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2020年4月30日木曜日

地域ごとに必要な「重症」または「中等症以下」の振り分け案

コロナの患者を「重症」「中等症」「軽症」に振り分けて、どこに入れるか、という課題は、地域ごとの医療資源により解決策が異なります。病院が1つしかない地域では1つだけで対応するしかありません。このような地域では、「重症~中等症」と「軽症以下」で分けると思われます。一方、東京都のように病院が沢山ある地域では患者も多いので住み分けが必要です。
住み分ける場合は、「重症」⇔「中等症」⇔「軽症」の移送手段を確保する必要があります。また「重症」を受ける病院がしっかりしないと、「中等症」の病院は安心して患者を診ることができません。

そこで、どのような患者を「重症」「中等症」「軽症」に入れるのか、が課題になります。
繰り返しになりますが、これは地域ごとに作る必要があります。医療資源のキャパも異なるし、人口構成も異なるし、交通網も異なります。地域ごとに関係者を集めて、落としどころをどこにするか、話し合って決めるしかないと思います。

なので、これはただの案で、たたき台ですが、2週間前に考えた案をここに載せておきます。「案」を言いたいのではなく、「こういうことを考えて進めたいですね」と言いたいがために、載せます。なぜならば、本日4月30日の東京都医師会の記者会見で、東京都でもまだこの振り分けをどうするか決まっていない様子が分かったからです。

話し合いは遅々として進みませんが、始めないと始まりません…。

最も避けたいことは1つ。
「重症」「中等症」「軽症」の病院それぞれに、
「重症」「中等症」「軽症」の患者がいる。
これをなんとしても避けたいと思っています。

ちなみにこの案は、
「重症」を診る病院が1つ
「中等症」を診る病院が1つ~2つ
の想定で作っています。
胸部レントゲン上の肺炎はわざと条件から外し、年齢もわざと65歳にしてあります。などなど、こういう地域事情を考慮する必要がどうしても出てきます。
必ず一旦は入院させ、最初からの施設入所は想定しませんでした。陰性確認待ちになったら「中等症」→「軽症」に移す、というイメージです。

------------以下、(案)------------

「重症」または「中等症以下」の振り分け案
2020416 
1.「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第1版」厚労省:令和2年3月17日事務連絡
2.「感染症発生動向調査及び積極的疫学調査により報告された新型コロナウイルス感染症確定症例516例の記述疫学」国立感染研:2020323日現在
上記資料を参考に、重症、中等症の発生割合を試算し、「重症」または「中等症以下」の振り分け案を作成した。

3.「重症」または「中等症以下」の振り分け案
<重症患者ベッド>
1.65歳以上
2.上記以外であっても、基礎疾患(心血管疾患,糖尿病,悪性腫瘍,慢性呼吸器疾患、免疫抑制状態)がある場合
3.透析患者
4.妊産婦
5.小児
6.その他、重症化が懸念される場合

<中等症患者ベッド>
・上記1~6以外の患者すべて

【参考】「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第1版」より引用
40 歳代までは重症化は少なく,50 歳代から年齢が高くなるに従って致死率も高くなる.
・重症化のリスク因子として,高齢者,基礎疾患(心血管疾患,糖尿病,悪性腫瘍,慢性呼吸器疾患など)が知られている.

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