コロナは「敵」ではありません
「悪いのはコロナ」でもありません
コロナとの「闘い」など存在しません
コロナは数多ある疾患の1つです
疾患対策はそもそも「勝ち負け」をつけるためにやるものではありません
「コロナとの闘いだ」と歪曲しているために
非科学的な対策が次々と打ち出されています
問題を抱えているのは人です
ここまで書いた次の日、「自分のせいで周りに迷惑をかけた」として自殺された方のニュースが流れました
「コロナは敵ではない」という話には、もう少し説明が必要なようです
コロナは「敵」ではありません
疾患対策はそもそも「勝ち負け」をつけるためにやるものではありません
疾患対策は何のためにやるのか
・その疾患を予防するため(一次予防)
・その疾患にかかっても悪化させないため(二次予防)
・その疾患で悪化しても復帰させるため(三次予防)
・他の疾患を招かないため(予防を理由に他の疾患を増やさない)
・疾患対策を持続可能なものにするため(バランスが大事)
です。
すべてリスクヘッジの行為で、終わりなどありませんから
ここには「勝ち負け」はありません。
勝負をつけるためにやるのではありません。
やり続けるものだから。
朝ごはんを食べることに「勝ち負け」など無いのと同じように
疾患対策をやることに「勝ち負け」などないのです。
「ウイルス」はただの物質です、良いも悪いもありません
一方、「周囲に迷惑をかけた、と思わされてしまう」のは、ウイルスをそんな嫌悪でしか扱えない、その社会のせいです
「病を憎んで、人を憎まず。だから悪いのはコロナだ」という論は、短絡的というか、考え無しというか、問題を棚上げにしているだけというか、アホですね。欺瞞です。
これは陰謀論と大差ありません
なぜならば
もし本当に「病を憎んで、人を憎まず」を"実践できている社会"ならば
「悪いのはコロナだ」なんて言う必要があるでしょうか?
なぜ「あなたは悪くない、悪いのはコロナだ」ということを
"声高に言わないといけない状態になっている"のでしょうか?
これ、逆説でも何でもないです
「コロナウイルス」はただの物質です、あまたある疾患の1つです
そのもの自体に良いも悪いもありません
「周囲に迷惑をかけた、と思わせてしまう」ような
そんな感染症対策しかできなかった我々に問題があるのです
悪いのは我々です
そしてこの感染対策は公衆衛生を司るプロがハンドルに失敗した結果です
負けではない
失敗です
さらに言えば
「悪いのはコロナ」だと言って「みんなで頑張りましょうよ」としか言わないのは、単なる甘えです。
自分の庭だけ掃除して綺麗にしてもダメです
たとえば高齢者の命をダシにして「死に目に会えないけどいいの?」みたいなことを医療関係者が言う場合は「おためごかし」の誹りを免れません
患者に厳しすぎる院内ルールにこそ目を向けてみたらどうですか
病気のせいにして、愚かな行いを不問にするような態度を、私は許しません。
特にそれがプロフェッショナルの場合には。
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