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2022年6月10日金曜日

サル痘の被害を最小限にする方法

「サル痘の入院管理」と「日本版濃厚接触者調査」をやめてほしい

いま、サル痘の入院なんて、させられない。
なぜなら、特定感染症指定医療機関も、第一種感染症指定医療機関も、コロナ患者が入院していて、ベッドが無いから。
そのような現状であるにもかかわらず、厚労省の通知には「特定感染症指定医療機関か、第一種感染症指定医療機関に、入院させることが望ましい」と書いてしまうところが痛い。
愛知県には2病院しか存在しない。だから「最初から絵に描いた餅」の対応になっている。

これでは入院させられないので「第二種感染症指定医療機関も含めて、入院対応が望ましい」という通知が来た。つまり、入院対応させる病院の枠を拡げてきた。

でも、ムリです。
だって第二種感染症指定医療機関こそ、それぞれの地域で、コロナ患者を入院させている病院なのだもの。

サル痘は
「感染経路を追いかけて濃厚接触者を特定し、新たな感染を断つことができれば、充分、終息が見込める」
のではなく
「感染者が出ても、何もしなくても、時間が経てば自然終息する」
と思ってる。

だって接触感染だよ?
ほとんど軽症だよ?

コロナと同じで、下手に介入したところで、感染する人は感染するし、放置しても、終息するものは終息する

いま日本では「日本版濃厚接触者調査」という謎プラクティスが横行しているので、サル痘でも調査や隔離をしようとすると、コロナの二の舞になる。

「サル痘として『良い塩梅』で調査する」のではなく、間違いなく「過剰で無意味な調査と対策」がセットで行われることになる。だって誰もサル痘の濃厚接触者なんてやったことがないのだもの。
患者が発生したら大騒ぎになって「ただ待つ」ことができなくなる。「日本版濃厚接触者調査」の妥当性なんて検証されることなく「調査&隔離」が繰り返される。
このままサル痘に日本版濃厚接触者を当てはめると、初期のHIV/AIDSと同じような誤解と偏見を招く。そして最悪の場合「診断されたら村八分」を招く。
いつの時代だよ。

我々はいま、感染症に対して「Do No Harm」ができない。その能力がない。

だから、やめとけ。

下手に介入して"対策"しようとしなさんな。

それが最も被害が少ない。

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