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2023年2月1日水曜日

廃止できるのに廃止できない「受診相談窓口」

体調相談を電話で受ける「受診・相談センター窓口」は、コロナ前には存在しなかった。
保健所が受ける個別相談は、難病や精神といった「本当に支援が必要な場合」だけだった。

でも、コロナが始まって「熱が出たけど、どうしたらいい?」「会社に行って良い?」「行政は何もしてないじゃないか!」といった幼稚な電話ばかりが大量になったので、仕方がなく「相談窓口」を設けた。
保健所には、そんな「支援なんて必要のない人たち」にまで答えるキャパはない。むしろ、そんな電話に忙殺されて、「本当に支援が必要な人たちへの支援」に支障を来してきた。

5/8以降、5類扱いになるのだから、本来であれば「コロナの電話相談窓口」は、廃止していい。
でも、「コロナの電話相談窓口」を廃止してしまうと、コロナ当初の頃のように、保健所の代表電話が鳴りやまなくなる。
それが分かっているので、どこも保健所は、本当は不要な「受診相談窓口」を、5/8以降もやめることができない。
ものすごくカネがかかってる不要な窓口なんだけど、やめられない。

健康相談なんて家族や友人にすればいいし、必要なら受診して相談すればいい。
出勤するかどうかなんて、自分で決めればいいし、会社に相談すればいい。
そーいう対応ができずに、困ったら即、何でも保健所に電話してきてしまう。
これも、公助が足りないからではなく「行き過ぎた自助」の結果だ。

そんなこんなで受診相談窓口に限らず「やめることができないこと」だらけだ。
本当に敗戦処理は難しい。

あーあ。
こんなことばかりやってて、公衆衛生って、その名目で、なにをしてるんですかね。
なんのためにあるんですかね。

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