2022年5月15日:第2回滋賀湖南市十二坊トレイルラン&ウォーク
<レース振り返りの前に>
この大会に申込をしたのは2019年11月。当時の私は、トレランのレースに出場したことがなく、山の中でどれくらいの距離を走ることができるのか、自分の実力はどれくらいなのか、いや、そもそもトレランってどんなスポーツなのか、まだ何も分かっていなかった。あのとき探すことができた"距離の短いレース"の1つが、この大会だった。初レースとしてトレランフェスin岡崎に申し込んでいたので、似たような距離でも累積標高がやや高めで「修験道を走る」なんてキツそうなタイトルがついたこの大会を、2回目のトレランレースとして選んでいたのだ。
ところが、それからすぐにコロナ騒動が始まったしまった。2020年3月に私にとってのトレラン初レース、トレランフェスin岡崎には無事参加できたものの、5月に予定していた十二坊トレイルランは中止になってしまった。この年、この大会からはマスクが送られてきた。
2021年も、十二坊トレイルランは中止になった。大会主催者が開催基準を考えて準備したが、当時の世の中が開催を許さなかった。
そして2022年。3年越しでようやく開催にこぎ着けた。この「第2回滋賀湖南市十二坊トレイルラン&ウォーク」はコロナ騒動で中止を繰り返してきたが、一方ですばらしい対応をしてきたと思う。それは、2019年に申し込んだ権利をそのままに、参加資格を延長、延長で取り扱ってきてくれたことだ。
世間では「中止になっても返金なし、延長なし、次年度の参加はまた参加費を集める」という大会が多い中、この十二坊トレイルラン&ウォークは、参加費の追加徴収もないまま、参加権をずっと持ち越してくれた。
もう、それだけで「すばらしい、ありがとうございます」という気持ちになる。運営された方々は、この3年間どれほど大変だったことだろう。参加費そんなに高くなかったよ?しかも延期にともなって運営費はかさんだはずだのに、追加徴収が一切なし。
そういう経緯があったので、私はなんだか勝手に恩を感じていて「この第2回大会は、開催されたら何としても出たい」と思っていた。今回、無事に開催され、無事に参加することができ、本当に良かったと思っている。
駐車場からバスでの送迎や、走ったあとの風呂、そしてお弁当まである。こんなに至れり尽くせりのレースに出たのは初めてでした。いまあるサービスはどれも大変うれしいものだが、いや、ちょっと経費を本気で心配してしまった。
主催者のみなさま、運営されたみなさま、この約3年間、ありがとうございました。
では、以下、レース振り返り。
<記録>
22km 1600mD+ タイム2:55:42
順位:男子52位/414人中、総合56位/505人中
<GPS距離等>
21.13km 1080mD+ (途中200mくらいロストして戻った距離も含む)
<靴>
Salomon Wings Sky
ロードが少しあってもガレ場もあるかなと思われたのでskyにした。これは正解だった。ラグが浅い靴や、クッション性が高い靴よりも、足さばきが良くてグリップが良い靴が合うコース。ロード寄りの靴は不向き。
<コース>
「22km、累積1600mD+、修験道、道は険しい」なんて触れ込みがあるが、いまの私には全然険しくなかった。
木の根が多くてテクニカルな場所もあるし、ガレ場は川にもなっていて、ちょっと難しい場所もある。「ここ、落ちたら死ぬな」って思った場所もある。でも、ピークはすぐ来てしまったし、急登はそこまでではなかった。全体としては、トレランフェスin岡崎のほうが、走れる分だけしんどいコースのように感じた。新城トレイルは言うに及ばず。
たぶん、こういう感覚は、経験の差だと思う。3年前の私なら、きっと難しく感じたであろうコースだった。
短い距離のわりに、バラエティに富んでいて、危険な場所もある。全体的に「下り」が印象的なコースが多かった。でも「登り」に関してはすぐ終わってしまうので、タイムを狙うのなら登りこそ攻めていかないといけないコースだと思いました。
<走り>
正直、あまり良い走りができなかった。
まず、開会式で「険しいコース」と言われて、自重してしまった部分がある。実際に走ってみたら、ピークとか「え、もう着いた?」と思ってしまった。
次に、今回は最初から脱水だった。22kmくらいなら、朝食もいつも通りコーヒー飲んで大丈夫だろう、と思って、いつも通りにしていた。そうしたところ、まさか身体が脱水になっていると思いもせず、イマイチのペースで前半を走り続けてしまった。10kmくらいのエイドで水を飲んだら、グビグビいけて500ml。直後は水っ腹になったけど、そのあと少ししたら身体が軽くなった。その瞬間「あ、しまった、脱水だったのか」と反省した次第。やはりレース当日はもとより、二日前くらいからコーヒーは抜いたほうがいい、ウォーターローディングどころか、脱水になる。
バラエティに富んだコースの中で印象に残るのは「下り」だった。だから、私はもっと下りのお腹の使い方を柔らかくしたい。お腹は含ませるような姿勢がいい。登り同様に、下りも走りを変えないこと。それで足を前でさばく。そんなことを考えながら、進んでいった。
しかし、何よりも、今回は気持ちが入ってなかった。走り終わって、結局6-7割くらいの力しか出せなかったな、と思う。レース、っていうよりも、「練習」にしてしまった。「レース」に臨むほどには練習を積むことができず、仕上がっていなかったので、気持ちがレース仕様にならなかった。
気持ちが大事だ、と、あらためて思いました。
<ダメージ>
筋肉痛とかはない。
ただ、川で転んで、右脛を岩にしたたか打ち付けた。カーフを付けていなければガッツリ流血しただろう。しばらく走れなかったほど痛く、1週間経過してもまだ右脛は打撲傷が痛む。挫滅した、あるいは骨に傷もあるかも。
また、ノースリーブを着たが、やはり腋窩がザックや皮膚と擦れてしまう。脇にテーピングして擦れ防止をしたが、剝がれてダメだった。トレランでもうノースリーブはやめてロード用にしよう。
<エイド>
距離も時間も短いので、ハンガーノックになることはない。念のため4つ持っていた補給食のうち、1つ補給したが、しなくてもよかった。
そんな短い距離だけれど、水を補給するエイドが3-4か所あった。スタート時に1L持っていれば、このうち1つ目か2つ目のエイドを利用するだけで充分だと思われる。先の見通しが分からず、全部のエイドで水を補給したが、時間を食っただけだったな。
エイドが多めなのは、ウォーキング部門の人たちも使うし、様々なレベルの人が参加できるようにするための配慮だと思われた。経験者がタイムを狙うなら、エイドはパスでも行ける。
<ドローンが飛んでいた>
いや、正直、音にビックリしました。結構な音が離れていても聞こえてきて、最初は何の音か分からず「スズメバチ?」と思って、身構えてしまいました。
トレランは山の中だから、撮影するにしても、パトロールするにしても、ドローンは便利ですね。でも、あまりに飛ぶ音が大きいと、何事かと思ってしまうし、興が削がれ、気がとられて、注意散漫になります。
ん~、安全管理のためなら、ドローンである必要性はないので、取り扱いが難しいところですね。
<ゴール直前でまさかのロスト>
ポイント30→31で、まさかのロスト。トレランのレースでロストしたのは初めてだった。思うに原因は2つある。
1.ちょうど大会関係の軽トラがロードを登ってきたところですれ違ったので、係の人がいたけれど、コース誘導の指示があまり届かなかった。
2.でも「あとは下りでーす」と言われた気がしたので、ずっと下っていたら、ポイント30→10に誤って入ってしまった。ただ、これはオレンジのマーキングを追いかけた結果だった。実は「トレイルに入らず、ずっとロードを下ってください」って言われてたのだろうか。
提案:行きも帰りも同じコースを通る場合は、分岐点やコースが交叉する場所に、「行きの道順」「帰りの道順」とかの指示があると良かった。
他にも山の中でロストしそうになったことがあったが、それは自己責任だと思う。ただ、30→31の区間で、10に入ってしまったのは、マーキングを追いかけた結果おきたことだったので、ちょっと残念に思った。
幸い、200mくらいで異変に気がつき、引き返すことができた。
<今回の学び>
短い距離でも、レースに出ることが大事。
勉強になることは必ずあるし、自分はまだまだだと実感する。今回のレースは練習のようにしか走れなかったし、体調管理もイマイチで脱水だったし、力の6-7割しか出していないと自覚しているけれど、それでも私の実力は「まだ100km超える準備は出来ていないな」と分かった。
日々の練習が足りない。1週間、1か月の通常の練習が足りない。ロードを走り込み、スピ練もする。しばらくレースから離れて、しっかり練習しようと思う。
<もし次に出場する場合は>
目標:気合を入れて2時間30分
形式:私はトレラン、家族はウォーキング部門に参加できたら、一緒に旅行ができて良さそう。ハイキングの人たちはとても楽しそうで、良い大会だと思った。
0 件のコメント:
コメントを投稿