学校の全教室に
「HEPAフィルタ付き空気清浄器を配置してほしい」
という話がある。
…い、いや~。
私は、これ、"やりすぎ"でしょ、と思うのだが、もう、そんな議論にはならないのだろうか。もう、こういう動きを止める話は、出てこないのだろうか。
ツッコミ所は種々あるが、最も気になるのは目的の部分。
「そこまでして感染症を防ぐ必要があるのか」という点だ。
コロナではずっと「どこまでの感染を許容するか」という合意形成をしないまま「感染症対策が大事だ」という返答だけが繰り返されてきた。「感染症をゼロにはできないが、感染症の対策は引き続き求められる」という言い逃ればかりなので「もうこれくらいでヨシにしておこう」という話にならずにきた。
だから手指消毒用アルコールが当然のように常備されるようになり(手洗いはどうした?)、今度は空気清浄器を全教室に配置する話が出てくる(目指すは無菌室か?)。そして"感染症対策"に歯止めがかけられない。
「医者の背後にある空気清浄器がうるさくて、診察室で先生がマスク越しに何を言ってるのか、ちゃんと聞こえない。」という医療相談まであった。まったく、笑い話にもならない。
現在、登下校時の小学生がいまだにマスクをしている。
「マスクは個人の判断だから、外すように強くは言えない」と大人は言う。「各家庭の事情もあるし」と他人事のように言う。
でも、ちょっと待ってほしい。そもそも、恐怖を植え付けるほどに同調を求めて「マスク、マスク」と言ってきた。その結果が今のマスク姿だのに、いまさら「外すように強くは言えない」なんて、ズルくないだろうか。
学校の全教室にHEPAフィルタを設置する流れから
・次は教室を個室にしますか
・なんなら完全個別授業にしますか、
・いっそ全部webでのタブレット授業にしますか
・そもそも建物がなければ感染症は発生しないですよ
・アプリで教育すれば、先生も不要だし、教科書もデジタルで、コスト削減にもなって一石三鳥です
なんて話が出てくるのは、そう遠くない未来だと思っている。
現場でどれだけ反対しても
知らないところで決まっていくことが多すぎる。
"感染症対策"をやり続けて
私たちは一体、子ども達の何を涵養しようとしているのだろう。
これが本当に公衆衛生なのだろうか。
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