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2022年6月26日日曜日

コロナとインフルの致命率を比較分析するのはやめてもらいたい

保健所がコロナ死亡例を厚労省に報告し、感染研が分析した資料が、アドバイザリーボードの資料に使われている。

第88回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和4年6月23日)
資料1 直近の感染状況等の分析と評価

でも「オミクロンの致命率はインフルの致命率よりも高い」って、いい加減、この比較分析をやめてもらいたい。コロナの死者数は「コロナ療養中の死者数」であって「死因がコロナ」の人を正確に数えているワケではない。死因が心筋梗塞でも誤嚥性肺炎でも老衰でも、コロナ療養中の死は「コロナ患者の死者数」に入ってしまっている。

一方、インフルの死者数は、死亡診断書から引っぱった死因統計との比較でしょう。まったく別の手法で集めたデータの比較です。こんなデータの補正なんて、どんなに頑張ってもムリ。

コロナとインフルの致命率を比較したいのなら、少なくとも「保健所からの報告」をデータに使うのではなく「死亡診断書の死因」を比較してほしい(当然、時間かかります)。最低限、死因統計で比較してほしい。それでも現場はコロナ陽性患者が死んだら、だいたい「コロナ」って書いちゃうんですけど。

超過死亡での比較は推奨しません。だってコロナのせいなのか、ワクチンのせいなのか、分からないのだもの。

ところで「インフルより致命率が高い・低い」って、それがどういう価値を示しているのか、誰か決めたんですかね。

高いから、なに。
低いから、なに。

高いから、低いから、それが何だと言えるのか、誰か決めたんでしたっけ。

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