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2021年5月17日月曜日

都市部の集団接種は「非効率的」です

 集団接種が「効率的」だと思っている人は、ホントに何も分かっていない。
「一時に打てる数」だけを見て、それが「効率的」だと思っている。

最大瞬間風速を測定することだけに興味があって、台風の規模や被害には無関心なのと同じです。

1.まず、集団接種に従事する医者やスタッフが確保できません
「通常業務をやめて接種に従事できる人材」なんて、ほとんどいません。
たとえば毎日、午前・午後、医者10人、看護師20人、薬剤師5人、事務30人、駐車場整備10人、誰が出せるのでしょう。
36協定を無視したとしても「24時間働けますか?」みたいな時代は終わってます。
これは金の問題じゃない、そもそもの人的資源の限界を無視するな。

2.そもそも集団接種でさばけるのは、しれた数です
1つの会場で500人/日さばくとして、1か月間の土日にやっても、たった4000人。
個別医療機関が平日に接種するほうが、よほど「効率的」です。
分母を考えろ、分母を。

3.それでも集団接種を計画することになる
このような圧力の結果、取り繕ってでも「集団接種会場」を設けることになります。
ただのポーズですから、数を稼げるとは思っていませんが
人手を確保して、通常業務を押しのけて、多大な犠牲を払って、集団接種を運営します。

集団接種が可能になったところで、それは決して「喜ばしい話」ではありません。
ワクチン事故も増えることでしょう。

ムリして運営する、そのしわ寄せに、もっと自覚的になってもらいたい。

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