン、焼きそば、たこ焼き、ラーメン」のエイドは食べられませんでした。
充実しすぎでしょ。食べ歩きしたいほどのエイドだったなあ。

ハーフ地点で「うなぎ・おにぎり」食べたら、お腹痛くなった…。

最近たるんでる中で、良い練習になりました。

それから、雨の中、沿道の応援は、力になりました。いま思い返しても、あんあに応援してもらいながら走ったことはありません。スタッフだけでなく、町の人が本当にみんな応援してくれました。中学生も寒い中、海沿いに立って応援してくれました。見ず知らずの選手を、ほとんどの人が、ずっと応援してくれるのです。
おもてなしの提供ではなく、「文化」だな、良い大会だな、と思いました。

隔離政策を中心に据えた日本の感染症対策を、いい加減、やめませんか?

-----引用-----
NHK首都圏news web 03月11日 20時40分
女性は、今月1日に大阪府ではしかの感染が確認された20代の男性と同じ飛行機に搭乗して先月、UAE=アラブ首長国連邦から帰国していました。
このため、健康観察を受けていたところ、今月8日に、滞在先の都内で発熱や発疹の症状が出て、その後の検査で感染が確認されました。
現在は入院していますが、回復に向かっているということです。
-----引用おわり-----

はあ。
また大騒ぎ。

旅行者に「公共交通機関で帰れ、とは言えず、ホテル泊継続もNGで、コロナのような宿泊施設もない、移動手段もないから、隔離を継続するには入院させるしかない」ってところだろう。

麻しんの侵入門戸が「このケース1つだけ」なら、厳重な対策に意味はある。でも、コロナで繰り返してきたけれど、感染症なんて掃いて捨てるほど他から入ってくる。それなのに、目に見えるところだけ「対策してるフリ」を続けざるを得ないのはなぜ?海外から入ってくるほうをフリーにしておいて、入ってきてから騒いでも、限界があることくらい分かるでしょう。コロナでやったじゃん。

保健所は麻疹が出たら「すぐ動く」けれど、それは別に個人を隔離することが目的だからではない。「接触者のうち、MRワクチンを打ってない人に3日以内に接種を促す」ために、我々はすぐ動くの。それしかできることがないから。
本当に、MRワクチンを推進することしか、できることはないから。

「公共交通機関は使うな」なんて、1つのケースに言ったところで、他から入ってくるんだから効果ありません。すぐ動くことで「接触者をできる限り減らす」なんて絵空事です。疫学調査を実際にやってみればすぐわかる、すべて後の祭りだってことがすぐわかる。

「一番の目標は、再び土着することを防ぐこと」とも聞く。一見もっともらしく聞こえるが、一体どれくらい麻しんが入ってきたら再び土着するのか、麻しんの流入を防いでないのに「診断ついた分だけ対応する」のって意味あるのか、基本的なQAを聞いたことがない。

土着を防ぎたい、それはそうです。麻しんは感染力が最強です、疫学調査や報道発表の意味がないほど、強力です。だから、本当に力を注ぐべきは「MRワクチンの推進」です。だから、「調査と隔離」に偏った対策は、公衆衛生の資源の使いどころを間違えていると思います。

麻しんの報道発表もひどい。
本当は「不特定多数に感染させた疑いがあるけど、接触した個人を特定できないから、発表する」、これで十分なはず。でも最近は「麻しんが出たから発表する」という自治体もある。何の注意喚起にもならないのに「バイトしてた、旅行者だった」という情報まで付けて出す自治体もあります。

上記、ぜんぶコロナで繰り返してきたことです。

隔離政策を中心に据えた日本の感染症対策、いい加減、やめませんか?

それから検査はもうコマーシャルベースでやれるようにしてほしいです。

本当に欲しい対策は「MRワクチン未接種者は、いつでも無料で接種できる」ことです。
最低でも「接触者のうちMR未接種と判明した人は、日本中どこにいても無料で接種できる」ことです。

これは、市町村や各保健所に任せていてはダメな話です。

2024年2月23日金曜日

病院コロナ対応、いま、どうしてる?

・今までと同じく、病棟内でレッドゾーン作る
・検査2回陰性、その後に+になる人もいて、困ることがある。
・今まで通りの面会制限を行うべき。院内にコロナを持ち込ませないために面会制限は継続する。
・コロナになったスタッフは、抗原検査(-)になるまで出勤停止にしている。だからスタッフが足りない。
・うちはコロナになったスタッフは5日で出勤させるが、N95しっかりして、患者への接触時間を短くしている。
・転院してきたら数日後に発熱する患者がいるから、転院前に検査してもらえないか?
・検査は無料じゃないからそれはムリ。かつての濃厚接触者に当たる人は、その情報を転院先に伝えている。
・せめて病棟の発生状況の情報は転院先に共有してほしい。

 ↑
「まだそんなこと言い合ってるの?!」とすべてに驚愕してしまう。こーいう話は、感染症しか見てこなかったのだから、当然の帰結なのかしら。ある意味、日本の病院も被害者で、病院がこんな思考回路になってしまった「感染症対策」の責任が一番重いと思っている。
医療は「病気警察」ではない、感染症を取り締まるために医療があるワケじゃない。

そんなことより、ムダな抗菌薬を減らしてほしい。

2023年12月2日土曜日

いち保健所設置市が「検査・宿泊・医療機関」と協定を締結することの可否について

いち中核市・保健所設置市ごときが
次のパンデミックに備えるためだからと言って

・検査会社との協定
・宿泊施設との協定
・医療機関との協定

こんなものを締結したら、どうなると思います?

「資源の奪い合いになる」んです。
だから、保健所設置市なんぞが個別に協定を結んではいけないの。

東京や大阪はいいですよ
都会だから検査会社にもホテルにも困らない数がある。
医療機関だって沢山ある。

でも、ほとんどの地方都市では、検査会社にもホテルにも限りがある。三次医療機関は、あっても1つ。

そんなところで「保健所設置市」だけが、資源を独占したら、その地域はどうなるか。独占したのに不足したら、その保健所設置市はどうなることか。

実際、検査会社からは「都市部以外では個別の対応はできない」って言われているし、ホテルだって医療機関だって奪い合えば足らなくなる。それはコロナで経験してきたことだ。

次のパンデミックに備えるには「協定」が最も大事だ、と思われているけれど、とんでもない。協定なんて、正直あってもなくても大差ありません、カタチだけの成果だから。(コロナでさんざん意味がなかった「確保病床数」と同じ)

そんなことよりも
「限りある資源をその地域全体でいかに分け合うか」が最も大切です。

そんな発想ないみたいだけど。

2023年10月31日火曜日

レース振り返り:2023年10月29日:第1回余呉湖一周トレイル

「第1回余呉湖一周トレイル」

<結果>
距離:21km 911mD+
順位:15位/78人完走(たぶん)、1人DNF
記録:02:31:40

<靴>
Salomon pulsar trail

<コース>
余呉湖を一周、余呉湖の周りの山並みを一周、というコース。
ん?余呉湖二周トレイルなんじゃ・・・

<私にとってのレースの位置づけ>
UTMF後、半年あけての復帰戦として参加しました。
21km1000mD+以下というショートのコースプロファイルだったので、ちょうどいいだろうと思って参加を決めました。

<補給>
ジェル2つ摂取しました。
水1.2リットル持ってスタートしたけれど、500mlも飲んでいません。

<走りと所感>
前日、想定外に、13kのロングジョグしたことが響き、疲れたままレースに突入しました。最初の500mで体力使い切った感じでしたが、景色がサイコーでした。特に賤ヶ岳の山頂から望む琵琶湖と余呉湖が美しすぎて、初めてレースなのに景色を撮りたくて足を止めたほど。このように「走って通過するのがもったいない」と思えるトレイルに、たまーに会えます。名残惜しさ満点でした。次は登山で歩いて来たいです。
賤ケ岳以外のトレイルでも、景色がどんどん変化するので飽きません。

帰りの余呉駅では、走った山並みが一望できて、これがまた離れがたい景色。

それにしても、滋賀の山々はトレイルが分かりにくく「こりゃ夜はロストしそうだ、難易度高い」と改めて思いました。UTMFは完走したけど、lake biwa100は高嶺の花です。滋賀一の山なんて、どうなってしまうんだろう。ルートファインディングの技術が必要だと思います。

<ルートマーキングは少な目>
前半の山パートは、ちょっとマーキングが少な目で、道に迷いそうになりました。ロストした人もいたと思います。GPSでルートをダウンロードしておくことをおススメします。
エイドがひっそりとしていたのか、人が少なかったためか、エイドの場所が分からずスルーしました。無補給でも行ける距離なのでエイドに寄るつもりはなかったけれど。

<ゲストランナー>
北田雄夫さん、というアドベンチャーランナーがゲストでした。
足の筋肉を見たら、本当に鍛えられている。しかも意外と背が高くてびっくり。
私も足は筋肉がついたと思っていたけれど、北田さんの足を見ると、まだまだ私の足はたるんでいる、と思い知らされました。

<記録アップを目指すなら>
このコースは、後半の賤ケ岳パートがすぐ終わってしまうと思いました。
だから、前半のトレイルと、中盤の余呉湖1周を、どれだけ「しっかり走る」かで決まると思います。それをするためにも、次また参加するときは、万全の体調で臨みたいです。

感染症予防計画の独自性

感染症予防計画策定の目的が、「連携すること」ではなく「独自性を出すこと」に少しずつ成り下がっている。

「作るのは、都道府県、保健所設置市、それぞれなのだから、独自の取り組みはなくていいのか?独自性を出せよ」と言われ、そのことが目的化していっている。

「独自性」とかいって、何かやれてる気になったところで、感染症に国境はない、県境もない、市町村すらないのだから、区市町村のそれは「独自の対応」ではなく「独りよがりの対応」になるだけだ。サービス充実させますとか、宿泊施設を使えるように大盤振る舞いしますとか、民間の会社とたくさん協定を結びます、とか。
もし何か独自の対応があるとすると、それは「できる対応」ではなく「できない対応」です。「うちの市町はとてもじゃないが独自にはできません、という独自性」を出して、計画から削る。そして連携協議会で助けてもらう、これが意味のある会議です。

一方で、「できることを増やす」独自性がそんなに大事なら"連携"協議会なんて要らないのだが、こーいう「そもそも論」って、とことん無視されるのよね。「うちはこんなに独自性の高い計画を作りました!と言うこと」が目的になっているので、本当に始末が悪い。独自性を出せば乗り切れる健康危機なら、そもそも計画なんて要らないじゃん。

そして取りまとめ役が不在な都道府県(特に保健所設置市をいくつか抱えるところ)では、上から言われる「独自性」と、現場で分かる「汎用性」とのせめぎ合いが起きる。こういうムダな作業は本当に疲れるし、何も生まない。私は「せめて担当者同士では、歩調を合わせましょうね」と言ってきたけれど、はたしてどこまで担当者が各々の現場で抗えるか。

「独自性を出すことが難しければ、せめて検査件数とか、職員数とか、目標値を上乗せできんか」という話にもなり、心底がっかりする。そんな数字遊びには何の意味もないことを、コロナ対応した保健所が一番分かっているからね。数字をかさ増しすると、今度は「その数字の根拠は?」なんて言われる。いや、数字を足せといったのはアンタやろ。

こんな作業が津々浦々で起こる「計画」の舞台裏。

都道府県レベルでも「これがうち独自の取り組みです」と、がんばっちゃうところが出てくる。でも、この感染症予防計画の成功例は、独自性など求めず、汎用性があるように計画は指針通りにさらっと作り、計画なんて置いておいて、いかに実際の連携を動かすかにフォーカスできる都道府県だと思う。

セカンドベストは、言われる通り独自性を盛り込んで(戦わず)、でも実際の都道府県内での連携を充実させること(いや、これが難しいんだけど)。
ようは「計画倒れの計画」にしたくないだけなんだけどね。

日本で、医療機関が受診拒否することが一般化しなければ、もうちょっとマシな計画(理念ばかりではなく実務の計画)になったとも思う。

2023年10月3日火曜日

健康危機管理における「公衆衛生に必要な人材」に対する「訓練」への提言(感染症対策を例に)

<必要な人材を論じるよりも前に>
いきなりで申し訳ないのですが、「健康危機管理における公衆衛生に必要な人材」を論じるよりも前に「そもそも健康危機管理において公衆衛生は、どこに向かって、何をするのか」が最も大事です。
「健康危機管理」には、テロや戦争も入るのですが、それが危機管理に必要だからといって、ハイそうですか、と「戦時における公衆衛生に必要な人材」を論じるワケにはいきません。なぜならば、その前に「戦争に全力で反対する」のが公衆衛生だからです。「戦争に至る芽をあらかじめ摘む」のが公衆衛生だからです。公衆衛生の「危機管理」は「戦争という危機が訪れることを防ぐ」ことを何より使命とするからです。
だから「そもそも健康危機管理において公衆衛生は、どこに向かって、何をするのかが最も大事」になるのです。「戦争」を例に挙げましたが、これは戦争には限りません。

<よく言われる「必要な人材」像>
さて、よく言われる「公衆衛生に必要な人材」では、例として、メディア対応ができる・政治家と渡り合える・多職種をまとめて事業を進めていける・オールハザードに対応できる、このようなことを指して「人材」と言いますが、これって、人材じゃなくて、スキルです。
一方で、コロナ対応を見るかぎり、最も評価された対応は、必要性よりも安心感を与え続けることでしたし、最も評価された「人材」は、イエスマンでした。つまり「長い物に巻かれる人」でした。
でもね、公衆衛生がやるべき仕事や、必要な人材って、そーいうものではないでしょう?

いや、ひょっとして、日本にはまだイエスマンが必要、ということかしら?

・・・。

<感染症のことだけを考えているワケじゃない感染症対応>
保健所におけるコロナ対応の仕事は「感染症のコントロール」だけではありませんでした。よくメディア等で「流行の山を抑えてなだらかにするための対策」という話があったと思いますが、保健所は「感染者の総量を減らす」ことをNo.1の目標にしていたワケではありません。「最終的に感染症がまん延したときにも、医療提供体制が維持されている」ことが目標でした(割と早い段階から)。だから、住民にも医療機関にも、過度に怖れてほしくなかったですし、本当に必要な人だけが受診してほしかったし、検査適応も絞るべきだと考えていました。ところがコロナでは、そういう保健所の思いとはすべて逆に進んでしまいました。その結果、感染症とは関係のない一般医療まで割と早くから逼迫する事態になりました。自殺者も増えたし、お店は倒産したし、感染者バッシングを防ぐこともできませんでした。
その結果、「クラスターの発表」とか「議員からの質問・要望」とか、それこそ「感染症のコントロール」とは何の関係もない仕事が大量に発生し、自治体職員は疲弊していきました。

<訓練先行にすると目標の立て方は話し合われない>
「研修・トレーニング」には、その研修が目指す「目標」があると思います。でもNCGM、NIID、医療機関、自治体、国民、それぞれ、「どういった目標が妥当なのか」については、話し合ったことがないと思います。コロナでは「もうこれくらいでヨシにしよう」とか「高齢者の死亡はある程度は仕方がないよね」という話にはなりませんでした。同じく「コロナ抑制のために、若者の精神的な死はどこまで許容されるか」ということも話し合われませんでした。
いま訓練を実施すると、感染は徹底的に抑え込むという目標が最初から設定された訓練になってしまうでしょう。
私は、訓練をする前に、そもそも、感染症への対処の「意思決定」や「対処の方向性」を、改めておく必要があると思っていますが、訓練ではこのステップが飛ばされてしまいます。何を「成果」として考えるか、組織同士でまったく考え方が異なるのに、です。
それの何が悪いのか。コロナワクチンを例に言うと、市町村ではワクチンは「打つキャンペーン」ばかりしてきました。その結果、自治体職員は「数を稼ぐ+パフォーマンス」の必要性に迫られ、効率の悪い集団接種会場を作って運営することになりました。打ちたい人があまりに同時に来たために、予約窓口がパンクして、新たな苦情を生み出し、対応に迫られました。1本ムダにしたら廃棄の記者会見となり、集団接種のためのワクチンの奪い合いにもなってしまいました。つまり「打つキャンペーン」は、キャンペーンで終わり、にはなりませんでした。そして、いまやワクチン被害者救済申し立ての手続きをしています。
「感染症を徹底的に抑え込む」という目標設定で訓練をしても、現実には、必ず派生した対応が次から次へと出現していきます。我々は、Outputばかり求められる訓練ではなくOutcomeを出す事前の準備を最も欲しています。

<欲しいと考えているのは、人材なのか、スキルなのか>
訓練を提供する側が欲しているのは、人材なのか、スキルなのか、これは混同せずに明らかにしておいた方がいいと思っています。
たとえば、科学的根拠を参照できる、とか、メディア対応ができる、とか、リスクコミュニケーションができる、ということを訓練項目に挙げると思いますが、これらはスキルですね。訓練すれば身に付く能力です。
一方で、社会の反応に警笛を鳴らすことができる、とか、ワクチンの一方的な押し売りはしない、とか、首長にも議員にも臆せず意見を言う、とか、コロナの患者数に一喜一憂するのではなく医療提供体制の全体像から律速点を探し出して手が打てる、とか、このようなものが「人材」だと思っています。訓練してもそう簡単には身に付かない能力ですが、「スキル」を訓練するよりも、「人材」を育成する必要があります。
私は「スキル」よりも「人材」を欲しています。特に上層部に対して「人材不足だ」と思っていますが、詳しくは下のほうで述べます。

<自治体ではすでに人は減らされている>
コロナ対応のために多くの自治体が担当者を増員しました。
コロナが5類になったからといって問題が解決したワケではありませんが、まず多くの自治体で、コロナ対応部署は解体したか、遅くとも令和6年度には「コロナ前の水準」にまで担当人数を減らすことになると思います。
どの自治体も、仕事は増加の一途なのに、職員は不足しています。感染症にばかり人を割くことはできないので、また新たな事態が発生するまでは、感染症担当は「コロナ前の水準」にまで人員を戻すところが多いのではないでしょうか。つまり「新たなことに取り組む余裕がない」可能性が出てきます。
ほか、自治体内の特徴としては以下の通りです。
・3年間ずっとコロナ担当だった人は稀です
・ジョブローテーションの関係上、今後はコロナ対応を経験した職員が感染症担当からいなくなります
・新たな感染症発生時にコロナと同じように対応しようとすると、自治体もまた1からコロナと同じ対応をすることになります(マニュアルなんてないし、あってもその都度対応だし、人はみんな替わってしまうし)。
・「コロナの反省」を作りたいのですが、あまりに長期かつ大量すぎて、次の糧になるものはほとんど作られないと思います。
・人が減らされたあとは「役割分担をしっかりしてね」という話にさせられます。でも問題は役割分担の出来不出来にあるのではなく「オペレーションの中身」です。

単に人を減らされるのでは「コロナ前に戻るだけ」になってしまうので、せめて数人の職員を確保するために「健康危機管理室」のような部署を立ち上げる自治体もあるでしょう。看板を掲げると人が確保しやすいからです。

<医療機関は保健所への依存度を強めている>
コロナで受診調整、入院調整、物資調達、住民苦情の対応etcを、保健所は担ってきました。正直「なんでそんなことまで保健所に聞くんだ」という問い合わせも医療機関から多く入ってきました。コロナの3年間で、医療機関の自立性が損なわれたと思っています(なんでも保健所に聞いてくる、自力で何とかしようとしないetc)。
「災害時にも保健所が受診調整するんだよね?」と言われて絶句したことがあります。災害時に保健所が患者1人ずつ調整していては、トリアージなんて不可能なのですが。

<都道府県で必要な人材・訓練>
都道府県の人材には、県内の対応を一元化する、とか、取りまとめ役になる、ということを期待します。でも正直、そんな人が1人や2人だけ都道府県にいても、国の方針でせっかくの努力が吹き飛んでしまったり、各関係団体が非協力的だったりして、何にもできませんでした。
「知事に対して臆せず意見を言える部長」とか「医師会に対して叱咤できる感染症医師」とか、そーいう人が本当は欲しい、そういう人材を求めているけれど、今の日本では、知事や医師会側に受け入れる度量がないので、ムリですよね。「本当に必要な人材」は「首が飛ぶのを怖れて存在しない」のかもしれません。
繰り返しますが、最も不足しているのは「知事・部長」といった組織ごとの「統括レベルでのまともな人材」だと思っています。決して「実務職員たちの能力」が足りないのではないと思います。

<市町村自治体で必要な人材・訓練>
およそ「都道府県」と同じです。
市町村自治体は、ただでさえ人材不足です。「コロナ前の水準にまで人を減らされる」のは書いた通りです。さらに自治体職員は基本的に真面目なので、すべてに対応しようとしてしまいます。でも、高齢者がますます増え、働き手がますます減るこれからは、住民の要望に全部答えていくことは不可能で、職員の離職を防ぐためにも、仕事の優先順位と取捨選択をする必要があると思っています(特に災害対応)。

1.要望に全部答えようとすると職員がパンクするので、仕事を棄てること。
2.「要望に応える」のではなく「成果・結果」を志向すること。
3.そもそも「公衆衛生」は、何を大事に考えるのか、日ごろから意識すること。
こんな訓練ができたらいいなーと思っていますが、ほとんど「メンタルトレーニング」なのかもしれません。

<医療機関を相手にした訓練を、やってもらえると助かります>
地域全体で患者を診ていくには、患者を1つの病院に集める方法ではコロナの二の舞になるので、最初から「地域全体で患者を診ていきましょう」という話にしておかなければなりません。そうであれば、当然、地域の医療関係者全員がタイベックを着るなんてムリだと分かるし、入院調整をすべて保健所がやり続けるなんて誰のためにもならないことが分かると思います。
でも、新たな感染症が発生した場合には、コロナの経験を踏まえると、本当に多くの医療機関が「まずは受診を断る・あとは保健所に指示を出してもらうまでは動かない」という対応になってしまうでしょう。「地域全体で患者を診る」には「やりすぎない感染症対策」が必要だと思っています。コロナで医療機関の感染症に対するハードルが上がってしまいましたが、一度上がったハードルを下げる訓練を、医療機関向けにやってくれると、自治体としては大変助かります。このような訓練は、自治体が医療機関にやるワケにはいかず、医療機関同士でやってほしいと思っています。

<都道府県でのご意見番医師やDMATのブレインに向けた訓練も、やってもらえると助かります>
「医療機関向けの訓練」と同じ理由から、都道府県でご意見番になる医師やDMATに向けた訓練も、やってもらえると良いなと思います。さらに、これらの人たちには「自分たちの発言や行動の重さ・影響力」や「会議での影響力の発揮の仕方」等を知ってほしいと思っています。
ご意見番医師やDMATのブレインには、ぜひ以下のことを知っておいてほしいです。
・知事は、知事責任で決定することを嫌う。知事は、医師会の顔色も伺う。
・ご意見番医師が務める医療機関のやり方を模倣して地域の中核病院が動き、地域の中核病院のやり方を模倣して市町村の医療機関が動き、地町村の医療機関のやり方を模倣して県下の介護施設は指示に従う。
・大きな方針は国が決めますが、都道府県下で医療提供体制をスムーズに回すには、都道府県での舵取りが重要です。そのときにご意見番医師が「こうしよう」と号令を掛けられるか、ただ現状を追認するだけか、この違いが、かなり結果に影響を与える。
・医療提供体制をスムーズに回す青写真を描いて、号令をかけることができるのは、ご意見番医師やDMATのブレインです。

<まとめ>
訓練を企画する前に、そもそも「目的は何か」をはっきりさせておく必要があります。
コロナで言うと「死亡率を下げること」が「最も大事な目的」のように言われますが、それは必ずしも正しくありません。「コロナに固有の死亡率」なんて存在しないし、感染症の死亡率はその地域の社会構造によって変わってしまいます。年代別に言えば「高齢者ほど死亡率が高い」のは「当たり前」だし、社会構造上、防ぎようのないこともあります。そのことを忘れて「死亡率を下げること」を目的にすると「三次救急にコロナ患者が集中する」ことになってしまいます。これが何度も繰り返してきた「医療崩壊」です。

感染症対策≠公衆衛生対策
都合の良い人材≠必要な人材
感染症の専門家≠公衆衛生における感染対策の専門家

これらのことを念頭に置いて、「結果」を志向していく必要があると考えます。

2023年9月29日金曜日

感染症対応の目標設定に関する思考実験(単なるメモ)

・「根絶」が目標になる感染症と、「共生」が目標になる感染症がある。
ほとんどの感染症は「根絶」できない。「根絶」も「共生」もできない感染症もある。

・「根絶」できるかもしれない感染症は、「世界的に」根絶しないと市町村レベルでは何ともならない。つまり、住民レベルでは何ともならない。

・「感染症の罹患率を下げる」という目標→理想ではあるが、ゼロにはできないし、市町村でコントロールできない。

・「死者数」は指標にならないし「死者数の低下」は目標にならない。死者数は、感染症そのものの毒性の強弱によって決まるのではなく、その社会構造によって決まる(感染症が判明してから取り組んでも遅い)。

・結核のように、長期的には「死者数の低下」が目標になり得るが、やっぱり「共生」する感染症では、必ずしも「死者数の低下」が目標とはならない。

・感染症にかかっても医療へのアクセスができる→でも不要な受診は控えてほしい→高齢者増加で供給が追い付かない→医師も高齢化するので、医療提供体制はカツカツっていうか、維持ムリかも。

・医療提供不能なら、理想は「感染症にかかっても簡単には死なない身体でいる」こと。

・感染症の知識がなくても予防が必要な感染症は予防できている、という状態が必要

・だから、強いて言えば、↑ということを、分かってもらうことが目標・・か。
でも「分かってもらってなくても」べつにいい・・か。

・とすると「分かってない人」が誹謗中傷したり大騒ぎしないことが目標・・か。

・エンドポイントは?どんな結果が得られればいい?

・感染症の知識がなくても予防が必要な感染症は予防できている、という状態が必要。
例)コレラのことを知らなくても、下水道の整備によってコレラは予防できている。

・やっぱり「感染症にかかっても簡単には死なない身体(集団)でいる」こと。

・じゃあ、必要なのはそこに至るまでの中間目標?

・クラスター対策?→「クラスターの発生」そのものを予防したいワケじゃない。

・目玉焼き理論で考えると→それぞれの帯の予備力を高める。目玉焼きを大きくする(密度、距離、速度=伝播時間)
密度=人口
距離=密集具合
速度=動き

・でも↑こうやって考えると、また「三密回避が目標」とか言われる。それは目標ではないし、手段の1つでありえても、絶対必要な手段でもない。

・目標設定や目標管理のためには、調査がマストなワケじゃないし。

・「目標を設定することが目標」ではない。

・性感染症に関する知識啓発と普及→同じ話。知識レベルが目標にはなり得ない。

2023年9月21日木曜日

保健所が担う公衆衛生について

導入:病院で働くことも、開業も、研究も、行政や企業で働くことも、地域医療であり、国際保健であり、公衆衛生です。

魅力:その中にあって保健所の良いところは「保健所でしか救えない人がいて、その人にアプローチできるのは保健所で働くあなたしかいない」ということです。

目標:将来的には、そんな「保健所でしか救えない」状態を改善し、保健所以外のシステムで救われて行くようにしていくことが、保健所の目標です。そうやって、保健所は「社会のリスクヘッジ」をし続けることが使命です。

2023年9月20日水曜日

コロナの行政検査を継続とすることについて

・事務連絡:新型コロナウイルス感染症の令和5年 10 月以降の医療提供体制の移行及び公費支援の具体的内容について

事務連絡にいちいちツッコミを入れることに疲れておりますが、日本の感染対策が相変わらず「クラスター対策」「ハンマー&ダンス」なので、改めて指摘しておきます。
このような対策は、役に立たないどこか、感染症発生時の医療提供体制を維持していく点において、有害であることを申し添えます。

<事務連絡p34>
「なお、特にクラスター対策などの場面では、早期に感染状況を把握し、その後の感染拡大をなるべく防止する観点からも、行政検査の迅速な実施が重要である。」

<ツッコミ>
・3年やってきた「クラスター対策」の有効性はそもそも不明です
・コロナは「早期に感染状況を把握」することが役に立つ疾患ではありません
・検査が感染拡大を防ぐワケではありません
・検査の手段は行政検査だけではありません
・そんなに早く検査したけりゃ、検査キットを自分で用意すればいい

何度も言っている通り
コロナ対応の目標設定が間違っています。
目標は「感染を早く見つけること」でもなければ「見つけて叩いて感染連鎖を断ち切ること」でもありません。これは「不可能で意味のない目標である」ことを認めて、3年分の反省をしなければなりません。

この事務連絡に限らず、他にもツッコミを入れたい内容は沢山あります。

たとえば
なぜ未だに「コロナ患者」というだけで「入院させたら病院に毎日補助金が出る」のでしょうか。もともと入院していた患者が院内感染でコロナになっても、同じように病院に対して補助金が出るんやで?院内感染は防ぎようがないし、検査すれば患者は出るし、もともとの保険診療の収入はあるのに。

・重症度ではなく検査結果で入院の可否が決まる
・病床の空き状況ではなく補助金の有無で受け入れが決まる

こんな医療提供体制、おかしいと思うんですけど、ね。