コロナワクチンの「最悪のシナリオ」は
ワクチン接種が進まないこと?
ワクチン効果が減弱すること?
ワクチンで死ぬ人が出ること?
ちがいます
そんなことは「当然起きうる現象」であって、克服していくべき課題ではあっても、コントロールすべきシナリオではない
コロナワクチンにおける「最悪のシナリオ」は
本当は重大な副反応が起きていたのに
詳しく調べることなく「無かったこと」にされて
メリットが無くなったり、デメリットが上回ったりしたあとも
被害が出ても撤退できず、ワクチン接種を止められない状況を作ること
です
「薬害を止めることができない」
これが公衆衛生に関わる人間にとっての「最悪のシナリオ」です
・「5-11歳のコロナワクチンは、デメリットよりもメリットが上回る」というのは、一体、どこの国のデータに基づいているんだろう。
・そのデータが、なぜ、このタイミングの日本でも「メリットが上回る根拠」に使われるのだろう。
・副反応のメカニズムは、誰が、どこで調べているんだろう。
・「副反応には救済制度がある」けれど、いくら救済制度があっても「未知のメカニズムを解明することは非常に困難であること」や、「未知のメカニズムが必ずある」ことは、伝えられているのだろうか。
・つまり「救済制度が適応されるには条件がある」という前提は、伝えているのだろうか。
・たとえばワクチン接種後2週間で、ワクチンが原因で死んだとしても「その人の体内で起こったことを科学的に調べる体制」なんて、確立されてないじゃん。未解明のまま終わるじゃん。
・少なくとも「コロナワクチンを推進する人」は、副反応のメカニズムを解明するワケじゃない。そんな能力ないのだし、どんな副反応が起きようとも自分たちはメカニズムの解明に寄与しない。「最悪のシナリオ」が起こっても、接種を止める立場にはいない。その自覚があって、それでもなお推進しているのだろうか。それとも、危険性が明らかになったら接種を止めるように促してくれるのだろうか。
・さらに、市販されたあとの薬害は、訴訟リスクを作ることになるので、まあ認められないよねってことも、伝えられているのだろうか。製薬会社とか国とかの責任問題になるようなことするワケないじゃん。
・科学的には「分からないことがあること」は許容されるべきなのに、どうして「分からないことがあります」とは言わないのだろう。
・どんなワクチンも、科学的には「ワクチンで死ぬこともある」のが現実なのに、どうして「因果関係は証明されていない」としか言わないのだろう。正直に「死ぬこともある」って言えばいい。「それでは打つ人が減る」っていうのは、パターナルな対応だし、一般市民をバカにしすぎだと思う。なにより打たせたい側の啓発能力の無さそのものだろうに。
「打つオススメをすること」前提だと、「正しい知識」って、一体、何?って思う。「一方的に正しいと"される"知識」じゃないか。私は反ワクチンではないし、嫌ワクチンでもない。むしろ本当に必要なワクチンは、なんとかして打ってもらいたいと思っている。Hib-肺炎球菌ワクチンのおかげで、小児の髄膜炎や肺炎がどれほど減ったことか。
ただし、慎重さを欠いた「正しい知識」の押し売りは、とても癪に障る。
「mRNAワクチンの働きの図がすべて」なんて、生体反応はそんな単純なもんじゃない。製薬会社が示すメカニズムの図を鵜呑みにするなんて、他の薬なら絶対にしないことを、なんでコロナワクチンではしてしまうのだろう。
コロナの新しい株が出てきたら「前の株とは別物と考えて0からデータを集める必要がある。だからデータが出るまで当面の間は最大限の防御をする」って言うくせに、コロナワクチンに対しては「新しい株にも効く」なんてハードルゆるゆるで、慎重さが失われるのは何故だろう。
コロナウイルスに対しては何も許容しないくせいに、コロナワクチンに対しては何でも許容しすぎなんじゃないですか。タガが外れすぎなんじゃないですか。
本当に必要なワクチンに対しては、これまで何度も不具合を修正し、地道な啓発活動を続け、エビデンスを蓄積し、やっと、やっと、接種率80%超えを達成することができている。それでもまだ完璧なワクチンなんて存在せず、Hib-肺炎球菌ワクチンだって課題があって、その課題を乗り越える努力をしている。他のワクチンもそう。
そんな中、コロナワクチンはそんなすべてを蹴散らして「突き進む」ことしかしない。いままでのワクチン行政のすべてを台無しにして、今後のワクチンコントロールを危うくしている。本当に腹立たしい。
都合のいいデータしか見ない人は、科学者とは呼べない。
批判的吟味って習わなかった?って思う。
生体内で合成されたタンパク質の動態が、そんなカンタンに分かってたまるか。
効果も副反応もメカニズムを解明して予見可能にする、ダメだったら即撤退する、という姿勢が科学だ。とにかく重症化リスクがあるんだから打て、というのは、単なる信仰だ。「打つことが当たり前でクール(欧米では打ってるんだし)、打たないなんて非科学的だ」っていう態度って、科学的なんですか?
ワクチンの効果を強調するあまり「見たいものしか見ない」のは、水俣病や四日市ぜんそくが「そんな疾患はない」とされたことと、基本的にやってることは同じだぞ。
メカニズムはメカニズム。
反対も推進もなく、正しいも丁寧もない。
ワクチンには、未知のメカニズムが必ずある。
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