感染症に罰則規定なんて、本当に大馬鹿野郎です
これを許すのならば、たとえば
・「HIV治療を拒否したら罰則」にしますか?
・「予防接種を拒否したら罰則」にしますか?
保健所は
コロナの調査でウソつかれても、べつに困っていません
宿泊療養を嫌だと言われてもOKです
調査に協力してもらえなくてもOKです
本当に、保健所は困っていません(ムカつきはしますが)
調査に協力することを強制したいとは思いません
どうぞ好きにしてください
なんならそれで死んでも知ったこっちゃありません
なぜならば、そんなことが感染防止の律速にはならないからです
結果に影響しないからです
保健所が調査するころには、すでに周囲に感染し終わっています
無症状に至っては、検出すら不可能です
ごく一部の拒否する患者を締め上げても、労力のムダです
クルーズ船に注いだ労力と、その後の現状を見比べてください
コロナは「100%予防できる・すべきだ」と思うのなら、その発想自体が間違っています
「withコロナ」って、ただの流行語でしょうか
それとも「罰則付きのwithコロナ」ですか。
つまり
「罰則を設けて感染予防の実効性を高める」
なんて、根拠がないのです。
ただの方便です。
これは「政府の言うことに従わなければ罰則適応」という発想の、全ての突破口になってしまいます。
それがねらいなんだと思っています。
マウントをとる、パワハラをパワハラと思わない人の発想です。
・精神科入院を拒否したら罰則
・性感染症の治療を拒否したら罰則
・がん検診で発癌リスクの遺伝子検査を拒否したら罰則
・マイナンバーを取得しなければ罰則
・NHK受信料を払わなければ罰則(うちはTVありませんけど!)
・コロナのワクチンを打たなければ罰則
・政府の悪口を言ったら罰則
・戦争に反対したら罰則
・これ、果ては徴兵制に行きつきます。
この罰則は一体
誰のインセンティブになり
何のナッジになって
どんな効果がある社会的処方だと言うのでしょうか
政府もその取り巻きも自分の都合で勝手に使うので、私は大嫌いな言葉ですが、こんな流行ワードの上にあぐらをかいていた我々"公衆衛生専門家"も、いつか必ず対価を支払うことになります。
我々世代が支払うならまだしも、支払えないほどの対価を、未来の子どもたちに残してしまうことになります。
どんな組織に所属しようとも
感染症や公衆衛生や社会医学に携わる人は、感染症への罰則規定に全力で反対してほしいと思っています。
----------
以下、2021/01/08にFBに書いたメモも転載しておく。
刑事罰には断固反対。
「罰」とか「人権無視の隔離」とか「衛生警察」といった
過去の反省をもとに、いまの感染症法を作ったんじゃなかったのかよ
ハンセン病や結核の反省を忘れたのか?
「刑事罰」という話に
厚労省は、どう答える?
NIIDは、どう答える?
NIPHは、どう答える?
感染症専門家諸君は、どうする?
個人として、どうする?
政府の犬のまま生きる?
この流れは絶対にマズい
こんな流れを呼び寄せる国の危機管理は、国家の危機管理としてマズい
っていうか、これ許したら、何にでも「刑事罰」って発想になるよ?
いまの香港みたいになるよ?
専門家が愚鈍なせいで、もしこんな法律が作られてしまっても
保健所としては「拒否した人はいませんよ」と言って、終いにします
逮捕なんて、させやしません。
でも、悪法であることに変わりはない。
作っていい「罰」ではない。
0 件のコメント:
コメントを投稿