日本軍は事実上、すでに「オミクロン株が流入してくること」を選択しています(私はそれで仕方がないと思っていますが)。
なぜすでに流入を選択しているかというと「入国した人の全員を14日間、施設に隔離する、という方法をとっていないから」です。それにこの選択枝は、入国してくる人数が、施設収容人数のキャパを超えているので、不可能な方法です。
いまやっていることは「入国時検査で陽性者がいたら、その便の濃厚接触者を施設に隔離する」という方法です。
だから逆に「入国時検査は陰性だったけど、偽陰性だった人や、そのあとで陽性になった人の濃厚接触者は、すぐには施設に隔離されない」のです。
そのような濃厚接触者は、ちょっとあとで陽性者が判明して、それから連絡をとって、隔離する手配をします。
その"時間差"がどうしても生まれるし、偽陰性のまま経過した場合は、捕捉不能です。
だから、いま日本は、また中途半端なことをしています。
2020年3月のコロナ初期には、もう市中感染を許す選択をしているのに、対応を変えられませんでした。
デルタ株騒動のときも、流入阻止は不可能なのに、追いかけ続けていました。
今回のオミクロン株も、また同じ轍を踏んでいます。
いま困っているのは
「入国時検査は陰性だったのに、あとから陽性者が判明しても、その濃厚接触者を追うことは、とっても大変だ」という点です。
本人も、その家族も、自治体も、ものすごく大変な思いをしています。
この労力に見合うだけの効果が、まったくもって不明なのに、です。
この労力を他のことに使う方が、とても有効だと思えるのに、です。
感染症専門家は、おそらく
「流入・流行する総量を減らす必要がある」とか言うんでしょう。
「時間稼ぎ」とも言うのでしょう。
ふむ。
言い訳ですね。
将来展望を示すことができないまま対策していることへの言い訳です。
「総量を減らしたい」のならば、こんな対策は必要ないし、ムダです。
だって自宅待機で充分なんだもの。
宿泊施設に隔離させるか、と、自宅待機にさせるか、では、大差ありません。
どちらの方法もコロナの流入をまったくゼロにはできないし
どちらの方法もそこそこ入ってくることに変わりはないからです。
「総量を減らしたい」とか言う感染症専門家には
具体的に量の提示をしてほしいと思っています。
将来のオミクロン株の流行が10万人だとして
いまやっている水際対策の効果は10人を5人にできるか、くらいの価値でしょう。
その行為がアウトブレイクを予防する、なんて言わないでしょう。
今後の流行を考えると、いまの水際対策の効果は、微々たるものにすぎないのです。
クルーズ船であんなに大騒ぎしたのに、コロナは空路で流入してきたことを思い出してもらいたい。
「水際対策」というものは、そもそも「徹底的に」やらないと0人にはできないものです。
中途半端にやっておいて「流入しなかったらいいな♪」なんて夢物語を見ないでほしい。
結局ザルなのだから、本当にムダな労力です。
This is The Bullshit Job.
今回で言えば「空港で濃厚接触者に認定された人」からの流入は阻止できますが
結局は「空港で濃厚接触者に認定されなかった人」からの流入が必ず存在するのです。
繰り返しますが、総量に変わりはありません。
微々たる差です。
それから「時間稼ぎ」は、一体何の時間稼ぎなのでしょう?
今のうちに医療資源を整える?
アホか。
今のまま、指定感染症のままでは、どんなに時間を稼いでも無力です。
取り扱いの問題なんだから。2年間同じことの繰り返し。
もしオミクロン株が判明した超初期に、空路を全部遮断していたら、日本には選択枝がありました。
1.このまま流入阻止し続けるか(空路を止める)
2.流入を許すか(空路を止めない)
この2択です。
でも、いまさら選択枝はありません。
すでに2を「選んでいる」からです。
だから市中感染はします。
遅かれ早かれ、日本でもオミクロン株は流行るんです。
よって市中感染「しているか、まだしてないか」で揉めるのも、無意味だからやめていただきたい。
そんな詮索に意味はありません。
「市中感染は"まだ"確認できていない」なんて無意味な報道発表は聞きたくない。
プランを示すことが苦手な感染症専門家にかわって私がプランを示します。
・オミクロン株の流入はあきらめる
・無駄な感染源追及や濃厚接触者の隔離措置はやめる
・オミクロン株の検出は時間の問題なだけで一喜一憂しても無意味だから、封じ込め対策もクラスター対策もやめる
以上。
日本軍は「流入すること」がもう分かっているはずなのに、なぜこの措置を続けてしまうのか、本当はそこに興味があります。分かっているのに、なぜやめられないのか。
でも、日本軍がもし「まだ阻止できる」と思っているのだとしたら、ヤツらに付ける薬はありません。
「大本営の解体」が唯一の解決策でしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿