<シンポジウムの結果>
内閣感染症危機管理統括庁
<感想>
・シンポジウム全体
結局、政府が「なぜ、どうしたいのか」が見えなかったし、「誰が決めているのか」も分かりませんでした。
・基調講演
新たな計画もゼロコロナと同じく「感染症を徹底的に抑える」ことを出発点としており、コロナ対応の焼き直しになっています。でもそれは「いつまで経過しても終わらない対応の始まり」を意味します。「コロナ対策の失敗」であると総括し、この失敗点から学ぶべきことをご教授いただきたかったです。
・パネルディスカッション
数人のパネラーが、マスクに関して「地下鉄でマスクしないのはけしからん」「都市部では関エチケットはどこにいってしまったのかという惨状だ」と述べていました。いわく「感染を拡げて医療を逼迫させ、高齢者らが命を落とす危険性があるのに」だそうです。
これらのパネラーに代表される、このような態度を「マスク警察」と言います。そもそもマスクの有無は他人がとやかく言うものではありません。また、そのパネラーがリスコミを語るので、これらのパネラーの態度が「正しい」という誤情報が広がってしまいます。咳をする人の健康を心配するのではなく、いの一番にバイキン扱いすることしかできないのは、非常に残念です。
都市部では、そんなに他人を思いやることのない、殺伐とした生活を送っているのでしょうか。
・全体の感想
東京で語られる感染症対策は、東京のことしか考えられていない、ということがよく分かりました。感染症専門家が抱える「想像力の欠如」は、いまだ彼らに認知されていないようです。
・感染症に関するシンポジウムで、今後取り上げてほしいテーマ
欧米の感染症対策のリアルを知りたいです。医療機関や高齢者施設で、受診時、入院時、入所中、マスクやその他の感染症対策を、欧米ではどのようにやっているのか、どのように「あきらめて」いるのか。
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