愛知県は、2/14に病床フェーズを
フェーズ2→緊急フェーズⅠに引き上げました。
とまあ、ちょっと記事になるネタなんだろうけど、こういう指標は、我々にとっては、ことごとく、どうでもいいです。
会議資料でよく出てくるグラフや表で、先生方がご議論のベースにしている資料ですが、マジでどーでもいい。まったく現場でのニーズとは合っていないお飾りだからです。
我々は、こんな指標、一切あてにしていません。
見る気にもなりません。
緊急フェーズⅠというのは、稼働病床数1888床で、これは「緊急確保病床も使っていく状態」なのだそうです。
が、「すでに」県下で多くの病院が「緊急確保病床を使っている」状態で、もう、入れられないのです。しかも、実際いくつ病床を稼働させることができているのか、本当の数字なんて誰も分かりません。緊急フェーズⅠにこれから入るのではなく、県下の病院はとっくの昔に緊急フェーズⅠ状態です。だからこれは、ただの会議用の数字です。
では次にある「緊急フェーズⅡ、2534床」にすればいい、という話なのですが、これもまた絵に描いた餅で、不可能なシナリオです。理由は簡単で「そんな病床どこにもない、確保できないから」です。ベッドを置くだけならいいですよ、野戦病院でも作ればいい。でもスタッフは?どこから持ってくるの?
愛知県は、コロナ専用病院を1つ作って100床確保したのに、実際はそんなに患者を入れることができずにいます。スタッフが足りないから。高齢者×、認知症×、中等症×、基礎疾患×、外国人×、そんな施設ができあがりました。まったく役に立ちません。
ベッド数を確保して一般医療を強く制限すると言ってもなおスタッフは確保不能なのです。
でも、いざとなったら「病床を確保して2534床にした!」って言いそう、知事が。そんなことしても、使えない箱がまた1つ増えるだけです。
病床フェーズをⅠやⅡにすると宣言したところで、患者の行き先なんて確保されません。我々は、会議用の数字ではなく、現物を求めています。
昨晩の、レベル3ケタの、搬送先を求めています。
何度でも言いますが
ボトルネックは「感染症の取り扱い」です。
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