末梢性顔面神経麻痺
・ベル麻痺→多くはHSVによる。
・Hunt症候群→VZV
予後
ベル麻痺>Hunt症候群
80% 70%
・外傷性鼓膜穿孔
外傷では多くは自然閉鎖するが、 耳小骨連鎖離段例では、鼓室形成術を。
外リンパ漏を生じた例では内耳窓閉鎖術を行う。
・急性化膿性中耳炎
起炎菌の確定、上咽頭からのぬぐい液
セフェム系抗菌薬による経験的治療が耐性菌を増加させた。
扁桃周囲膿瘍
必ず切開、排膿すること。抗菌薬のみでは×。
中咽頭魚骨異物
うなぎの骨が多い。口蓋扁桃が大きな人。「刺さっている」ことはPt分かる。
上極:8%
中央:46%
下極:13%
舌根:33%
スギ花粉症
初期治療→第二世代抗ヒスタミン薬、症状が少しでも現れた時点で内服し、その他の薬剤は飛散開始日の1~2週間をめどに治療を開始する。
最重症例→スギ花粉飛散ピーク時に局所ステロイドで制御できない例があり、1週間以内の内服ステロイド使用も考慮。ステロイドivは禁忌→副作用が強すぎる。
・第一世代抗ヒスタミン薬:
効果発現が早く、即効性がある。鼻閉に対する効果は不十分。脂溶性が高くBBB通過→鎮静作用がある。H1受容体選択性が低い→抗コリン作用がある。緑内障、BPH、喘息には禁忌。
・第二世代抗ヒスタミン薬:
中枢鎮静、抗コリン作用などの副作用が少ない。全般改善度はやや良い。鼻閉に対する効果がやや良い。効果がややマイルドで、発現が遅く、持続が長い。連用により改善率が上昇する。眠気の副作用がある。
<経口薬>
・第二世代抗ヒスタミン薬
・LT-R拮抗薬→鼻閉に有効
・TX-R拮抗薬→鼻閉に有効
・ケミカルメディエーター遊離抑制薬、Th2サイトカイン阻害薬
・ステロイド→重症時に短期間使用する。
<点鼻薬>
・ステロイド
・抗ヒスタミン、ケミカルメディエーター遊離抑制薬
・血管収縮薬→鼻閉に使用、多用すると反応しなくなる。
点鼻ステロイドの使い方のコツ
・鼻閉のない初期から使用するか、点鼻用血管収縮薬を使用して鼻が通る状態で使用する。鼻の通る風呂上りなど。
・よく鼻をかんでおく
・総鼻道に沿って点鼻する
・点鼻後、数秒間上を向いて、ゆっくりと鼻呼吸する。
<小児アレルギー性鼻炎治療の注意点>
・中枢移行性の高い抗ヒスタミン薬の投与は避ける→学習効率や集中力が低下する。ヒスタミンによる神経系の痙攣抑制作用が低下し、痙攣の閾値が下がる。
・点鼻ステロイドは安全に使用できるが、経口ステロイドは特に副作用に配慮する。
・点鼻用血管収縮薬の副作用に注意→長期連用で血管運動調節が障害され、鼻粘膜に浮腫が生じる。乳幼児はBBBの発育が未熟、薬物が中枢に移行しやすく、急性抑制反応が生じることがある→傾眠、呼吸抑制、循環虚脱
2歳未満の乳幼児では禁忌。小児にも使用しないことが望ましいが、使用する場合には倍量希釈などを考慮。