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2020年10月15日木曜日

新型隔離ウイルス感染症

国から「災害発生時、コロナ患者は、避難所に入れさせないように」という方針が示されていると聞いて、驚いた。 国がそう言うので、都道府県も、市町村も、避難所入所する前の調査で「コロナ患者かどうか、濃厚接触者かどうか」をチェックする項目を設けている。

コロナの濃厚接触者や、陽性で自宅待機中の人を、「何が何でも避難所に入れさせない」というルールは、当然だと思われるだろうか。
「そりゃあ、隔離するのはあたり前でしょ」と思われるだろうか
避難所に入れさせないならばどこに避難しろと言うのだろうか
本当にどれほどの妥当性があるのだろうか

冷静に考えると、本当は一部の人を追い返しても、それ以外の人だって検査したら陽性になるかも、という状態です。「それ以外の人」は見なかったことにするという意味でしょう。
まさか「避難所に入る前に全員検査する」なんてこと言わないでしょう、まさかね。
百歩譲って、たとえ「全員検査した」としても、偽陰性の可能性もあれば、検査結果というものは"その瞬間の"検査結果でしかありません。現在も将来も何も保障しません。

私の理解では、これは災害対応でもなければ、感染対策でもない。
これは単なる「クレーム処理」です。

「コロナ関係者だと分かっているのに避難させるとは何事だ!」という、未確認だけどあり得そうな声に対して、あらかじめ受け身に振る舞っているだけです。事なかれ主義とも言います。"パニックになるからという憶測"に基づいてもいます。
または「避難所でそういう人が明らかになったとき、周囲の人間は残酷に振る舞うだろう」という予測があるのかもしれません。だから、あらかじめ避難所に入れさせない方が、患者や濃厚接触者の安全を守ることになる、と。シニシズム的な現実主義なんだ、と。

いや、ちょっと待ってほしい
目的を見失っていると思いません?
災害時の避難所というのは、誰にとっても「避難する」ためにある
選別が目的ではない。
避難がすべてです。
東日本大震災をもう忘れましたか。

すでにこれは「隔離病」という新たな疾患ですね。
どういうことか、この新たな疾患概念を下記にご紹介します。

<新型隔離ウイルス感染症>
・病態:「新型コロナウイルスに感染した患者や、その家族、濃厚接触者を、なんとしても隔離させなければならない。っていうか、近づいてほしくない」という強迫観念にとらわれる、またその観念から隔離対策を実行してしまう病態。
・起因:「新型コロナウイルス感染症および濃厚接触者」の確定を発端とする
・感染形式:社会的感染、"空気"感染
・好発年齢:主に成人
・リスク因子:感染症絶対隔離専門家およびそれに感化された社会。疾患に対して不寛容な社会。クレームに怯える社会。
・病原体:COVID-19とはまったく別のもの。現在の科学技術では検出困難で、電子顕微鏡を用いてもウイルスを見ることはできない。
・検査:自分で胸に手を当ててみる
・鑑別:自粛警察、マスク警察、1メートル15分信仰、理論疫学優先主義
・症状:隔離ウイルスに感染すると、すべてにおいて「まず隔離」という観念に囚われ、それ以外の対応や隔離を優先した場合の影響について検討することができなくなる。重症化すると「感染したらどうしてくれる!」という恫喝を呈する。ホテルに泊まれば?と言うのは症状の変化形で見落としがちな症状である。
・治療:皮肉を込めても効果は限定的
第一選択:曝露療法(隔離ウイルス感染者に1つ1つ実際に隔離の手配をしてもらう)
第二選択:認知行動療法(隔離ウイルス感染者を隔離する)
・予防法:①もうコロナの検査をしない。②コロナを5類感染症、入院定点にする。③コロナの予防をある程度あきらめる。
・予後:新型コロナウイルス感染症が終息した後も「隔離ウイルス」だけが残る可能性が高い。

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いや、これ、全然"新しく"ないですね
どこかで見たことあるなと思ったのですが、ハンセン病や、結核、精神疾患などと同じですね
とするとこれは、起因はCOVID-19ですが、隔離ウイルスは"再興感染症"なのでしょう
この再興感染症も、治療よりも予防が大切なのは言を待ちません

①もうコロナの検査をしない。
②コロナを5類感染症、入院定点にする。
③コロナの予防をある程度あきらめる。

これが新型隔離ウイルス感染症の予防法です

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