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2020年8月27日木曜日

cocoaのダウンロードは予防接種のインセンティブにしてよいものなのか


 一見、妙案のように見えるけれど、ちょっと待ってほしい

cocoaのダウンロードを「しても、しなくても」インフルエンザの予防は勧めたいのでは?
ダウンロードのあり・なしに関わらず、予防接種を打ってほしいのでは?

「ダウンロードしない人は実費でインフルの予防接種を打ってね」って、ちょっと横暴なんじゃね?
「ダウンロードしないからインフルの予防接種しない」って言われたら、本末転倒なんじゃね?

これが派生すると
「cocoaのダウンロードしない親は、子に予防接種を受けさせない」みたいなことに行きつくんじゃないの?

実質、このやり方は
「cocoaをインセンティブに」しているのではなく
「ダウンロードしない人にペナルティ」になっています

cocoaのダウンロードありきで考える他疾患の予防政策って、
まるでスマホを人質にしているみたいで「医療の平等」に悖る行為だと思うんだけど?
cocoaって、そこまで強権的に運用していいものか?

保険診療は、支払う保険料は人によって違うけれど、受けられる医療と負担する費用は基本的には平等、という設計になっています(さらなる補助はありますが)。
予防接種も、前提条件や出自を問わず、受けたい人は、受けられる医療と負担する費用は基本的に平等であるべきだ、と思っています。

で、「補助」する場合は、主義主張によって補助の有無を決めるべきではありません。
本人の主義主張とは関係のない、年齢や所得といった部分で決めるべきものです。
実際に各種の予防接種は「小児」や「高齢者」といった括りで補助していますし、海外渡航する場合の予防接種は自費が基本です。

・・・ま、私のスマホはcocoaに対応してないけれど。

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